【種別】
兵器

【初出】
とある科学の超電磁砲 PSPゲーム版 第四章・第五章

【解説】
学園都市で開発された試作兵器。
開発者や管理者達からの通称は『八段階目の赤』。
学園都市が打ち上げた衛星『ひこぼしⅡ号』に搭載されている。

名前が示すようにスペースデブリを利用した兵器であり、
大質量の砲弾を軌道上に放り出し、地球の自転の力を借りて超高速の運動エネルギーを得る。
砲弾に十分な加速を与えた後、使い捨ての無人小型宇宙船の電磁力で軌道をねじ曲げることで、地表の任意の位置に落下させる。
砲弾のサイズは十段階に分類されており、八段階目以降は地球に着弾すれば周囲数十キロをクレーターにする程の破壊を撒き散らす。

その破壊力故に厳重なプロテクトがされており、一澤暁子を始めとした、プロジェクトチームの上位研究員の脳波をキーとしたロックが掛けられている。

相園美央西東颯太を追い詰めた人間達に報復するため、この兵器による学園都市の砲撃を目論んでいた。
自分の計略通りに事が進めば、西東を追い込んだ長点上機学園のVIP保護者達が、核の直撃にも耐えうる軍事級避難所に逃げ込むだろう事が先読みできていた為である。
自分の復讐に拘る相園美央は、「軍事級避難所に直接砲撃を打ち込む事」を達成目標として見ており、結果として自分や学園都市が消滅する事を厭わない。
一澤暁子誘拐事件の後に第一級警報(コードレッド)が発令されたのは、この兵器が発射された事を上層部が掴んだからである。

空き地のカミキリムシ』事件で実生好子を焚きつけて髪を採取したのも、一澤の脳波をコピーする能力を持つ二石香車を見つけ出す為であり、
制裁指導』事件や『死神カキコ』事件も一澤の身柄を確保するためだけに起こされていた。

衛星への通信は天体望遠鏡とテレビ用衛星アンテナ、計測機材との接続が出来る特殊なPCを組合わせる事で機材を代用し、
第一八学区のツインタワーの間にある、空中庭園から操作を行っていた。
ハッカーとしても優秀な相園の手で行われているからか、上層部はひこぼしⅡ号の制御を取り戻せず、混乱を恐れてか住民達にも発射されたという事実は公表されなかった。

警備員達では対処が間に合わないと判断した御坂美琴達は独自に捜査に乗り出し、アンテナの居場所を看破。
美琴は待ち構えていた相園を打ち倒したが、砲弾は既に発射された後であり、着弾を待つだけであった。

しかし美琴は諦めずに相園に協力を要請。
初春飾利の計算によって判明した、
「重量10kgの砲弾を音速の13倍で射出し、上空1500mで吹き飛ばす」事が出来れば着弾は回避できるという事を伝え、
相園の協力により特大超電磁砲発射装置を作成し、砲弾を迎撃した。
計算通りの速度と威力を持った超電磁砲は空中で砲弾と激突、
亀裂を入れられた砲弾は自身のエネルギーによって自壊し、消滅した。

最終更新:2025年09月09日 21:06