アバドン - 崩壊学園wiki

キャラの基本情報

• 誕生日　6月16日
• 身長 161cm
• 3サイズ　85/62/87
• 体重 47kg
• 趣味 悪魔の集会、雑談

悪魔の名前はアバドン。
地獄の最下層に住んでおり、悪魔の中ではとても親しみやすい。
だからと言って甘く見てはいけない。
彼女はかつて一二を争う強者だった。
少なくとも「ある出来事」が起こるまでは——

弱体化したアバドンにこの話をしようものなら、一日中くしゃみが止まらない刑に処させるだろう。

看板娘・スキンなど

• アバドン・live

• アバドン・砂浜進撃

• 特別配信部・live

• 崩壊超会議

• アバドン・砂浜ゲーム

• アバドン・岸辺小休止

神格覚醒ストーリー

悪魔の「悪」

地獄に関連する書籍の中には、このような言い伝えが書かれている。地獄の最下層には、この世で最悪の悪魔が住んでいる。そのいずれもがこの世に止まることのない災禍をもたらす。そして、アバドンはその中の1人だ。アバドンは破壊、滅亡、廃墟、幽冥を象徴している。伝説では、アバドンは病気を操ることができ、彼女に近づいた人間は苦痛にもがきながら死んでいく。そしてアバドンが病気を操る時に使う道具は手に持っているペンジュラムだ。このペンジュラムは「裁き」と名付けられている。
しかし、伝承の真実性は、いかほどのものだろうか？地獄の悪魔たちはこのことを鼻で笑い、これは天国の天使が彼女を誹謗中傷しているだけだと次々に非難している。少なくとも友好的なあくまである彼女たちは現在まで地獄から足を踏み出していない。もちろん、これらの悪魔たちは自分たちの能力の説明については否定していない。

高級パーティー

毎週金曜日は地獄の最下層の大悪魔たちがパーティーを開く。内容はその週の大悪魔たちが見聞きしたことを報告するものだが、地獄の土曜日は休みではないので、この集会では通常アルコール禁止、遅くまで騒がないことになっている。しかし、唯一の例外もある。それは悪魔の王サタンの誕生日だ。その時はサタンの誕生日を祝うために地獄全体が1週間休みとなる。そして金曜日の例会も特別にアルコールが出され、深夜まで続く。
しかし、アバドンにとっては、それは最も思い出したくない1日だった。大悪魔である彼女はベロベロに酔って家に帰る途中、何が起こったのか財布の中のお金を全て失くしてしまったのだ。マンションに入るためのルームキーも失くし、夜間パトロールのケルベロスに追いかけられてしまった。万策尽きたアバドンは夜風が吹く外の草むらで一晩明かすしかなかった。
次の日、このことは地獄中を駆けめぐっていた。しかも、このことが地獄の数百年間で最も面白い雑談のネタになってしまったのだ。

サタンの怒り

この事がサタンの耳に入ったのはずいぶん後になってからだ。
サタンは天国からの招待を受けていた。食事の席で、相手の天使の長が自分の配下の悪魔アバドンの話で会場は一瞬で賑やかな空気になった。怒りたくても怒れないサタンは苦虫を噛み潰したような笑顔を見せるしかなかった。はらわたが煮えくり返る思いで地獄に戻ったサタンはすぐにアバドンを自分の宮殿へと呼び出した。
その後、地獄でアバドンを見かけた者はいなかった。人々はアバドンが迷子になったのではないかと推測した。次の週のパーティーになってもアバドンを見かけなかったので、彼女はきっと迷子になったのだろうと思っていた。
しかし、それからしばらくして、地獄の中で噂が広がった。ある人は、アバドンはサタンに悪魔の身分を剥奪されて人間界に送られたと言う。ある人は、アバドンは地獄の18層よりも深い19層に送り込まれて罰を受けていると言う。すぐに地獄の人たちは恐れた。同じ過ちを犯さないように気をつけるようにした。もちろん、その真相を知っている者はごくわずかだった。
しかし彼女たちは周囲に真相を教えようとはしなかった。
なぜなら、自分も同じ目にあうかもしれないと思ったからだ。

出地獄記

アバドンは怒りに満ちたサタンを見て驚いた。すぐに目から涙が溢れ、嗚咽が漏れ始めた。
こんなアバドンを見ては、サタンといえども怒るわけにはいかなかった。しかし、この子は天使の前で自分に恥をかかせたのだ。何かしら罰を与えなくてはならない。そこで、アバドンから能力を奪い、人間界に送った。もちろん、全ての能力を奪ったわけではない。彼女の病気を操る能力は以前として残っているが弱体化させた。風邪やくしゃみ等の小さな病しか操れないだけだ。こうすれば彼女も相手がくしゃみをしている間に逃げられ、人間にいじめられることはないだろうとサタンは考えたのだ。こうして、アバドンは人間界に足を踏み入れた。
しかし、サタンは1つ計算違いをしていた。
アバドンが地獄から出てすぐ、また悪者たちがアバドンの財布に目をつけたのだ。純朴なアバドンは旅費を奪われただけでなく、郊外の野原に捨てられてしまった。幸い、人間界にはいい人が多かったので、この可愛そうな子供を見て、みんな同乗の手をアバドンに差し伸べてくれた。

迷子の帰郷

外を散歩していたアバドンは故郷のことを思い出していた。彼女は地獄の溶岩温泉、毎週金曜日の悪魔パーティー。家の布団と枕が恋しい。
そこで、アバドンは地獄に帰ろうと決意した。異世界に繋がる「聖域」と呼ばれる場所へと向かい、門番に帰るための合言葉を口にした。
だけど、地獄の合言葉が「ブラックフライデー」から「サタンスッゴーイ」に変更されていたことをアバドンは知らなかった。そのため、彼女のトランスポートは失敗し、別の場所に転送されてしまった。
しばらくの目眩の後、アバドンが目を開くと薄暗い城が見えた。コウモリが空を飛び交い、血に染まったような赤い月が見えた。
そしてシルクハットを被り、黒いドレスと白い手袋を身に着けた少女が真っ赤な目でアバドンを見ていた。それにびっくりしたアバドンは悲鳴を上げて気絶してしまった。少女は頭をポリポリかきながら、この可愛い子にどうやって挨拶しようかと考えていた。とにかく彼女を「黄昏の城」に連れて帰ろう。