曲紹介
曲名:『s而非』(えせ)
歌詞
(動画より書き起こし)
枯れた百歩の背比べと、
曲げた興味の糸垂れと、
投げ上げた背理の褪せ歌と、
孤独と、
似非の所為です。
蛍光灯下の裏、
僅か、僅かの物陰には、
ひしゃげ、爛れ、朱に黒ずんだ、
鏡がポツリと置かれてた。
示唆に塗れた声の、
逃げ切ることのない血、その血、
捻じ曲げた杭を叩けずに、
溢れ出す瘴気は止められぬ。
切れた尻尾の黄蜥蜴と、
肥えた窮鼠の猫噛みと、
投げ上げた切符の慰めと愚策と、
似非の所為です。
「割れたコップと詩、気を患った。」
――知覚、吐息。
余りを増した。
似非になぞる未知は消え去り、
凝視を解き夜を明かす。
灯篭揺らぎゆく、
モノクロに映りだす叫び、
物足りぬ自我が纏うのに、
縒りいった羞恥を押し付ける。
定めたる凋落は、
譫妄の「具体」へと懲らし、
轡に蜿くるモルタルの、
瞠る眦は似而非顔か。
暮れどみんなは未だ消えずに、
空のわたしに注ぎ込んでく、
贋の言の葉の中の、
それは、それは、
「所為」の似非か、
「似非」の所為か。
緯度の背比べと、
曲げた興味の糸垂れと、
投げ上げた背理の褪せ歌と孤独と、
似非の所為です。
嗚呼、彼は何処に行くのか。
ずっと私の傍へ、
数多の血と、隠せぬ似非と、
ただ苦情が一つ。
この足と、この手と この心は、
全て似非の所為です。
コメント
- 動画めっちゃすき -- 名無しさん (2023-09-22 18:47:11)
最終更新:2023年12月13日 00:44