【種別】
異常気象

【初出】
新約十六巻
新約十七巻で補足あり

【解説】
学園都市を突如として襲った異常気象。
真冬にも関わらず、気温は摂氏55度を超え、
電気・ガス・水道などのライフラインを構築する都市インフラは全て停止。
電子機器やネット回線は軒並み全滅したため、連絡手段も失われた。
さらには謎の生命体『エレメント』の出現に伴い、
学生を始めとした住人は学校などの建物への籠城を強いられる事になった。
避難者たちが集ったコミュニティは生き残るために特殊なルールや思想で統一されている事があり、
民主主義的に意見を決める『裁判(未編集)』、能力至上主義の『能力(未編集)』、
コミュニティ内で発表された論説の内容で主導権を握る『学会』などが確認されている。

この灼熱地獄においては、水着姿にでもならなければ熱中症であっという間にダウンしてしまう。
(一部には制服での行動を続けたおりこうさんの学生達もいたが、『大熱波』発生から1日でダウンして姿を消した)
それでいながら、露出した肌と加熱された金属との接触を防ぐため、マフラーや手袋で体表の一部を覆うという
なんとも矛盾した格好での行動を余儀なくされた。
水道が止まっているため水分補給もままならず、
地上は『エレメント』が闊歩しているため、食糧や水を確保するための探索も迂闊に行えない。
そのため、上条当麻吹寄制理達は『綱渡り』やハンググライダーのような危険な移動方法を利用せざるを得なかった。
学生達の間では学校の外に出て『エレメント』の脅威を逃れつつ水を手に入れてくる、
「水借(みずかり)」という行いが必然的に発生したが、
『大熱波』が続くにつれて心境の変化もあったのか「水狩」の字が当てられるようになっていった。
常盤台中学のように高位能力者が集う場所では、
複数の能力を組み合わせて地下水脈を探知して汲み上げたり、比較的安定した活動を行っている場所もあったようだ。

後に判明したが、異常気象の原因は宇宙からの膨大なマイクロ波。
気象の問題ではなく、学園都市がまるごと巨大な電子レンジと化しているのであった。
学園都市の研究所や病院などにはマイクロ波を退けるシールドを持つ施設も多く存在するようだが、
『エレメント』はそういった冷所を好むため結果的には一長一短になってしまっている。
また、御坂美琴のような『電撃使い』の能力で電磁波を逸らせば局所的な冷所を生み出せるが、
どこでも同じことができるわけでもないため根本的な解決には到らない。
(美琴に関してはA.A.A.の運用に集中する必要があったという事情もある。)

しかしそのマイクロ波は、上里翔流が『エレメント』の活動を抑えるために行ったもの。
冷所・暗所に潜む傾向を持つ『エレメント』に対し、上里勢力の一人、
府蘭完全お手製の宇宙ステーションから高出力マイクロ波を学園都市全体へ照射することで、
都市全体を巨大な電子レンジ状態にしてエレメントの活動時間と範囲を大きく減退させていたのだった。
上里曰く
「もしも大熱波が無ければ、エレメントの活動は50~60倍に膨れ上がり、学園都市は半日で制圧されていただろう」
との事。
皮肉にも、この異常気象によって上条達の命は逆にエレメントから守られていたのである。

最終的に学園都市に放たれていたエレメントは木原唯一が全て捕食したため、
『大熱波』の必要性も失われ、府蘭がマイクロ波の照射を解除し『大熱波』は終息した。

その後、学園都市は(唯一やアレイスターの思惑もあって)即座に行動を開始。
営巣部隊(ユースフルスパイダー)』を動員して『秩序回復の四八時間(未編集)』と銘打った治安活動が始まった。