【種別】
人名

【初出】
創約三巻


【概要】

警備員』の一員である中年男性。
バーコード状に頭髪が禿げ上がり、タクシーの安い合成皮革のような加齢臭を漂わせるマッチ棒のようなメガネのおっさん。
「名前は『豊富』なのに頭は豊富じゃない」とははいむらきよたか氏の弁である。

【人物・性格】

学校を卒業した後就職活動で弾かれてしまい、教員免許を持っていたため大した理由もなく教職に就き、
母親や妹が胸を張って自慢できるようにとただの教師ではなく警備員になった。

社畜気質で独身かつ童貞であり、外見そのままの冴えない中年男性である。
自動運転車の座席に腰掛けるだけの即日交付のサポート副次免許しか持たないため普通車の運転はできない上、
保険証も紛失しているので身分を証明できない。
今時パソコンも使えず、車の揺れと芳香剤の匂いで酔う体質。
覚悟のスク水昇天先生@クソゲークソドラマは全部墓場に送ります」というおぞましいハンドルネームで、深夜に度数の強い酒を呑みながら辛口レビューをするのが数少ない娯楽だという。

普段はこのようにとにかく冴えない中年である一方、特殊部隊『アンチスキル=アグレッサー』に所属する戦闘のエリートという顔を持つ。
さらに、本人は自分の世界を守るために忘れていたが、家族を追い詰めたストーカーの木原平均を殺害し、遺体を解体して遺棄したという過去を持っており、
自分自身も本来なら『暗部』の嫌普性に分類される存在であった。
「世界が狭い」かのような不自然で子供っぽい言動が目立つが、
これは楽丘が押し寄せる「社会」の責任を恐れて「学校」から出られなかった事の裏返しであった。

【能力・スキル】

アンチスキル=アグレッサー』として支給された装備を使用し、重量100kgを優に超える筋肉の塊を持つ八頭身の巨漢となって戦う。
彼が使用する装備は筋フィラメントの分割管理技術を応用したもので、
ある種の消化酵素で増やした筋繊維の束を細かく動かす事で、総量は変わらないはずの筋肉を無駄なく操り普段以上の怪力を発揮できるというもの。
体当たりの威力は大型ダンプ並となり、土壁を簡単にぶち破り、人を5m以上も撥ね飛ばす。
ただ、使用時に体型が大きく変化するため、毎度防弾服が破れて備品管理担当のおばさんに叱られているらしい。

【作中での行動】

オペレーションネーム・ハンドカフス白井黒子と組み、
残念な容姿と言動で彼女を呆れさせながらも共に暗部の犯罪者を確保していく。
しかし、花露過愛を追跡した際に、かつて自分が木原平均を殺害した際の証拠隠滅時に利用した下水道に入り込んでしまい、
自分がかつて人を殺したというずっと目を背けていた事実に直面して錯乱する。
偶然居合わせたリサコを「暗部」だと一方的に断定して殺害しようとし、
遭遇した木原脳幹を排除してなおも追跡を続けたが、彼女を庇ったヴィヴァーナ=オニグマの一撃で失神する。
汚水の中を流され、花露妖宴が地面に作ったヒビから地上に帰還すると、
殺人バクテリアに冒された黒子を助ける手段となる薬品を手渡した後、検挙された。

最終更新:2024年03月20日 09:49