【種別】
学校名
【初出】
一巻
【解説】
良家の令嬢が数多く在籍していることから、セキュリティは極めて厳重。
「不測の事態に備え、学バスは耐防爆弾仕様になっている」とも噂され、
シャワー室では半導体工場から供給される理論純水が使用されている。
他にも生徒のDNAマップの漏洩を防ぐため、美容院を利用する際は教員の許可を得るか、学校指定の店舗を利用する規則になっている。
アストラル・バディの描写によれば、経営者は
統括理事を務める「老化恐怖症の女」らしい。
孫がいることから考えて、実年齢はおそらく高め。
【校風】
名門校なのは名ばかりではなく、
「義務教育終了までに世界に通じる人材を育成する」を基本方針に掲げ、
あらゆる分野においてトップクラスの英才教育を行なっている。
例えばペルシャ絨毯のほつれの直し方や金絵皿の箔の修繕方法といった職人芸のような家庭科や、
選択授業に宇宙事業に関する物が組み込まれていたり、語学の授業で生徒達は数カ国語を当然のように扱ったりと、
中学どころか難関大学もかくやといった授業を展開している。
そのため中学生でありながら、生徒達は論文の執筆も当たり前のように行う。
(ただし、必ずしも中学卒業と同時に社会人となるわけではなく、他の高校へ進学することもありうる)
ちなみに常盤台中学は授業と生徒達個人の予習・復習で学業を補完するため、宿題という概念はない。
当然夏休みの宿題もない。
在学条件の一つに
強能力者(レベル3)以上である事が含まれており、
生徒数約200人の内訳は
超能力者(レベル5)二名、大能力者(レベル4)四十七名、それ以外の生徒も原則的に全員がレベル3。
レベル3未満の能力者は王侯貴族であっても籍を置けず、
某国の姫を超能力面で落としたせいで国際問題に発展しかけたこともあるという。
北条彩鈴のように、他校との交換留学生として例外的にレベル3未満の生徒が一時的に在籍することはある模様。
神苑小路曰く、レベル5の輩出は「常盤台の長年の悲願」だったらしく、
美琴と
食蜂以前にレベル5が在籍したことはなかったらしい。
全生徒の能力干渉レベルを総合すると生身でホワイトハウスを攻略出来るとも噂されており、
大覇星祭では、能力開発で学園都市ナンバーワンを誇る
長点上機学園には惜しくも敗北したものの、前年に引き続き2年連続準優勝となっていた。
とはいえ、一部の例外を除けば生徒達の実戦経験は皆無に等しく、奇策や不意打ちには脆い。
もちろんその辺は学校側も把握しており、大覇星祭のような機会に
下位能力者の奇策に敗北を喫させることで慢心を戒めている。
【設備】
世界有数のお嬢様学校と評されるだけあって設備も通常の学校とは一線を画している。
「学舎の園」の中央に位置し、学校の敷地は隣接する他の四つのお嬢様学校と共有することで、
互いに費用を出し合って強固なセキュリティ体制を作っている。
理由として常盤台は能力開発の名門でもあることが挙げられ、
良家の令嬢のプライバシー保護はもちろんのこと、
能力開発技術の漏洩・薬品や高度な機材の盗難を防ぐための当然の配慮といえる。
学舎の園の各施設は外観が洋風で統一されているため、校舎も大理石風の白亜の館といった風情がある(アニメではレンガ調になっている)。
校庭も大英博物館前広場のような石畳風であるが、
あくまで石畳「風」であり、その素材は学園都市製の特殊建材のため寸分の凹凸や傾きすらない。
校庭(運動場エリア)には汚れ一つなく何千万本もの光ファイバーが垂直に埋め込まれており、
それらが放つ光点が集まって電光掲示板のように光のラインを自在に描くことで、
競技に使うトラックのラインや能力測定用のラインを引いている。能力値の測定結果も地面に表示される。
校舎内はエアコン完備、窓は薄型でも防音性能をキープする特殊ガラスになっているため外の騒音は聞こえない。
学内の環境は200人程度の生徒規模に対して、余裕のある広さと落ち着いた雰囲気が提供され狭苦しさとは無縁である。
図書室は三階吹き抜けになっておりホテルのエントランスのような重厚なデザインになっている。
自習室もあり特別教室よりも大きな空間に細かく間仕切りで区切ることで、
ネット喫茶にあるような小部屋が並んでいる。
小部屋には勉強机と椅子一つのみで内側から施錠できる。
食堂の他にもカフェテラスが備わっており、生徒がアフタヌーンティーを嗜む姿が作中で見られる。
原作の設定上、
風紀委員の支部は各学校に設置されており、
常盤台中学は「風紀委員活動第〇〇三支部」である。
体育館は特殊なワックスでピカピカ磨かれているため、専用シューズに履き替える必要がある。
プールは屋外・屋内合わせて複数あり、授業の他に水泳部や美琴の能力測定に使用される。
他にもテニスコート、弓道場、音楽の校内試験の会場に使用された講堂などがあり、
身だしなみを整えるためなどの目的としてシャワールームも3つ存在する。
詳細は関連項目参照。
景観が与える心理的効果や授業の実習等を考慮して敷地内は緑が多く、
中庭や裏庭のほか、林業実習用の人工林も存在し、リスなどの小動物も生息している。
その中には常盤台で代々伝わっている「伝説の樹」がある。
最近では新約17巻で美琴が
A.A.A.を組み立てる際に学校へ部活として申請し、
数日の内に教室4つ分の広さのガレージを敷地の一角に建てている。
私立の学校がこれだけの設備と高度な機材を維持するためには、学園都市全体の助成金だけではとうてい足りず、
毎年、継続的に生徒が入ってこないと経営が破綻すると言われるほどの莫大な資金が使われている。
生徒200人程度といえど、常盤台がお嬢様の巣窟だからこそ成り立っているといえる。
【派閥制度】
常盤台中学の特色のひとつに、『
派閥』という制度が挙げられる。
一般的な学校組織である生徒会や部活動などと異なり、
同じ研究・学習目的や趣味を持った生徒同士が自主的に結成・加入する非公認サークルのようなものであるが、
派閥活動用の「派閥棟」校舎も存在していることから、実態としては学校公認の団体。
ただし顧問などはおらず、派閥間でトラブルなどが起きた場合でも教職員は手出し無用。
【存在する派閥】
- 食蜂派閥(最大派閥)
- 雅王院派閥(2位派閥)
- 加巳野派閥
- 国蝶派閥
- 亥織派閥
- 戌伏派閥
- 熊守派閥
- 辰伎派閥
【過去に存在した派閥】
- 沙派閥(1年前に存在した派閥。当時の最大派閥)
- 水鏡派閥(1年前に存在した派閥。当時の2位派閥)
- 支倉派閥(1年前に存在した派閥。当時の3位派閥)
【学校生活】
当然ながら生徒会や、水泳部などの部活動も存在する。
『アストラル・バディ』では、生徒が
風紀委員に相談すべきか「生徒会案件」か迷っていたりなど、
常盤台中学学内の治安維持について生徒会が特別な権限を有していると推測できるシーン・描写がある。
短編『とある三月の二〇一巻』では「常盤台中学生徒会直属の『アレ』」なるものへの言及がある。
制服は、
夏服:ベージュ々のニットベスト+袖ブラウス+灰色無地のプリーツスカート
冬服:キャメル色のブレザー+臙脂色のリボン+長袖ブラウス+紺青系チェック柄プリーツスカート
であり、他に合服(春・秋・冬)用に紺色の長袖カーディガンも存在している(
超電磁砲6巻の扉絵
参照)。
なお夏は白いハイソックス、冬服は紺色ハイソックスが標準であるようだが、
美琴や黒子、食蜂、支倉のように、ルーズソックスや
オーバーニーハイソックス、黒のタイツなど、
学校指定外と思わしきソックスを着用している生徒もいる。
校則や寮則はかなり厳しく、外出時には休日でも制服の着用が義務付けられており、寮の門限は20時20分。
当然ながら、化粧や華美な格好は許されず、薬用リップやハンドクリーム等までもが禁止されている。
このことから、教員にバレないよう非常に薄く化粧をするというある種の伝統が存在し、
このスタイルは常盤台に憧れる他校生などの間で
「
淑女の嗜み(レディライクマナー)」と称して一部で流行しているらしい。
上条曰く常盤台の生徒はラッシュ時の駅の中でも何故か見分けが付くほど気品爆発しているらしい。
下は強能力者(レベル3)から上は超能力者(レベル5)までという、
学園都市全体から見ても極めて高い戦力を有する学校ではあるが、
お嬢様学校である事も相まって、実際に「自分達の能力を活かして生き残る」場面には大半の生徒は長いこと縁が無かった。
実際に彼女達が自らの力の強さを認識したのは
大熱波と
エレメントが発生した時のこと。
あれほどの非常事態になっても生き残れてしまうほどの力を自分達が持ち合わせている…という事実を受け止めきれず、
結果的に
ごく一部の戦闘慣れした生徒や
以前から経験と時間をかけて段階的にその事実を結果的に受け止められた生徒達を除いて、
大半が恐怖から行動不能になってしまった。
その後、
水晶の塔のブラフにより
木原唯一に学舎の園共々襲撃され、
美琴が
A.A.A.を所持していたことで唯一の逆鱗に触れたこともあり、特に壊滅的な被害を受けた。
続く新約17巻では、校内にある能力開発用の機材や薬品を狙う群衆達の略奪に遭い、
御坂美琴の心に大きな傷を与えることとなった。
【名前が判明している在学生】
3年生
2年生
1年生
学年不明
- 安堂(新約16巻のみ登場)
- 七海(新約16巻のみ登場)
- 亥織真白(亥織派閥)
- 郁島(名前のみ登場)
- 戌伏(戌伏派閥、名前のみ登場)
- 加巳野(加巳野派閥)
- 紀伊(食蜂派閥、『ゆるふわウェーブ』の少女)
- 熊守手綱(熊守派閥)
- 国蝶舞結(国蝶派閥)
- 辰伎美麗(辰伎派閥)
- 芽生(食蜂派閥、『ツインテール』の少女)
- 山白(名前のみ登場)
なお、上記の名前が明かされている生徒以外にも、切斑の友人として登場する生徒二名や、
食蜂派閥の主要
メンバーとして登場する生徒(
縦ロールの少女、艶ぼくろの少女、ツインテールの少女ほか)など、
複数回あるいは頻繁に登場するものの、名前や能力などが明かされていないままのキャラクターが複数存在している。
このうち「縦ロールの少女」については、『
アストラル・バディ』の主人公に抜擢された際に、
「ツインテールの少女」と「ゆるふわウェーブの少女」については『心理掌握』で、それぞれ名前と能力が明かされた。
これらの食蜂派閥主要メンバーについては
食蜂派閥を参照。
【御坂美琴1年生編(本編時系列1年前)当時の在学生】
【名前が判明している在学生】の項で記載した生徒を除く
3年生
2年生(現在の3年生)
1年生(現在の2年生)
【関連】
常盤台中学に関係する立場の人物
施設等
最終更新:2024年04月14日 16:14