【初出】
禁書SS自作スレ>>573-575
禁書SS自作スレ>>573-575
上条の表情が凍る。
これから来るであろう展開が明確に思い浮かぶ。
案の定、捨て札を切った御坂妹は12で革命を起こしてきた。
「おおおおおお!強い、強いぞ!流石常盤台中学生!」
「我が救世主が降りてきたぜい!」
「あ、上条ちゃんの顔が真っ青なのです。もしかして手札強かったですかー?」
「とうま、とうま。こうなったらとうまが頼りだったんだよ?この役立たず」
「あ、危なかったわ・・・・・・。あそこでアレを出していたら」
「やっぱり罰ゲーム決定ね上条当麻!」
「旗男は勝負中も不幸が付き纏う」
「フラグゲッターの駄フラグが本領発揮」
いろいろと致命的な言葉が飛び交う中、上条は必死に状況整理に没頭する。
(焦るな、落ち着け、まだこっちにはジョーカーがある。スペード3は俺が最初に捨てた。つまりこの場合はジョーカーが最強カードであってまだ絶望的では・・・・・・)
ぶつぶつと、念仏を唱えるように自分を言い聞かせる上条だが、その間に御坂妹は3を出して切り、6であがった。
「ミサカが一番にあがったのでこの場合ミサカは大富豪ですね、と大威張りでガッツポーズを取ります」
無表情Vサインで皆の歓声を受ける御坂妹。
(ぐぅう・・・・・・。しかし、次は俺の番だ!いらないカードを今のうちに捨てておかねば)
上条はいろいろと考えながら最弱カードとなったダイヤの2を出す。
「やっぱカミやんが2持ってたんやな。っつーかやっと出せるわー」
言いながら、青髪ピアスは8を出す。
「8切ってトリプル!」
捨て札を切った彼は妙に気合の入った声と共にクローバー、ダイヤ、ハートの1を出した。
「げっ、トリプル持ってたのかにゃー!流石にパスだぜい」
「パスですー。そういえば先生、一回も出していませんね・・・・・・」
「3枚あった!」
何がそんなに嬉しいのか、インデックスははしゃぎながらスペード、ダイヤ、ハートの13を出す。
「くっ・・・・・・、アンタやるわね」
ペアはあってもトリプルはないらしい美琴は、インデックスを睨み付けながらパス宣言をする。
「カミやんはあるわけないから切るでー」
おいい!と上条はヤケクソ気味に青髪ピアスの頭をどついた。
「痛っ!?なんやのカミやん、トリプル持ってるん?」
「いや、持ってないけど・・・・・・。そういう風に『コイツはこういう状況下では絶対にこうだろ』的な扱いはそろそろ止めて頂きたい!」
「現に持ってないんやろ?だったら変わらへんやん」
ツッコミと言い訳の応酬を繰り返す上条達だが、そこへ待ってましたと言わんばかりに吹寄制理が滑り出てきた。
「手を出したわね上条当麻。ここで罰ゲーム(トラップ)発動よ!」
「何それ!?いつから伏せてたのその罠(カード)、ってか野郎同士の日常的行動(どつきあい)も範囲に入るのかー!!」
叫ぶ上条などお構いなしに吹寄大佐の指令のもと、厳選された少数精鋭部隊が彼を締め上げる。
吹寄ルールで上条が試合中に何か仕出かしたら・・・・・・、と言っていたアレをやられるのだろう。
「ちょ、吹寄サン!一試合終わってからじゃないんですか!?」
「ごちゃごちゃとうるさいわね、罰だといっても絞首台行きとか電気椅子送りとか斬首(ギロチン)台とかじゃないから安心しなさい!」
「いやそれのどこに安心する要素があるの!?しかも全部死刑レベルだし!」
「とにかく大人しく従いなさい上条当麻!」
いやぁあああぁあああぁ・・・・・・と、上条の最後の断末魔が学生寮に響く。
結果として、上条当麻は一回目は大貧民になった。
これから来るであろう展開が明確に思い浮かぶ。
案の定、捨て札を切った御坂妹は12で革命を起こしてきた。
「おおおおおお!強い、強いぞ!流石常盤台中学生!」
「我が救世主が降りてきたぜい!」
「あ、上条ちゃんの顔が真っ青なのです。もしかして手札強かったですかー?」
「とうま、とうま。こうなったらとうまが頼りだったんだよ?この役立たず」
「あ、危なかったわ・・・・・・。あそこでアレを出していたら」
「やっぱり罰ゲーム決定ね上条当麻!」
「旗男は勝負中も不幸が付き纏う」
「フラグゲッターの駄フラグが本領発揮」
いろいろと致命的な言葉が飛び交う中、上条は必死に状況整理に没頭する。
(焦るな、落ち着け、まだこっちにはジョーカーがある。スペード3は俺が最初に捨てた。つまりこの場合はジョーカーが最強カードであってまだ絶望的では・・・・・・)
ぶつぶつと、念仏を唱えるように自分を言い聞かせる上条だが、その間に御坂妹は3を出して切り、6であがった。
「ミサカが一番にあがったのでこの場合ミサカは大富豪ですね、と大威張りでガッツポーズを取ります」
無表情Vサインで皆の歓声を受ける御坂妹。
(ぐぅう・・・・・・。しかし、次は俺の番だ!いらないカードを今のうちに捨てておかねば)
上条はいろいろと考えながら最弱カードとなったダイヤの2を出す。
「やっぱカミやんが2持ってたんやな。っつーかやっと出せるわー」
言いながら、青髪ピアスは8を出す。
「8切ってトリプル!」
捨て札を切った彼は妙に気合の入った声と共にクローバー、ダイヤ、ハートの1を出した。
「げっ、トリプル持ってたのかにゃー!流石にパスだぜい」
「パスですー。そういえば先生、一回も出していませんね・・・・・・」
「3枚あった!」
何がそんなに嬉しいのか、インデックスははしゃぎながらスペード、ダイヤ、ハートの13を出す。
「くっ・・・・・・、アンタやるわね」
ペアはあってもトリプルはないらしい美琴は、インデックスを睨み付けながらパス宣言をする。
「カミやんはあるわけないから切るでー」
おいい!と上条はヤケクソ気味に青髪ピアスの頭をどついた。
「痛っ!?なんやのカミやん、トリプル持ってるん?」
「いや、持ってないけど・・・・・・。そういう風に『コイツはこういう状況下では絶対にこうだろ』的な扱いはそろそろ止めて頂きたい!」
「現に持ってないんやろ?だったら変わらへんやん」
ツッコミと言い訳の応酬を繰り返す上条達だが、そこへ待ってましたと言わんばかりに吹寄制理が滑り出てきた。
「手を出したわね上条当麻。ここで罰ゲーム(トラップ)発動よ!」
「何それ!?いつから伏せてたのその罠(カード)、ってか野郎同士の日常的行動(どつきあい)も範囲に入るのかー!!」
叫ぶ上条などお構いなしに吹寄大佐の指令のもと、厳選された少数精鋭部隊が彼を締め上げる。
吹寄ルールで上条が試合中に何か仕出かしたら・・・・・・、と言っていたアレをやられるのだろう。
「ちょ、吹寄サン!一試合終わってからじゃないんですか!?」
「ごちゃごちゃとうるさいわね、罰だといっても絞首台行きとか電気椅子送りとか斬首(ギロチン)台とかじゃないから安心しなさい!」
「いやそれのどこに安心する要素があるの!?しかも全部死刑レベルだし!」
「とにかく大人しく従いなさい上条当麻!」
いやぁあああぁあああぁ・・・・・・と、上条の最後の断末魔が学生寮に響く。
結果として、上条当麻は一回目は大貧民になった。