[テロ牧師が幻想入り]

[作者名]

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一話


形式は会話+アイコンのノベルタイプである。区分としてはADV風とする。
細かい描写(風景の描写は皆無だが、背景から想像しやすい)や決して悪くない台詞回しと演出のために数あるノベルの中では面白い分類ではなかろうか?
ギャグパートと本筋であるシリアスパートが明確に分けられているのも評価できる。
しかし、……これは人にもよるだろうが、テンポの悪さを感じてしまったのは残念だ。作者が作品に"小説"を詰め込んでしまっているのが原因だろう。
これが自身の好きな速度で読めるADVや文庫ならば問題なかったのだろうが、困ったことに動画である。
それと言葉の誤用がよく見られる。作者の背伸びのせいなのか、素で間違えているのか定かではないが惜しいものだ。
さらに言えば毎回20分前後と言う長さである、上記のとおりテンポが悪いと感じてしまう人には少々辛い長さかもしれない。

内容に関してはキャラクタ同士の絡みは良くできている。
時に面白おかしく時に熱く作られており、所々で主人公の過去が語られるため、原作を未購読の私でも楽しむことができた。
しかしながら作者が開幕で告げたように東方プロジェクトの世界で遊ばずに開始しているため、
原作キャラクタを持ち上げるために東方キャラクタが都合よく改変、利用されている節がある。
逆にそれらを除けば東方プロジェクトをプレイしてないにも関わらず本筋で必要以上の二次設定やキャラクタの崩壊が少ないのは設定を大事にしているから、かもしれない。
尤もその分ギャグパートではいろいろ遊んでいる様だが…………。
なによりこれらをひっくるめても原作を見てみたいと思えたのはやはり版権元に対する作者の愛を感じられたからだろうか。

総評としては、ビジュアルノベル形式や書物として読みたかった作品である。
テンポが悪いと感じたら続き物とは言え基本1話完結なので1日数話にしてゆっくりご覧になっていただきたい。
私は残念ながら一息で視聴する必要があったため、シークバーを動かしながらの視聴であった。

版権元のキャラクタ中心の作品であるために、東方キャラクタの立ち回りを受け入れがたい人は多くいるかもしれない。
しかし、ストーリは悪くないと思うので1度視聴してはどうだろう。

以上18話まででのレビュー in2管理人

トライガンと東方、両方のファンから見た一ファンの感想。
良く言うならばトライガン重視の作品。悪く言えば東方を知らない作者が、トライガンのキャラクターを立たせる為に幻想入りさせた踏み台作品。

今でこそ作者は東方をきちんとプレイしているようだが、最初から「東方知りません」宣言があり、東方好きとしてはそこでいきなり引っかかる。原作知らないのに版権キャラを使うという事は、踏み台確定かと思われても仕方がない。
また、冒頭にて「原作崩壊注意」とあるが、あくまでも「トライガンの世界観崩壊注意」であって、東方の世界観についてはあんまり拘っていない模様。

共に戦闘が多い作品ではあるものの、戦闘能力の高さが明からにトライガン>>>東方なので、東方好きの人間にとっては違和感ならびに嫌悪感をおぼえるかと思います。東方は妖怪=人外が多く、トライガンで人外と呼べるのは主役とその双子だけだった事を踏まえると、東方キャラの戦闘力はもっと高くてもいいはず(トライガンにも知能のある虫とか居ましたが)。

また主人公がハーレム状態になるので、そういった系統に嫌悪感を示す人は見ない方が良いと思われる。牧師は確かに男も惚れる良キャラだが、四季や萃香、フランまでもが入れ込むの不自然かと。

ただトライガン好きの視点として見ると、牧師のキャラは良く描けているし、原作ではなかったキャラ同士の組み合わせが見られてニヤニヤしてしまう事も多々ある。実年齢はどうであれ、小さい子はすべて子供として扱う牧師の性格は原作通りで非常に良い。黒猫を毎回どこかに出してくれるとなお良いのだが。

ただキャラクタのアイコンがころころと変わるので、非常に見づらい。これだけは東方とかトライガン以前に、物作りとして配慮に欠けていると言うしかない。

東方とトライガンの版権キャラを使用した幻想入り。

まず最初に、この作品だけに言える事ではないが見る人を選ぶ動画。
そして使用しているアイコンが多彩で個人によっては「見づらい」と思ってしまうかもしれない。
私の場合は感情表現などでアイコンを使い分けているよう感じ違和感無く視聴できた。

また作中ではバトルもありアイコンを動かす手法も取り入れられていて文章+動画の形で構成されている。
形式としてはノベルと言うよりADVに属するのだと思う。

文章表現力などは普通に読めるレベル
ときおり誤字があるが台詞回しなどから本文の想像は可能。

完全なストーリー動画であるため新規の人などが途中から視聴しても「?」
となるだろう。
ただ1話ごとの再生時間が17~25分程あるため、ゆっくりと視聴するのが
いいのかもしれない。

作品の内容は死亡して彼岸に迷い込んだ(?)巡回牧師「ウルフウッド」が
四季映姫に保護される形で開始する。
以降、幻想郷案内を皮切りに様々な東方キャラと出会い、時には戦い
シリアスやギャグを交えつつ進行していく。
ストーリー自体はメリハリがありキャラクター同士の掛け合いも良く出来ている
「会話が楽しい」作品の一つではないだろうか?

何にしてもシリアス中心でバトルもある動画なので匙加減が非常に難しい作品だと言える。
人を選ぶという理由の大半はそこにある気がする。
面白いと感じれば引き込まれ、面白くないと感じたなら回れ右が良いのかもしれない。

そして1話目の前書きにあるが「東方未プレイ」発言は控えておくべきだと感じた
現在は東方を手に入れプレイしているようだが、東方未プレイは魔法の言葉で
その一言で作品と作者に対し険悪感を抱く者も存在するし私としても抵抗があるのも事実
これは作者の落ち度であると思える。

ただ、上記を含め万人向けでは無いにせよシリアス展開に意欲的な作品ではないだろうか。

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最終更新:2008年12月10日 15:11