曲紹介
完成おめでとう。
曲名:『朱色の喪失は、痩身に宿す信の潤い』(あけいろのそうしつは そうしんにやどすしんのうるおい)
- 元のタイトルは、「朱色の喪失は、痩身に宿す辛の潤い」。
歌詞
「真っ当な人間になろうと生きてきました。
四歳のとき、はじめて嘘をつきました。
二十歳のとき、なりたい自分から目を背けました。
二十五歳のとき、自分を諦めました。
気に入らないニンゲンにも頭を下げました。
無意味な同調圧力にも何度も屈しました。
真っ当な人間になることができました。
真っ当なニンゲンになることが」
「埃を被った蔵書の匂いから
レジ袋の擦れる音から
想起したこの曲で
あなたの心を揺らすのは
難しいのかもしれない
せめて
幸せな三分間を。」
また今日か 壊れる心殻
中枢からの ふざけた打痕
足元に 絡みつく糸
意識せず 付いた嘘
口頭第一 否定の言語
行動第二 保身の平頭
また今日か 削がれる真価
うつろいでゆく 我が性根
「いつからでしょうか
割れた花瓶に
水を戻す行為が
愛おしく思えたのは
セロテープで修復した割れ目から
苦しそうに
水が流れ出るのを
今日も楽しく見つめていました。」
「苦しそうに。」
「今、ツービートにより刻まれる喧噪は、
我が日々の憧憬に比べれば耳障りではないものだ。
社会はさらに複雑で、残酷で、単純で、
力無き者を次々活々小五月蠅く殺していく。
この音には何もない。
祈りも。
願いも。
妬みも。
憎しみも。
辛さも。
ただ。
無色空白な懸命だ。」
「そんな透明を
あなたの心動で
染めることができたなら。
この音に『意味』が産まれるのだ。」
「私は信じたい。」
まだ日々の衝景
腐って枯れ落ちる前に
僕らがもしもまた会えたらなんてさ
来ない未来語ろうか
浮かばれはしなかった
光溢れ出る人生に
死の節は芽吹く
初春に別れを告げるため
想定外ひび割れた花瓶
滲み出る朱色
金輪際触れられぬ虚勢
賛美よ鳴り止め!
想定外日々割れた仮面
溢れ出る藍色
構想外私の価値よ
育てられなくて
ごめんなさい
「真っ当なニンゲンになることができました。
身体に流れる朱色を喪失すること
それが真っ当になると云うことだと
そのように結論付ました。
割れた花瓶に挿したカスミソウは
今日も美しい干からびた姿をしています。」
「真っ当なニンゲンになることができました。」
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最終更新:2025年01月23日 10:25