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あるまどまどの自己主張

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作者:VjPs18uZ0

888 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/07/13(金) 20:41:31.15 ID:VjPs18uZ0


こんにちは、私はまどまどです。
リボンとフリルのついた服を着ていて、ぱっちりとしたおめめがチャーミングな
可愛い可愛いみんなのアイドルです。

自分で言うのもなんですが、私はこの公園で一番の美まどです。
毎日ほむほむ達にプレゼントを貰ったりプロポーズされています。

でも、凡百のほむほむじゃ私には釣り合いません。
私の相手に相応しいのは、やっぱ、りぼほむ様だけです。

あの綺麗な黒髪、キリっとした瞳、凛々しい翼。
そしてなにより私とお揃いのリボン。

考えただけで腰がクネクネしそうになります。
あ、もちろん実際にはしませんよ?
私みたいな美まどは、普段の仕草からそこらへんの駄まどとは違いますから。

そんな私でも、いくつか我慢ができないことがあります。
まずは白まどの存在です。
あんなロリBBAが私のりぼほむ様と番になるなんて、どう考えてもおかしいです。
りぼほむ様も白まどに付きまとわれて、仕方なく一緒にいるに違いありません。
私の元に来てくれれば、若くぴっちぴちな私の方がBBAより魅力的だと目を醒ますはずです。
そのために今日もマミルクでお肌の手入れは欠かしません。

もうひとつ納得できないのは人間です。
せっかくこの私が声をかけてあげているのに、見下したような目で私を見てくるんです。
その辺の屑ほむですら、私が声をかけたら餌を貢いでくれるくらい気が利くのに、
人間ときたら全くどうしようもなく見る目のない生き物です。
あんなのが我が物顔で私の公園に来るなんて我慢ができません。

それでも中にはちゃんと私の為に貢物を持ってくる見どころのある人間もいるんですよ。
こういう物がわかる人間は好意がもてます。
容姿も私には劣るけど、人間にしては私に似てまあまあ可愛い部類に入るんじゃないかと思います。
ただ、私を飼いまどにしようとしないなんて見る目がないんじゃないでしょうか。
でもまあ、私みたいな美まどを人間ごときが飼うなんておこがましいともいえるので、
身を弁えてるというべきかもしれません。
もちろん、私に相応しい待遇をしてくれるのであれば、人間の飼いまどとなることも考えてあげてもよいですが。

私に相応しい待遇は何かですって?
それはもちろん広い部屋に暖かい寝床、美味しい食事は3食きちんと出して、
私の番としてりぼほむ様をあてがうことに決まっています。

あ、いつもの人間が来たようね。
手に持っている袋。あの袋は極上のほむフードメーカーのもの!
でもそれを見たからと言ってがっついてしまうのではその辺のまどまどと同レベルになってしまいます。
あくまで興味なさげに、人間がくれるというから仕方なくもらうといった風を装うの。

人間は私を見つけると笑顔で私を呼びました。
そして、あのほむフードを私にみせながら、飼いまどにならないかと誘ってきたのです。

ついにこの日が来たのです。
美まどとはいえ飼いまどに馬鹿にされる日々もこれでおしまいです。
食べ物につられたと思われないように考えてるふりをします。
そして、人間はついにあの言葉を発したんです。

「飼いまどになって、うちのりぼほむとお見合いしない?」

この口説き文句に私は首を縦にふりました。
極上のほむフードだけではなく、りぼほむ様とお見合いまでできる。
どこぞのBBAを差し置いて勝ちまどの座についたも同然です。



そしてその日から私はこの人間の飼いまどになりました。
毎日極上ほむフードではないものの、きちんと餌も準備するし私の身体もきれいにしてくれます。
なにより、お見合いで射止めたりぼほむ様が私の横にいる生活。

ああ、自分はこの世界で最高に幸せなまどまどなんだ。
世間の駄ほむや駄まどなんて最底辺の元同類や、さやさや、あんあん、まみまみといった
粗雑な連中に悩まされることもない最高の生活です。

今もりぼほむ様と愛を確かめ合っているところです。
普段はきりっとして私を守ってくれるりぼほむ様ですが、夜の主導権は逆になります。
自分の下で顔を赤くし腰を振るりぼほむ様。
このギャップがたまりません。
今日の交尾も終わり、眠りにつきました。

「ティヒヒ、そろそろこのまどまども熟したっぽいし、まどエキスの絞り時だね」

飼い主が何か言っていますが、幸福の気怠さに包まれた私にはその内容までは届きませんでした。
ただ、飼い主が私の身体を持ち上げてどこかにつれていこうとしているようですが、
その揺れが心地よく私を眠りへと誘います。

揺れがおさまると私は固いベッドに寝かされたようです。
私の寝床に相応しくないと文句を言おうと思いましたが、左右から何かにおさえつけられているため起き上がることができません。
それどころか、壁のようなものが私を左右から押しつぶそうとしてきているのです。

ご主人! なにするの!

私は叫びますが、飼い主は応えません。
抗議のために睨みつけようと飼い主の顔を見た瞬間、私の背中に冷たいものが走りました。
飼い主はいつもと同じ微笑みを浮かべているのですが、何かが違う。説明できないけど何かが違いました。

そんな事を考えている間にも私はどんどん壁に締め付けられていき、骨がきしんでいるのがわかります。

ご主人! 私がなにか悪いことしたの!
人間の分際で私に何をしているのかわかっているの!!

痛みと苦しみの中叫びますが、むなしく私の悲鳴が響くだけです。
そうして、ついに私の腕の骨が砕け、肉が潰される瞬間が来ました。

もう何を叫んだのか覚えてません。
苦痛に泣き叫ぶ自分とは別に、死にゆく自分を冷静に見ている自分がいます。
これが死ぬってことなのか…なんで私のような美まどがこんな惨めな最後を迎えなければならないのか。

なにより、りぼほむ様はなぜ私を助けに来てくれないのか。

身体中が砕かれ潰され、痛みと意識が遠のく中、飼い主の声がいやにはっきりと聞こえてきました。

「りぼほむ偽装セットをつけてりぼほむエキスに漬けただけの駄ほむほむを本物のりぼほむと間違えるなんて、ほんとまどまどって馬鹿だよね」

え?

「まどまど、まだ聞こえるかな? りぼほむだと思っていた相手が偽物だと知ってどんな気持ちかな?」

りぼほむ様が…偽物…?
あのりぼほむ様は…ゴミ屑以下の駄ほむ…?

その意味を理解した瞬間、最後の叫びをあげて私の意識は途切れました。
身体を潰されていく痛み以上に、騙されていたことに対する怒りと絶望の断末魔を上げて。

終わり




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