曲紹介
ifへの悔恨、続く夏。
曲名:『蛆よ、八月よ。』(うじよ、はちがつよ。)
歌詞
誰かが嗤つた僕の症状は
既に名付けられた不明瞭で不名譽な何かで
二十七 八月に滿たない其の日に墜ちた彼の言葉を
片手に持つて走り出した莫迦な自分だ
雨が裂いた心の間隙も怖いほど暗くて
夏めく此部屋でさえもまう灰色に沈んでいて
此澱に泣き疲れたのさ 嗚呼
だから辿り着いた隘路も昨日も
知つていたはずの聲も
モノクロに自分の知らない
怪物になつてしまつた氣がして
息を吐かうにもまう血と貳酸化炭素しか出なくて
それがお似合いだ 屹度炎天下
僕の贖罪なんだ
だけど去り際の君の涙だけが心殘りだ
隣で話してゐたはずの彼奴もあいつもアイツも
散ゝ罵り毆つてきた昔の彼奴も
呼吸を已めない空蝉ら全員玖夏の狹間に消えていつた
君が差し伸べた其の右手に僕は氣附けなくて
「往かないで」袖を掴んだ君の手は虚空を掠めて
たゞ前方陽炎が搖らぐ
相も變わらず懺悔を、懺悔を。
意識を超えて續けて
そんな果てに見えたのはたゞ誰より醜い僕自身だ
息を吐かうにもまう血と貳酸化炭素すら出なくて
傷口が膿んで蠅が集れば僕の十分な弔いなんだ
だから辿り着いた隘路も昨日も
知つていたはずの聲も
モノクロに自分の知らない
怪物になつてしまつた氣がして
息を吐かうにもまう血と貳酸化炭素しか出なくて
そんな日ゝをたゞ毀したくて
だからブルウシヰトの中で昨日の
君の笑顏を思つてサイレンも聞こえぬほど
イカレた閉塞と僕を呪つた
鬱血が始まつてまう何時間か經つた頃だらうか
君が僕を呼ぶ聲が確かに聞こえたんだ 辛いよなあ
八月の陽に照らされた僕の泣き顏が君に見えた
さうだ さよならだ
蛆は湧かずとも腐つた僕を 唯、愛してくれた。
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最終更新:2023年12月13日 01:17