曲紹介
目を開けば、━━━
曲名:『目覚めた胡蝶』(めざめたこちょう)
- Consloの36作目。
- UTAUコンピレーションアルバム『sazanca』収録曲。
- 荘子の説話「胡蝶の夢」に着想を得ている。
歌詞
水面を跳ねた 小さな陽が幾つにも
光を撥ねた 刹那は往時に
薫り立つ鱗粉は碧の空へ
雌花に蒔いた 些細な芽吹だ
目を開けば景趣は靄の先へ
枕の擦れた重みとともに
嗚呼 また起きようかな
はち切れる程の陽光と
嗚呼 まだ眠れるかな
温もりを残す脱殻と
嗚呼 また見られるかな
渡世の課題は山積も
嗚呼 でも戻れないな
現在に目覚めた一介の蝶は
頭を項垂れる
仕事に暮れた 朝も夕も判り兼ね
それでも良かった 仮面の被覆だ
明を浴びた この躯に全身に
広げた指に煌めいた粉は
目を開けば桃源の日々は彼方
布団を剥いだ 寒さとともに
嗚呼 また起きようかな
懐かしい花のさざめきと
嗚呼 まだ眠れるかな
途切れない影が焼け付くと
嗚呼 また見られるかな
鍵を閉めたまま玄関の
嗚呼 でも戻れないか
現在に目覚めた一介の蝶は
何か思い出す
春風そよぐ土の上
蜜の薫りを当てにして
白い花弁を撫でるように
露と消えゆく淡き夢だと
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最終更新:2023年12月12日 22:38