【元ネタ】
実在する本「LIBER AL vel LEGIS」から。訳は「法の書」。
著者は
アレイスター=クロウリーで、あの言葉もしっかり収録されている。
何でも筆者が突如神がかって自動書記で記されたため、本人でも内容がよくわからないらしい。
また、よく本編で登場する「青ざめた」、「翼」や
「ショッキングピンクとエメラルドグリーン、
スカイブルーとレモンイエロー」に酷似したフレーズが散見される。
Wikipedia - 法の書
また、国内では東方聖堂騎士団日本支部(OTO Japan)のWebサイトなどで翻訳版が公開されている。
【初出】
七巻
【解説】
エドワード=アレキサンダー、またの名を
クロウリーという伝説の魔術師が記した魔道書。
「彼が召喚した守護天使
エイワスから伝え聞いた、
人間には使えない「
天使の術式」を書き記したものだ」とか、
「解読と同時に
十字教の時代が終わる」など、
その内容には様々な学説が存在し、判然としていない。
しかし、『法の書』を記したアレイスターの力の凄まじさゆえに、
それらが事実、あるいはそれ以上のものであっても何らおかしくないものとして恐れられている。
なお、著者であるアレイスター本人は、
「『法の書』の完成と共に十字教の時代は終わった」と持論をかかげている。
しかし、その一番の特徴は『誰にも内容が解読できない』という点にある。
この魔道書の記述は恐ろしく複雑な暗号で記されており、
暗号文を解読したところで、『それらしい文章』になる解読法が100通り以上存在するため、
解読したと思った所で実際の物とは大違いである可能性が高い。
インデックス曰く、「既存の言語学で解明できるようなものではない」。
その複雑さは、暗号解読の専門家であるインデックスや
オルソラ、
シェリーでも、
『それらしい文』までしかたどり着けなかった程。
よって、『禁書目録』内には未解読のまま暗号文章が詰め込まれている。
因みにオルソラが誤訳して導き出したタイトルは『エノク言語を用いた肉体の天使化術式』である。
なお、法の書の原典は
バチカン図書館できちんと管理されている。
あまりの難解さ・解読法の多さから、その冒頭には、
「汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん」
と記されている。
9月8日(七巻)、「
ローマ正教のシスター・オルソラ=アクィナスが本書の解読に成功した」という情報から、
ローマ正教・
イギリス清教・
天草式が激突することになった。
なお、その内容を伝えた存在とされるエイワスも
「汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん」
の一文を多数引用することから、エイワスが何らかの形でアレイスターと接触したのは間違いないようである。
【余談】
新約18巻などで語られた「全ての男女は星である」という言葉は、『法の書』第1章第3節からの引用である。
↓第1章第1節〜第3節(編集者訳)
「<ハド>よ!<ヌイト>の顕現(マニフェスティション)。天の一座の幕開けよ。全ての男女は星である。」
最終更新:2020年03月07日 01:39