揺れる想い ◆/mnV9HOTlc
…それは高須竜児に出会う前の話だった。
他に誰も住んでいない高級なマンションの一室。
彼女、逢坂大河は一人で住んでいた。
学校へ行くと、友人の櫛枝実乃梨がいる。
決して物足らないわけでもない、普通の学校生活を日々送っていた。
だが、ある時いつものように彼女に告白してくる人がいたのだ。
彼の名は北村祐作。
彼女の同級生である。
そして大河は断る。
それもいつも通りだった。
でも、その後から彼女は彼の事が好きになってしまったのだ。
月日が経ち、二年に進級する時がやってきた。
そのとき、彼女は決めていたのだ。
彼にラブレターを渡そうと…。
だが、そんな事も出来ずにこんな事になってしまったのだ。
でも彼女はぜんぜん怖くなかった。
それは友人の櫛枝実乃梨がいるとわかったからなのだろうか?
とにかく、彼女は冷静であった。
「だとしたら早くみのりんを探さないと!」
デイパックを持ち、家から出ようとしたその時、窓から人影が見えた。
暗くてよくわからないが、ここだけ電気をつけている以上、ここに来ることは明らかであろう。
大河は支給品の今北産業用名簿を取り出し、ドアのほうに向かってボタンを押した。
画面に情報が映し出されたと同時にドアは開いた。
「殺してやる! ぐげげげげげげげげげげげげげ」
目の前にいた人物は今北産業用名簿によれば、園崎詩音という学生。
一番下には…『過去に親族を殺した』と書いてあった。
(に、逃げないと…)
大河はすぐにそう感じた。
何故か彼女の持ち物の木刀を持っているその女性はいかにも殺し合いに乗っている様子であった。
だが、あまり大きくない民家の上、ドアが一つしかない。
そして最悪な事に支給品はこの機械のみ。
まさに絶体絶命であった。
と、彼女が考えているわずかな隙を詩音は見逃さなかった。
先ほどは失敗したので、今回は慎重に行こうとあるものを取り出していたのだ。
「これでもくらええええええええええええ!」
彼女が取り出たのは催涙スプレー。
それを大河の顔に発射した。
「いやあああああああああああ!」
何が起こっているかわからない大河。
そんな彼女の目に痛みが襲う。
「さっさと死ねええええええええええええ!」
持っていた木刀で彼女の頭めがけて振り下ろす。
先ほどの翠星石には助けが来たが、今回は誰も詩音の邪魔するものはいない。
「なんか言いたい事があったら言ってみろ!」
抵抗が全く出来ない大河を思いっきり突き飛ばす。
今北産業用名簿しか持っていない大河は何も出来ないでいたのだ。
「誰か…」
「誰か? そんなこと言っても誰も助けに来るわけねえだろ!」
倒れている大河に馬乗りになる。
すでに木刀でやられている大河にはもう力が残っていなかった。
「お前は悟史君のために死ねばいいんだよ!」
手に力をおもいっきり入れ、首を絞める。
「私はただ…」
彼女は普通に高校生活を送りたかっただけなのだ。
「みのりん…北村君…」
瞼の裏に出てきた友人。
その中には未来の夫、高須竜児の姿はなかった。
【逢坂大河@とらドラ! 死亡確認】
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暗くて深き森から抜け出し、道路に出た二人。
その道路を辿っていくと、廃村へと着いた。
「世界さん…なんか音が聞こえない?」
虫も鳥もいない廃村は本当に静かだった。
だから、遠いところの声でもわずかだが聞こえているのだ。
「あそこ! なんか明かりがついています!」
世界が明かりのついている民家を発見すると魅音に伝える。
周りが暗いので、光が漏れているとすぐわかるのだ。
「ということは誰かあそこにいるっていうこと…?」
「とりあえず行ってみましょう!」
二人は明かりのついている民家へと向かう。
そこで自分の姉妹が人を殺しているとは知らずに…
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「なんで…なんで…」
詩音が見たもの、それは自分の妹と頭から血を流している小さな少女。
明らかに妹が殺したとしか言えなかったのだ。
「魅音さん…これがあなたの言っていた妹ですか?」
「そう…。 これが妹よ」
彼女は信じられなかったのだ。
まさかこんな形で会う事になるとは…。
「なんで! なんでお前が生きてるんだよ!」
「なんでって…私がなにかしたの?」
「嘘つけ! お前が悟史君を殺したのはわかっているんだよ!」
自分の妹がなにを言っているかわからない魅音。
自分の姉が何故生きているかわからない詩音。
お互いが言っていることがわかる訳ない。
なぜなら二人はそれそれ違う時間帯からの連れてこられたのだから。
「世界さん…」
「はい?」
全然話についていけない世界に魅音が声をかけた。
「ちょっとこれ持って先に行ってくれる?」
理由はもちろん妹と二人っきりで話がしたいため。
それに納得した世界はすぐに民家から出て行った。
その時に詩音は追いかけようとしたが、魅音がエアガンを使って彼女を止めた。
「お前…どうなるかわかっているよな!」
怖い顔をしながら、詩音は魅音に叫ぶ。
「あら? おじちゃんにはわからないなあ」
それをへらへらと笑いながら答える魅音。
「死ぬだけじゃあすませないからなああああああああああああ!」
「詩音がやるならわたしもやるわよ」
エアガンを構える魅音。
持っている木刀に力を入れ、走ってくる詩音。
この二人の勝負はすぐに決まった。
「ぐげげげげげげげげげげげげげ!
どうした! 撃ってこないのかよ!」
立っていたのは詩音のほう。
魅音は頭に強い打撃を与えられ、倒れてしまった。
「撃てるわけないだろ? だって詩音は私の妹だもの」
詩音が殺人者であろうと、魅音は彼女に撃ちたくはなかったのだ。
それはやっぱり彼女の妹だからであろう。
「そう…。 なら死ねえええええええええええええええ!」
だが、そんな事は詩音にとってはどうでもよかった。
悟史君のためなら何だってできる。
だからいくら相手が姉だろうと容赦はなかった。
それに彼女は魅音を過去に殺しており、生きているのに不思議と思っていたので丁度よかったのだ。
彼女はいつもより高く木刀を振り上げる。
そしてそれを振り上げた瞬間――二人は爆風に巻き込まれた。
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「せっかく仲間が手に入ったのになあ…」
目の前で大爆発を見る少女、西園寺世界。
先ほどまであった民家は炎をあげて燃えていたのだ。
「もったいなけど、あの詩音とかいう奴をほっといたら大変な事になるしね」
一体何をしたというのだろうか?
理由は簡単。
世界がこの爆発を起こしたのだ。
彼女の支給品には手榴弾が3つ入っていた。
それはワープされた直後に確認し、魅音には言っていなかったのだ。
魅音に逃げるように言われた後、彼女は自分のデイパックから手榴弾を1つ取り出した。
ピンを抜き、世界はそれを二人がいる家のほうへと投げ込んだ。
「あの家は窓とドア以外でる場所がない。 だからおそらく二人は死んでいるね。
まあ、姉妹揃って死ぬのもいいんじゃない?」
世界が二人がいた家が燃えている事がわかると、彼女は来た方角の道へと行った。
なぜなら世界は廃村からすぐにでも離れなければ彼女が犯人だとすぐわかってしまうからだ。
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に 死亡確認】
【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に 死亡確認】
【残り49名】
【I-3 廃村/1日目・黎明】
【西園寺世界@School Days】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2、手榴弾2個@現実、不明支給品0~4(確認済み、そのうち2つは武器ではない)
[思考・状況]
基本:安全な場所に居座る。最終的にはゲームの勝利者となる
1 廃村から離れる。
2 味方をつくり、自分を護ってもらう
3 自分達のグループが最後になったら皆殺し
4 それまでは脱出派の人間を演じる
5 場合によっては周りの人間を見捨てることも
【備考】
※I-3のある民家が全焼しました。 他の民家に燃え移るかどうかは後の書き手さんに任せます。
※逢坂大河の支給品一式と今北産業用名簿@オリジナル、園崎詩音の支給品一式と逢坂大河の木刀@とらドラ!と催涙スプレー@ひぐらしのなく頃に、園崎魅音のエアガン@ひぐらしのなく頃に は焼失しました。
【催涙スプレー@ひぐらしのなく頃に】
暴漢などの顔面に催涙ガスを噴射する事により、相手がひるんだ隙に避難するための護身・防犯グッズである。
本編では園崎詩音が使っていた。
【手榴弾@現実】
目標に投げて爆散による破片で殺傷する武器。
「投げ込む」という動作が可能であるため、障害物の向こうに投擲したり、銃弾が通じない戦車や装甲車などの内部に放り込むといった戦法に用いられる。
最終更新:2009年12月05日 11:54