曲紹介
「気付いて仕舞ったんだ」
曲名:『プシュケは曇天に溺る』(ぷしゅけはどんてんにおぼる)
歌詞
(YouTube概要欄より転載)
空が泣いた夜は
同じ夢を見た
海を通る夜汽車の窓から
誰も居ない街を見た
言葉を重ねた洋墨が霞んで
或る日の記憶も不鮮明に暈けた
遠回りをしたのだ
子供の儘でいたくて
散漫、意識が絶えた
案外、悪くもないが
閉塞感に押し潰されて
嗚呼、此の儘生きていようか
「間違っている」なんて聲も
届かないくらい
遠くの空が奇麗で
星に傅く月に成れたら良いのに
耀う蠟燭を消して
橄欖石の翠が
眩い朝を
迎えた頃に小さく爆ぜて
今度の言葉はどうだろうか
間違えず、絶えず、聞こえるかい?
彼の海の上の夜汽車に
乗り込んだ記憶だけが過る
まだ、今も
ただ、泣いて
水面に揺らめく残花が滲んで
瓦斯灯の夢も不完全に溶けた
嗚呼、此の儘死んで仕舞えば
どれだけ楽なんだろうか
儚げに咲いた彼岸の花が奇麗で
静寂に揺らぐ街が枯れる前に
世界よ止まれと願った
嗚呼、橄欖石は割れて
朝が私を呑んで
空が泣き止む頃に夢から醒めた
喧騒に塗れた街が此の音が怖かった
夢の街が奇麗で
誰の聲もしなくて
其処にずっと居たくて
眠る為に私を止めたのだ
花が奇麗で
譜面に落とす音が割れる前に
夢の景色に色を塗って
空が泣いた夜は
同じ夢を見た
海を通る夜汽車の窓から
君の居ない街を眺めた
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最終更新:2023年12月12日 23:11