第6〜10回 - 刹那の日輪亭 @ wiki

あらすじ（第6〜10回）

第六回

遺跡を調査し終えた一行は、骨休めというリプトン＝リモーネ提案の元、
エイラスにあるクーの温泉に向かった。

混浴ということで喜び勇んでいたビリーだったが、一ヶ月前に混浴ではなくなった事実を受けて愕然とする。
そして追い討ちをかけるようにリズ・リサの「温泉は後で」宣言で真っ白となった。
このときのコウメイの黒い笑みは忘れられないと後にユラは語ることとなる。

リズとアルトは一応、冒険のネタとなりそうなものを探していたが、
運よく二つの情報を聞きつけた。
一つ目は近くに魔剣の洞窟があること。
二つ目は最近温泉にモンスターが出ることだった。

それを知らないリズとアルトを除いた一行は温泉でのんびり…
しているまもなくモンスターが襲撃してきた。
裸の大乱戦だったが、結果としてケイが女湯に上空から突入し
サリアのあられもない姿を見ることとなった。
（ケイはラッキースケベの称号を得た。（名誉点-5））

その夜、リズとアルトは人目を避けるように、それぞれの温泉に入っていった…。

あくる日、せっかくなのでということで魔剣の洞窟に挑んだ一行。
かなりのトラップ等があり苦労したが、魔剣ゼィルヴェル・ウォルフの元にたどり着き、
魔剣の試練を潜り抜け、ビリーが魔剣と剣から召喚される騎獣「ジール」を手にした。

どうせならスタンプ埋めましょう！
というリズの一言で目的地がフットランドとなり、ルピエの足湯で旅の疲れを癒す一行。

だが、パーティには冷ややかな空気が流れていた。
ケイのラッキースケベを受けて
ユラ＆ビリー＞うわーうわー（ｲｲﾅｰ）
リズ＆アルト＞私には関係ない（私のいないときでよかった）
サリア＞逆鱗
コウメイ＞ふっ

このような感じである。

そんなこともあり、一行は次なる目的地、イルマーにある
シュタートゥエの泉へ行く予定だったが街に着くとそれどころではない状況であると知らされる。

泉は街からやや離れており森の中にあるのだが、
数日前に蛮族の襲撃があり占拠されているとのこと。
しかも冒険者へ3度依頼を行い2PTは帰らず1PTは温泉までたどり着けなかった、という。
一行は一人10000ガメルという報酬の高さを疑いつつも泉へと向かった。

確かに森は魔窟と化していた。

もともと石像が立ち並ぶところだったらしいが、温泉までたどり着けなくするよう仕掛けられた
テレポータートラップ…冒険者達が苦悶を浮かべ石化している像が並んでいるという状態。
一行はトラップを解除しつつ、石化したままの冒険者の石化を解除し葬るのだった。
（但し、所持金は奪う。）

いよいよ温泉までたどり着いた一行は、温泉の異様な雰囲気に気づく。
明らかに瘴気が立ち込めており、ここまで来る間にあったトラップ等を含め、
かなりの操霊術を扱う蛮族がいることに違いないとふんで準備を開始。

突入前の作戦会議で村長から聞いていた
「ケイが追いかけている女が森に向かっていた」という情報を考慮し、
ケイその女に変装してウォッカに乗りおびき出す作戦が取られた。

だが、その作戦は大失敗に終わる。
よりにもよってその蛮族「死臭と踊り狂う」デススキュラのレーヴェンタールは
妹アルスラーデをその女に殺されており、ハイレブナント・スキュラとなったアルスラーデと
アルスラーデの恋人であるリザードマンガンナーのクリストフと共に
怒りをもってこの温泉を占拠したのだった。

怒りを抑えて会話をするレーヴェンタールに違和感を感じられなかったケイは
まんまと引っかかり、クリストフに利き腕を打ち抜かれる。

銃声が響き渡り、危機を感じ取ったケイを除く一行は一気に戦線に突入。
ケイが生死を彷徨い、ユラやサリアが気絶に追い込まれるものの
最終的に死者を出すこと無くこれを撃退。
リザードマンガンナー「クリストフ」の持っていた魔銃「アスター」を手に入れた。

最後の温泉はバーリントから離れた遺跡にあるという。
リプトンの案内の元遺跡を訪ねた一行は、湯治の最終日に大きなどぉーんという音が響き、
それを気にしたリプトンがポケットマネーでの依頼を行うことに。

地下は特に危険は無いような話が出ていたが、いくつか放置されたままのトラップなどがあり
慎重を期することとなる。

トラップを潜り抜けた先には見たことのない魔動列車がそこにあった。
ホイホイと乗り込んだ一行はスコーピオンジェネラル指揮の蛮族魔動機術部隊に襲われる。
それは撃退したものの、列車が発車。急加速で北へ向かっていた。
ブレーキ装置のない状態となっていた列車だったが、ケイの魔動機作成によりなんとかブレーキング。事故無く終点に到着した。

そこは、アルドレアの市長公邸地下であった。

この魔動列車をマギテックギルドに報告。
詳しい調査は今後ということになっている。

第７回

魔動列車の修理のためマギテックギルドからの依頼を受けた一行。
どうも部品調達はかなり大掛かりになるようで、もう一つパーティへの声がかかったようだった。
その別の遺跡を探索することとなったパーティ、
そこにはコウメイの強敵（とも）であるチュウタツがいた。

彼はドラゴンに乗るソーサラーファイターであり、ナイトメア（穢れ度２）。
メンバーは以前共に戦ったモニカと無口で自己紹介もしないルーンフォーク。
彼らと杯を交わして遺跡に向かった。

一行が以前入った遺跡ではあったが深部はかなり入り組んでおり、
かなりな複雑さを持っていた。

だがそれを乗り越え、門番たる魔動機獣ジンオウガを見事打ち倒して
「無限の動輪」と呼ばれるパーツを取得することに成功した。

第８回

前回の依頼が終了してからすぐ、チュウタツは別件依頼をシュナイダーから受けており、
皆に別れをつげて南に旅立っていった。

魔動列車の修理にケイが手伝いに行っている間、
ユラとサリアは前回手に入れた「ライオウリング」の修繕を知り合った鍛冶屋に頼みに行き、
他のメンバーは魔動列車についての会議に参加することとなった。

帝国と同盟の利権欲が渦巻く会議の中、コウメイがことごとく貴族たちを論破していき
コウメイの意にそった形となった。つまり、帝国－同盟－パーティが合同運営するという形である。

そこで一人の帝国貴族と懇意となる。
融和派(*1)の一人、ミハエル = ラフォレーゼ伯爵である。
ラフォレーゼ伯は一行に積極的協力を約束してくれた。

会議終了後、2週間ぶりにアルドレアに戻った一行は
酒場にてヴァルクレア城探索の依頼を熱心に勧める親父を無視し、
アルドレア港連続殺人事件の調査依頼を受ける。

アルドレア港での情報収集によると、以前依頼を受け、チュウタツが現在請け負っているだろう
依頼の主、シュナイダーにかかわる人が死んでいるとの事。
そして、どうやらシュナイダー自身が青白く病んでいるようで、ここ三日は行方が知れずというのだった。

シュナイダーの足取りを探し、シーフギルドなどと連携をとってシュナイダーの倉庫に忍び込んだ一行は地下への隠し通路を発見。
抜け出たところでリザードマンの奇襲を退け見たものは港から見えない位置にある隠し港であった。

丁度夜陰に紛れて船が桟橋までたどり着いた。
そこで一行が目にしたものはシュナイダーと共にヴァンパイアやリャナンシー、セイレーンなど
強力な蛮族たちが何かを運んでいる様子だった。

流石に突撃を諦めて様子を伺っていたが、地下から大きな音がした後すぐに船は移動してしまい、
町に戻ろうとしていたシュナイダーを捕らえて解呪、事情聴取をするだけとなってしまった。

その話を聞き、桟橋の先にあった小屋から地下へ降りると見覚えのある線路があった。
おそらく都市同盟まで続いてあるであろうその線路で何を輸送していたのかは判らない。

だが、不吉な予感だけはぬぐうことができなかった。

(*1)　帝国貴族には主に以下のような派閥があり、それぞれがけん制し合っている。
併合派：帝国の領土拡大を目指す一派。極端なモノたちだと蛮族の一部と結託しているという噂も…
融和派：帝国の周辺国との盟約を強めその中での盟主たらんとする一派。
維持派：現状で一番のうまみを得ていると考え、このままを望む一派。

第９回

港から帰ってきた一行はもやもやとする暇も無く、ラフォーレゼ伯からの護衛依頼を受ける。
鉄道の交渉で今度は同盟側でやる為、「あえて」鉄道にのり動作に関しての強い主導権を握る為の
デモンストレーションを兼ねた行動であるとの説明だった。

内容としては、帝都から都市同盟に向かうまでの鉄道、そして道中の護衛との事。
会議場や宿泊場所についてはメイド長にして直属の護衛であるロゼが担当することとなった。

都市同盟に向かうと聞いたユラは、サリアのライオウリングを修理した鍛冶屋が
都市同盟に行くときに声を掛けてくれとお願いしていたことを思い出し、
一時的にパーティに加えてほしいと願い出て了承を得た。

ラフォレーゼ伯にも了承を得たとき、その鍛冶屋が「同盟の六戦士」と呼ばれた優秀な戦士だったと知ることとなる。
（但し６０年も前の話なのだが…）

バーリントについた一行は一時護衛の任務から解かれて酒場でたむろしていたが、
そこでまた「同盟の六戦士」と呼ばれた美麗なる兄妹（姉弟）であるユーリとソーニャからの依頼を受けることに。
妖精の荒れ狂う洞窟にてどうしても取得したいものがあるのだが、それをとるために手伝ってほしいとのこと。
二人は目的のもの以外は不要との事で一行はこの依頼を受ける。

洞窟内は妖精が正気を失って荒れ狂っており、フェアリーテイマー能力が大きく制限されてしまったが、
なんとか数々の困難を潜り抜け、「二人ではどうしても越えられない」箇所を越え、最下層へ向かう。

最下層でもエルフの男女が押さえなければならない場所があり、ユーリとソーニャが離脱。
妖精の混乱の元を作り出していたバックベアードと一行は対峙。
ユラやケイが装備品をことごとく溶かされたものの辛くも勝利。
目的の二品、
「イングナ＝フロージ」というスカディの槍の欠片から作られた突剣（男エルフ専用装備）
「リーリオ＝ブラット」というアステリアの眷属が作ったとも言われる聖印（女エルフ専用装備）
と、さらに大地の加護を得たといわれる篭手と一対の戦斧「クァーミ＝タラーナ」、
術者の魔力と魔法の発動体をつなげソーサラー魔法が使えるようになる魔動具「ヴェッセル＝マギカ」を得た。

クァーミ＝タラーナはユラが装備、ヴェッセル＝マギカはどうしても譲ってほしいというリプトンが３万ガメルで買い取った。

第10回

バーリントまで戻ってきた一行は、宿にてラフォレーゼ伯と会談し改めて期日までのフリーハンドを冒険談を持ち帰ることを条件として許可される。

会談終了後、リプトンやモニカ、エスレルとセナーセーら一行に縁のある人が次々と酒場を訪れた。

モニカからは依頼の話だった。
ドランバルにて蛮族の動きに異変ありということで哨戒してほしいとの事。
既にチュウタツはその依頼を受けて動くつもりだったが、人手が足りないとか。
報酬は少ないが、期間時期の問題も無いため一行はこの依頼を受けることとした。

コウメイはリプトンに娘ルシアーナの家庭教師を依頼され、翌日そつなくこなした。
オプションの授業は「ビリーを射止めるには」であったという。

リズ・リサ、アルト・バイエルンはまだ居残っていたユーリとソーニャとのエルフ会話にはながさいた。
よく似たスキルを持っているためそのことについても情報交換を行ったという。
ちなみに、アルトは火が苦手だと語っていたが、ユーリは火は得意で氷が苦手だという。

ユラはセナーセーから鍛冶についての話を興味深く聞き、女関係の話を急に振られて困惑する様子をニヤニヤされていた。ビリーはリズのところに行こうとしたものの、手持ち無沙汰になったエスレルに捕まりなぜか酒場でコンジャラーの講義を受ける羽目になった。翌日もわざわざ店まで連れて行かれて正座で講義を受けたという。

サリアは早々に酒にやられて寝ていた。
翌日、二日酔いのサリアとすっきりお目覚めのユラが酒場一緒に居るところに「ラブシンガー」の異名を持つグラスランナー、リンキーが訪れいきなり「ラブソング」をぶちかましたが見事抵抗して事なきを得た。
このリンキー、ユーリとソーニャと一緒に旅をしており「同盟の六戦士」の1人だという。
サリアには詫びを入れて、ユーリ、ソーニャと共にバーリントからエイラスへ旅立っていった。

ケイはカウンターにて「あの女」シーヴィについての情報を集めていたが、成果は無かった。
だが、翌日。
ケイは街角でそのシーヴィを見つけることに成功する。

兄の敵とばかりに血気にはやるケイだが、シーヴィは声を抑えてこういった。
「お前の兄、セラは生きている」混乱するケイに対して
「セラはドランバルに居る。私はこれから向かうところだ。ハッキリさせたければドランバルまで来るがいい」
といって立ち去っていった。

一行はトランバルでチュウタツと合流し、哨戒任務をこなすが早速蛮族が行ったであろう野営の地点を見つけ出す。
その痕跡を追いかけていったがあまりの判りやすさ、そして長い距離にコウメイは罠の可能性を考えたが、
そのまま放置するわけにもいかず、そのまま根城にまで乗り込んでボガードトルーパー以下の蛮族を殲滅。
そこに残されていた蛮族の命令書を見て、コウメイは蛮族の動きに注意するようラフォレーゼ伯への報告を入れ、
急ぎ街へ戻るよう決断した。

だが、とき既に遅く街は多くの蛮族に襲撃を受けていた。
蛮族の包囲網を突破し街の中に入り、戻っていたチュウタツと街の守備隊と合流したものの、
守りの剣は機能しておらず、もはや守りきるには無理と判断。

一行が蛮族の注意をひきつけてセシュに離脱。
街の守備隊が住民を連れてイルマーへ脱出。その殿をチュウタツが行うということとし作戦行動が開始された。

一行は撤退ルートに罠をかけた上で敵中央部を突破し大将であろう「常在先陣のクウハ」へ威嚇攻撃を実施。
そこから急回旋で撤退を開始。追撃部隊が罠にかかる間に、つかず離れずで逃げる戦術を取った。
途中まで順調に逃げていたものの、セシュへの道がふさがれており、「脛に傷を持つバンパイア」ルガトの襲撃を受ける。そこにはレヴナントとしてよみがえったレーヴェンタールもおり、苦戦を強いられるが追撃部隊からの挟み撃ちを受ける前に撃退。セシュへ無事に離脱することに成功した。

セシュにたどり着いた一行は安心する間も無かった。
そこには既に新手の蛮族部隊（リザードマンの一族）が襲撃を行っているのであった。