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隠しサブ任務:新しい家 - (2024/03/03 (日) 17:41:42) のソース
ゼーレ [[イザーリン]]、私たちトンネルの中でこれを見つけたの。エンジニア班のものみたいだけど。 イザーリン これ……あの子の名札ね。 ゼーレ あの子? イザーリン [[セーラ]]……トンネルの中で崩壊獣に食べられた子。 ゼーレ セーラっていう名前だったんだ……ゴメン。 イザーリン あなたのせいじゃないって言ったでしょ……自分を責めないで。 ゼーレ でも……。 イザーリン ゼーレ、依頼があるんだけど。 ゼーレ え!いいけど……何の依頼? イザーリン セーラは遺体すら残らず亡くなった。あなたの見つけたこの名札が唯一残った形見かもしれない。私は彼女に新しい家を建ててあげたいの。彼女がいつでも帰ってこられるように……手伝ってくれる? ゼーレ うん! イザーリン ありがとう……。 &image(DEEBAD49-B791-4078-957F-24478DEEBC26.png) イザーリン できたわ。 ゼーレ こんなのでいいの? イザーリン うん、なかなかの出来。あの子は毎日、基地が狭い暗いって文句言ってたから……本人の望み通り明るくて広い場所に建てられた。 ゼーレ ごめんね。もっと早く彼女のことに気がついていれば……。 イザーリン ゼーレ……何でもかんでも自分で抱え込まないで。あなたは神じゃない。自分を過大評価してはダメ……。 ゼーレ うぅ……。 イザーリン 私たちはみんな、この世界で生き残る努力をしてる。誰もが生きるための道を選択し続けてる……セーラも自分の道を選んだの。私にも彼女みたいな勇気があれば、あの方法に賛成していたかもね。 ゼーレ それって……あなたは彼女の計画を知っていたの? イザーリン ええ……あなたに言ってなくて悪かったわ。彼女の方法は危険すぎるし、それに彼女はとっくに死んだものだと思っていたの。彼女、きっと死ぬ時は後悔していなかったでしょうね。 ゼーレ そう言えば、確かに何もためらわずに崩壊獣に向かって行ったわね……。 イザーリン やっぱりそうだったの……もっと早くあなたたちに教えていれば、彼女はもしかしたら……。 ゼーレ イザーリン! ごめん……先に行くわ……。 イザーリン ……。 セーラ……あなたは昔と同じだったのね。たとえどんなことが起きようと、自分の命を全く顧みない。 ごめんね……こんな結果になって。ゼーレみたいに私も笑えたらいいんだけど。……湿った表情ばっかり。 セーラ……あなたの魂が天国に辿り着きますように。崩壊のいない世界で生まれ変わって、自由と幸福に一生包まれますように……私の親友であり、家族。 願わくば、天国から私たちのために道を照らしてくれますように……。