【種別】
宗教・魔術・科学

【元ネタ】
セレマ教 - Wikipedia
古いギリシャ語で意志を意味する言葉のラテン文字転写。表記揺れでテレマ、テレーマ、セレーマ。
本作でもよく使われる「汝の欲する所を為せ」という言葉を教義とし、自身の「真の意志」を見出す事を本質とする宗教でもある。
セレマ系魔術は「Magick」と表記され、
提唱者のアレイスター=クロウリーは「魔術(Magick)とは、〈意志〉に応じて変化を引き起こす〈科学〉にして〈業〉である」と述べている。

【初出】
新約十七巻の豊山琉華の発言「僧院テレマ」。
「テレマ」という単語単体の初出は、同巻ラストでの烏丸府蘭土御門元春の会話。
学園都市をテレマの概念に含めた場合、登場自体は一巻からということになる。
また、テレマを代表する言葉である「汝の欲するところを為せ、それが汝の法とならん」の初出は七巻。

【解説】
アレイスター=クロウリーが創設したテレマ僧院に関係する概念。
単にカタカナ表記の場合もあれば、「法」にテレマとルビが振られる事もある。
元ネタ通りであれば、テレマは現実のクロウリーが創設した宗教、及び彼が主張している概念を指す。

テレマの数価は九三。
テレマ=法の書を伝えたエイワスの数価も同じらしく、この数価自体も現実に基づくものである。

また、現実のクロウリーは『銀の星』というテレマ系の魔術結社を創設したのだが、
これについて新約九巻でオティヌスが「銀の星を名乗るあの男」と述べている。
現実の銀の星に所属していた弟子の名前も新約十九巻で判明)

形を変えたテレマ僧院が「学園都市」らしく、
クロウリーにとっては「科学」という体裁がテレマのカモフラージュになっていた。

【備考】
本作においてその概念、成り立ち等が断片的に語られている。
ただし、新約十九巻時点ではテレマ教とは関連付けられていない。
史実に沿えば以下のクロウリーの言動は、全てテレマ関係に分類される。

1904年、クロウリーは最初の妻「ローズ(未編集)」とのアフリカ旅行中に高次元存在「エイワス」の召喚に成功。
この時にエイワスからもたらされた情報が、魔道書の原典「法の書」として書き留められた。

法の書」が世に出て以降、クロウリーはエジプト神話の神の名を引用し、人が生きる「時代」を3つに区切るようになった。

  • イシスの時代」…十字教登場前の原始宗教の時代。
  • オシリスの時代」…十字教による単一支配下の時代。
  • ホルスの時代」…十字教の一強状態が終わり、十字教そのものが崩壊を迎えた後、人類が真なる目覚めを果たす時代。
(「時代」は「アイオーン」というルビが付く場合がある。)

magickというクロウリーの魔術体系もテレマの体系で、
クロウリーの(表の歴史での)没後にも、彼の弟子や後継者が使用していた。

なお、作中の四大属性の歪みは現実世界でのテレマ基準と一致している。

最終更新:2020年02月23日 03:03