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交錯~crosspoint~

交錯~crosspoint~ ◆28/Oz5n03M



夜が明ける。
太陽が昇り、光が島を照らし始める。
バトルロワイアル。
強い者が生き残り、弱い者は淘汰される狂気のゲーム。
強きことは正義。弱きことは悪。
このゲームで生きる証を刻む者もいれば未だ何もせず燻っている参加者もいる。
だがどんなことをしても、この島にいる限り『神』の掌で踊る操り人形に過ぎない。
これから語るのはとある七人の話。

元奴隷の女剣奴。

天真爛漫なアイドル。

クールなボーカリスト。

目つきが異様に悪い高校生。

電気を操る中学生。

魔術を織り成す少女。

『神』を愚直に信じる少年。

これはそれぞれの生き様の物語のほんの一端である。



 ◇ ◇ ◇



「はぁ……死ぬかと思ったぜ……」
「何言ってるのよ!自業自得よ!!」

俺、高須竜児は先程まで気絶していた。
なぜかって?
聞かないでくれ……。ちょっといろいろとな。
まぁ……強いて言うならば…………若さ故の過ちなんだ。
言えねぇ……年下の女子中学生に対して興奮してしまいましたなんて。
大河にばれたら……考えるだけでも恐ろしい。
川嶋は……絶対いじる。確実に。しかもねちねちと。
櫛枝?何だかんだ言って笑って流してくれそうだが。
ともかく!俺もさっき受けた電撃による気絶から回復した。
と、その時。


「何、この音?」
「爆発音にしては小さいな」

突如遠くから聞こえてくる轟音。
まさか……誰かが闘ってるのか!?
そんなことをあれこれ考えているうちに。

「誰かがこの近くで闘ってるんじゃない?
 だとしたら……止めにいかなくちゃ!」

おいおい、ちょっと待て!止めに行くって言っても俺らには武器が無いんだぞ!

「アンタにはナイフ、あたしには電撃。武器なら充分!さあ!行くわよ、高須!
こんなバカな殺し合いに乗ってる奴をとっちめに行くんだから!!!」

おい!唐突過ぎんぞ!だからちょっと待てって!



 ◇ ◇ ◇



このやり取りの少し前。

「カルラさん、どうして山の中に入るんですか?さっきまで美術館に行くって言ってたじゃないですか」


森の中を二人の参加者が歩く。
腰に刀を差して悠然と歩く獣耳の女、カルラ。
そしてその後をとてとてとついていく765プロダクション所属のアイドル、高槻やよい。
先程まで二人は海岸沿いの道を歩いていたのだが。

「ええ。最初はビジュツカン……とかいう場所を目指していたのですけど。
 一度、この島の一番高い場所から島全体を見ておきたいと思いましてね」

カルラは笑みを浮かべながらそう答える。

「はぁ、そうなんですか」
「ええ、そうですのよ。それに同じことを考える参加者も来るかもしれませんし。
 私達には情報が足りなすぎますし」

そういって、カルラとやよいは山の中を歩き始める。
時々歩くのに疲れたやよいを休ませたりしながら。
そして歩き始めて数分後。
カルラは突然。

「……いいかげんこそこそとしてないで出てきてくれます?」

突然放たれた一言に驚くやよい。
カルラはいつどこからでも襲い掛かられてもいいように刀を抜く。

「……無駄に勘が鋭い……」

そう言葉を返して出てきたのは青髪の少女。
タバサ。八神はやてを殺し颯爽と移動し次の獲物を探していた時に偶然にもカルラ達を発見。
後をつけて隙あらば殺してやろうと考えていたのである。

「……まぁいい……御託はいらない。さっさと死んで?」
そう言って、腰に差していた刀を抜き放ちカルラに迫る。
ニューナンブは弾数に限りがある上に使いこなせていない。
なのであまり頼れない。
たまたま、八神はやての支給品の中によさそうな刀があったので刀を主な主戦武器にした次第である。


(狙うは心臓!一撃でけりをつける!)

だがタバサは見誤った。カルラと言う人物を。
幾多の危機を乗り越えてきた自分にかなうはずがないと。
そう考えていた。

「そんな一撃……通ると思って?」

タバサの心臓目掛けた一撃はあっさりとカルラの七天七刀によって弾かれた。
タバサは素早くバックステップして後ろに下がる。

「やよい、行きなさい」
「またですか……自分の身ぐらいは守れます!
 だか「甘ったれるんじゃない!」……っ!」

カルラの一喝に言葉を失う震えるやよい。
そんなやり取りをしている間にも迫るタバサの刃。

「そんな様で自分自身を守れます?早く行きなさい!」

カルラは七天七刀で胴に振るわれた斬撃を受け流す。
確かにやよいがここにいてできることといわれても答えられないだろう。
やよいはあくまで子供。タバサやカルラと違って殺し合いなどしたこと無い。

「……今度も必ず戻ってきてくださいよ?」
「ええ、必ず」



 ◇ ◇ ◇



結局私はまた逃げた。
カルラさんにまた頼りこんで。
でも。
私はカルラさんの力になりたかった。
少しでもカルラさんの負担が減ったらいいなって。

現実はそんなに甘くは無かった。

私は足手まといなのだから。

いない方がいい。

私は……

「……高……槻……さ……ん……!?」
「千早さん!?」

【D-2 森北部/1日目・黎明】
【高槻やよい@THE IDOLM@STER】
[状態]:強い自己嫌悪
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、陰陽玉×2@東方Project、ヤクルト×12@ローゼンメイデン
[思考・状況]
基本:他の5人のアイドルを探す
1 殺し合いはしない
2 千早さん……!?
3私は……


【如月千早@THE IDOLM@STER】
[状態]:強い動揺
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗る
1 何としても優勝する
2 なんで高槻さんが……
※支給品の確認をしてません。
※名簿を見てません。




 ◇ ◇ ◇



朝焼けの森の中で二人の女が刀を振るう。
鳴り響く金属音。
互いの白銀の刃が火花を散らす。

「はぁっ!」

攻める。
タバサはひたすらに攻める。
タバサの刀が白銀の筋を残しながらカルラに迫る。
袈裟、突き、払い、あらゆる角度からの連撃が放たれる。
「っ!攻撃の手数、速さは並じゃありませんわね!」

カルラは七天七刀で流れるように全ての連撃を受け止める。
このまま連撃の応酬をして数分。

(……埒があかない……)

タバサは後ろに後退して腰に差していたニューナンブをカルラに向けて撃ち放……

「甘いですわ」

……てない。
得体の知れない危険を察したカルラは即座にニューナンブをタバサの手から叩き落とした。

「それが何だかはわかりませんでしたけど、小細工は私には通用しませんわよ?」
「……!?」

タバサの動揺を突いてカルラはタバサに近づき、七天七刀を大きく袈裟に振るう。
ぎりぎりのとこでかわすタバサ。
その斬撃はタバサの後ろに聳え立つ木を切り倒す威力。
まさしく暴風。

(……化け物めっ……)

タバサは再び後退しそこから助走をつけ居合いのような鋭い一撃を放つ。
この居合いの一撃、疾風の如く。
疾風がカルラを切り裂こうと迫る。

「一つ教えてさしあげますわ」

カルラは七天七刀を上段に構える。

「あなたの一撃には」

大きく振りかぶって。

「重みが足りないっ!!!!」


一閃。
刃の交錯。
暴風が疾風を飲み込む。
カルラの一撃を受けきれないタバサは耐え切れず、勢いよく吹き飛ぶ。

「がはっ!」

そのままの勢いで木にぶつかりタバサは頭から血を流し動かない。

「ふう、なかなかてこずりましたわね。でも、まだ終わりではありませんわ」

カルラはゆっくりとタバサの元へ向かい……

「後始末をしませんと」

そしてタバサに止めをさそうと七天七刀を振り上げ……!

「ちょっと!あんたやめなさい!!」

……れない。
突然の乱入の声。
ふとカルラが横を見ると見慣れない服を着た少女と少年。

このタバサから目をそらした一瞬、僅かに二秒。

だが。

刃が。

この一瞬が。

カルラの腹に。

命取り。

女が余所見をした。

すきあり。

女の隙をついて、手に持った刀で思いっきり腹を刺した。
走る。
ただ走る。
あの場から離れるために。痛む体を押さえて。

私は死ねない。

かあさまを救うまで。

だから。

こんな怪我!

【D-4森西部/1日目・黎明】
【タバサ@ゼロの使い魔】
[状態]:右腕骨折、左足首打撲、肋骨二本骨折、肋骨一本ヒビ、頭から血が流れている
[装備]: なし
[道具]:支給品一式、ニューナンブ用弾薬(5/5)、不明支給品0~4
[思考・状況]
基本:脱出して、母親を治す
1 最愛の母のためにゲームに乗る
2 杖がほしい
3痛い……
4どこか……休める場所へ……
【備考】
※タバサ、八神はやてのランダム支給品には杖がなかったようです。
※怪我がの症状がかなり悪いです。処置をしないと死ぬ恐れがあります。




◇ ◇ ◇



腹に刺さった刀。どう見ても致命傷。
はぁ、油断しましたわ。

「ごめんなさい……!私のせいで……!」

必死に私のせいといい謝ってくれる少女。

「ちくしょうっ!血が止まんねぇ……!」

必死に私の止血をしてくれる少年。

「も……う……いいですわ……手……遅れ……ですもの」

やよい、ごめんなさい。約束、果たせそうにありませんわ。
トウカ、あるじ様のこと、頼みましたわよ。
エルルゥ、アルルゥ、どうか無事で。
……あるじ様。すいません、私はここまでのようです。
ですが、後悔はありません。



あるじ様のように人を守れたのですから。



あぁ……やっぱり死にたくありませんわね。



【カルラ@うたわれるもの 死亡確認】
【残り48名】



◇ ◇ ◇



目の前で人が死んだ。
何も出来なかった俺。情けなくて涙が出そうだ。

「……私のせいだ……私のせいで……!」

……声掛けにくいな。これから俺達はどうするか。
考えなくちゃいけないことはいろいろある。

「残念ですね、もう終わった後ですか」
振り返ると気味の悪い笑みを浮か……って!あいつは!

「古泉一樹、しがない超能力者です。以後よろしくお願いしますね」


【C-4/1日目・黎明/森中央部】
【高須竜児@とらドラ!】
[状態]: 精神疲労(中)
[装備]:朝倉のコンバットナイフ
[道具]:支給品一式、34号文書
[思考・状況]
1:こいつ……!?
2:知り合いを捜しても良いが、なるべく人と会いたくない


【御坂美琴@とある魔術の禁書目録】
[状態]:強い自己嫌悪
[装備]:布の袋
[道具]:支給品一式、エロ本
[思考・状況]
基本:対主催
1:私のせいで……
2:北の市街地へ行き、知り合いを探す

※カルラの死体の近くに七天七刀@とある魔術の禁書目録、ニューナンブ@現実(2/5) 、 支給品一式、ソフトボール用品@とらドラ!、エルルゥの薬箱@うたわれるもの、白楼剣@東方projectが落ちています。


【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:精神的ショック(小)。健康。首輪無し。
[装備]:主催者の部屋に帰るための機械
[道具]:デイバッグ×2
[思考・状況]
基本:とりあえずさっさとデイバッグを処理してあの部屋に帰る。
1: 目の前の二人との接触
2:殺人を犯した参加者を見つけたらそいつにデイバッグを渡す
3:適当な場所にデイバッグの1つを隠す
4:遅かったようですね……

【白楼剣@東方project】
迷いを断つ短刀。魂魄 妖夢の愛刀。


40:揺れる想い 時系列順 43:迫る魔手
41:薔薇乙女の通り道 ~ Dark Road 投下順 43:迫る魔手
30:とある少女の性書目録 高須竜児 :[[]]
30:とある少女の性書目録 御坂美琴 :[[]]
11:タバサの冒険 タバサ :[[]]
16:GO MY WAY!! 高槻やよい :[[]]
16:GO MY WAY!! カルラ 死亡
18:それでも私は歌いたい 如月千早 :[[]]
34:古泉一樹の憂鬱 古泉一樹 :[[]]



最終更新:2009年12月05日 12:12