曲紹介
曲名:『夢浮橋』(ゆめのうきはし)
歌詞
誰も知る由もない異星の真ん中で、
物の怪の足跡をひとり手懐けていた、
知らなくてもいいと、
其処に屍が見えるのに、
磊隙で荒ぶ暈の様。
害は閾値に紛れ、呼吸を緩くして、
二度と疑念には手を届かせなくした。
狭い扉を拭わせて、
もう一度逢いたいのなら、
逃れるための術を身につけてからにしよう。
長い自叙伝を聞いたのは幽霊の星々、
懶惰に付け入り問い糺した様も、
羽の後ろで凭れて、
春を待たずに散ってゆくのに、
舟は行ってしまうのか。
無数の物語の端くれを掴み渡る者が、
褪せ果てた花畑で目蕩み、
(まだ春は来ないの、)
ソラを巡る誘導灯に真実を希う、
(余白が足りないのなら、)
天地の魔法が解けるのを待つ、
気高い子供騙し。
継ぎ接ぎだらけの筏を流して、
八番目の臨界を祈るまで。
そう記されていた。
雨が蓋を遠ざける、
鼓動は舞い堕ちる。
有明の呼び声を、
衒学で覆った。
忘れもしないあの日から、
意味も無く背伸びをして、
永訣の慮触も知らず過ごす薫り雲。
時間が無いんだ。
載せられた甘い粒と共に、
ひどく虚構めいた夢を今でも見ている。
枯れた外様の系譜では、
理知の届くはずもなかったのに、
花模様はとうに薄らいで。
どうしても解けぬ結末に、
声を乗せた。
無数の物語の端くれを掴み渡る者が、
褪せ果てた花畑で目蕩み、
ソラを繋ぐ超越性は叡晰を振り切って、
懶な希望は付かず離れず、
罪障に踏み惑う。
誰が為に華を摘み取るのだろうか、
あなたはただ、
仮説に口を噤むだけで。
終焉の紛い物が輪郭を蔑して、
流浪の者を攫って消えた。
ホメオスタシスが枷先の既知に抗う、
王座に臥せた駒は未だ動かず。
「法の師と尋ぬる道をしるべにて、
思はぬ山に踏み惑ふかな。」
忠告も聞かずに、
闇を手繰り寄せた、
同じ道、錦を飾る為。
数多の位牌の上に立っている。
また想起して、叢雲の海を渡る。
漂う諧謔の数列に歩みを見守られた、
ただの願いに留まらないんだ。
せめて、
夕闇に露が煌るまでには、
あなたを見つけると約束したのに。
誰かが見つけているとしたら?
誰かが隠しているとしたら?
書には、そう記されていた。
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最終更新:2024年12月12日 01:57