シグレ

【検索用:しくれ  登録タグ:2021年 VOCALOID thus し 初音ミク 曲 曲さ】

目次

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作詞：thus
作曲：thus
編曲：thus
唄：初音ミク

曲紹介

　どうも、雨打たれるthusです。
　この曲はTwitterの次曲投票に半年ずっとあったものの、ずっと選ばれなかった曲です。とはいっても、本当は1度選ばれたのですが、諸般の事情があってその回は無かった事になりました。その結果がこの時期です。
　幼い頃、近く催されている祭りに行っている間、飼っていた犬が亡くなりまして、而も祭りに行っている短時間に埋葬されて了ったという、張とお別れができなかった経験をしました。私の家族には遺体を穢れとして忌み嫌う所が強くあり、子供に見せる物ではないとして、隠し通したとの事です。埋葬した場所を尋ねても、未だに教えて貰えません。曰く、動物の死霊が憑くからとの事。そうは言っても、お別れはちゃんとしたい物です。
　つまらない事を綴りますがというマジックワードを添えて、お別れはピリオドの様な物で、関係性の終了と同時に、関係性の固定化であり、関係性の記憶化・想い出化を担っているのではないの哉と…つまり例えば、終わった対人関係にピリオドが打ててないと「ずっと連絡が無いから、関係が千切れた/荒廃したんだな」とか「（現実的には不可能にも関わらず）無根拠だけど復近日に会える気がする」とかと終わった筈の関係性が流動して了いそうです。終わった関係性が流動しない様に、別離イベントが訪れた人の精神時間をその瞬間に留め束縛して了わない様にするという意味上では、重要な役割を果たしているのではない哉と、一寸だけ生き永らえて思う所があります。一方で、好きに時間に留めさせてくれとも思いますが。
　もしその様に考えるならば、例えばCOVID-19に罹患して救急搬送された後死亡が確認されたが感染拡大防止の為その儘直葬されたとかって、死した姿をこの目で見ていない分「未だ何処かで生きている気がする」感覚が残り続けていて、其って物凄く哀しく酷な状態じゃないの哉とか、そんな事に思考の焦点がずれてきて、気付いたらお風呂の湯船に浸かっているという目の覚め方が、最近頻繁です。
　そんな事を考えていると時々、夢の中に亡くなった犬が出てきて、「何処にいるのかな」って、別れれていない思いを馳せるのでした。終わり。

曲名：『シグレ』

• thus氏の61作目。

歌詞

（YouTube動画概要欄より転載）

今や こんなことして何になるのかと
口伝の必衰退に崩れ了えば
布に包む綿に擱いて 諸々なる單重ね
疾うに無くなったと 決めつけ了っていた

こんなことして何になるのか 問う
軽んじたものと 知らず思っていた ずっと
両手拡げから細い腕へ　十二指腸分の重いが少ない
要らぬ存ぜぬを 決めつけた結果 だった

今更 愛想を尽かせよう　この魂の老模様
祭囃子を奏づ中 居なくなった
そのまま　明日の時雨を呼んだかしら
順なことなど無いのかもね　大事に至り接さばと瞞[ﾏﾔｶ]す

こんなことして何になるのかと
昨日の私が煩う気分を
害せず共に 時間を研いで　迂闊に離した隙間へ
魂 抜けた音 聞き逃した、ようだ

それでも「こんなことして何になるのか」問う
墓穴を掘った 意味すら忘れ了えば
両手覆いから肥大の腕へ　十二指腸分の重いが少ない
魂 抜けた死荷量だとして ずっと

今更 愛想を尽かせようか　この抜け殻の老模様
祭囃子を奏で乍ら 引き看取った
宛ら　恨み辛む想いも有るだろうし
そんなことなど無いのかもね　遵守規則に成り それでも

愛想を尽かせようか　この烽火が老模様
祭囃子に「今日だけは」と去り泥んだ
宛ら　「明日から もう淋しいですね」と
十二指腸分の重いが足りない　大事に至り放す その贐

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