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邪眼学園黄龍譚7.5限目【切り開くは可能性】後編


10/17(金)放課後

いつしか放課後になっていた
疲れて、眠ってしまっていたらしい

「…」

ある場所を思い描いて
俺はそこに向かった
校舎を裏手の進み、しばらく行った場所にある
朽ち果てた時計塔
すでに使われていないこの時計塔は時を刻むことはもう無い
ただその名残だけを残すだけの悲しい遺物

ドアに手をかける
当然と言えば当然だが鍵がかかっていた
中に入るのを諦めてただ時計塔を見上げる
時を刻み、時を告げるというたった一つの役割を失った時計塔
それはまるで死んでいるようにも見えた
だけど、俺は思い出す
ここに来るたびに否応なく思い出させられる…
もう随分昔のことのように思える

「こんなところで何やってんだよ~」

背後から間の抜けた声が聞こえる

「いたのか、下痢男」
「いくらなんでもそのあだ名はやめろよ!!」

振りぬくとほろにががそこに立っていた

「時計塔ね~…何かいいものあるのここ?」
「何も無いと思うぜ」
「…ま、そらそーだわな」
「丁度よかった、あれを渡してくれ」
「え…ああ…
 ってもう使うのか…?」
「…使うさ」
「…なんかわからんが…覚悟を決めたってツラだな…
 いいよ、ついてこい」

ほろにがについていき
いつものゴミ捨て場にたどりついた
ゴミの山を漁りだすほろにが

「お、あったぜ」

手に、布に包まれた長い物を持ってゴミの山から滑るように降りてくる

「ほらよ」

それを受け取り俺はさっさと寮へ戻ろうとする
俺の後ろからほろにがが言った

「勝てよ、ゆき兄」
「…当たり前さ」

少し笑いが出た
同時に少しの感謝
勝ってやるさ、何がなんでもな

10/17(金)夜

「こんなもんか…」

準備を済まし、俺は剣道場に向かった
入り口の鍵は開いていたので中に入る
剣道場の丁度真ん中に剣道着を着て正座している男がいた

「…随分とまぁ…かたいな」
「…」

男は傍に置いていた刀を取り
ゆっくりと立ち上がった

「…どうみても転校生ではないな
 逃げたか?」
「あいつは体調不良で俺が代役だ」
「…舐められたものだ…たかだか一般生徒が代役などと…」
「それよりもリカは無事なんだろうな?」
「…何のことだ?」
「とぼけんなよ、お前が取った人質だよ」
「知らんぞ」
「…すっとぼけやがって
 まぁいい、あとでゆっくり聞きだしてやる」
「何を言っているのかよくわからないが…
 要するにお前を倒せば転校生たまゆらと戦えるんだな?」
「そいつはわかんねーな…戦えるかもしれないし…戦えないかもしれない…
 ただ一つ…俺を倒さないと永遠に戦えないかもな」
「…勝負する相手の名を知らぬのは失礼に値するな
 名乗れ」
「人に名前を聞くときは自分からって教えられなかったか?」
「…執行部が一人、剣三郎」
「ゆき兄だ」
「そうか、ゆき兄、いざ尋常に勝負…!」

剣三郎が刀に手をかけ、抜いた刃が窓から差し込む月光を反射しキラリと光る
銃を使うやつもいたし今さら真剣なんてのも可愛いもんだな
それよりも重要なのはこいつの能力がどんなものかってことだ

「…俺の刃は受けることは出来ん」
「あん?」

トンッと音がしたと同時に一気に剣三郎が踏み込んできた
同時に横薙ぎに刀が振られた

「つぉっ!!?」

咄嗟にしゃがみ込む
髪の毛がパラパラと落ちるのが見えた

「いい判断だ」

剣三郎は後ろに飛びのいた
また距離が開く
とりあえずこっちも武器を出しとくか
俺はほろにがから受け取った物を包みから出した
中から出てきたのは剣

「…ほう、お前も剣士なのか」
「お前は刀で俺は剣、奇遇だな」
「…しかしその剣見たところ…」
「ああ、まぁ一応切れるっちゃ切れるが基本的に儀式用の装飾剣だな」
「…舐めているのか何か考えがあるのか」
「やってみなくちゃわかんねぇだろ?」
「…残念だったな」
「あん?」

剣三郎はゆっくりと歩き、壁際に転がっていた何かを持ち上げた
それは黒くて、丸い、何か

「これは何だと思う?」
「…ボール?」
「…砲丸投げに使う砲丸さ」
「よくそんな重いものを片手でもてるな」
「…ふんっ!」

ぽんっと砲丸が真上に投げられた
その砲丸を、刀が抜けた

「なっ!?」

鉄製の砲丸は、いとも簡単に綺麗に真っ二つに分断された
ガゴン!ガゴン!と落下音がその重さを伝えてくる

「…俺の能力はこの刀そのものだ
 次元刀と呼ばれるこの刀は如何なる物でも抵抗なく切り裂く」
「マジかよ…
 つまり受けれない…避けるしかないってことかよ」
「そのとおり、それじゃ行くぞ…!」
「初戦から厄介だぜ…!」

またトンッと剣三郎が一気に間合いを詰めてきた
そのまま勢いを乗せたまま右からの袈裟斬り
身体を寄せてそれを避ける

「お、おおおおおおおッ!?」

それだけでは終わらず四方八方から切りつけられる
必死に避けまくりながら後ろに下がって刃のリーチから抜けようとする
避けるってのはともかく打ち合いすら出来ないってのは不利すぎると実感する
…可能性が無いわけじゃないが効果がなければいよいよ打つ手が無い

「うおっ!?」

僅かに刃がこめかみをかすった
考えてる暇は無い、どちらにせよこのままじゃやられるだけだ
それにもう俺は逃げれないからな!!
懐から小瓶を取り出しそれを自分の剣の刃にぶっかけた

「何のつもりだ?」
「可能性かな」

グッと足に力を入れてその場に踏みとどまる
剣三郎の刀が一気に振り下ろされる

「殺った!!」
「フランキンセンス&ミルラ!!」

ガッキィィィィン!!!と激しい音がした
対抗できるという可能性は、見事に剣三郎を倒せるという可能性に繋がった
何よりも驚いていたのは剣三郎だった

「なぜ…次元刀が…受け止められる…!?」
「フランキンセンス&ミルラの効果は浄化、保護、ヒーリング、聖別などでな…
 これで刃部分を保護したんだよ…」
「何だと…!?」
「剣への付与が成功するかどうかは賭けだった
 さらには成功したところでその刀を受け止められるかもな
 分の悪い賭けだったが…ここまでは俺の勝ちだ」
「ぐ…!」
「そう睨むなよ
 対抗は出来るようになったが対等じゃないんだぜ
 圧倒的攻撃力を持つお前のほうが断然有利だ」
「チッ…」

剣三郎が後ろに飛びのき距離を取る
確かに対等になったとは言い難いが流れはこちらに傾いたはずだ
少なくとも先週を丸々潰した価値はあったな
そう、あの夜…

10/6(月)深夜

「ゆき兄、帰ろう」
「…いや、先に帰っててくれ」
「えぇ?」

たまゆらが帰ったのを見届けた後
ヤチャマルとほろにがが話してきた

「で、何が目的なんだ?」
「俺もそれなりに執行部に対抗できる力が欲しくてな」
「…それでか」
「とは言っても異能力を持つあいつら相手にどこまで対抗できるかわからねぇが…
 このままじゃたまゆらは俺を守ろうとしてやられるかもしれないしな
 そういうのはごめんだ」
「…よし、じゃあとりあえず外に出よう」
「いってらっしゃ~い」
「お前も来るんだよこの不法侵入者!!」
「ギャー!髪の毛引っ張らないで!!」

3人で外に出るとヤチャマルがとても大きな木箱を持ってきた
ドガチャン!とその木箱が地面に置かれる

「好きな武器を選べ」
「…中に入ってるの全部武器か…」
「…こりゃまたすげぇな」
「中には使い物にならないものもあるがな」
「学校にこんなもん置いてるなんてアブネーネーチャンだ」
「やっぱり…剣かな」
「よし、不法侵入者、相手になってやれ」
「だから俺はほろにがだって…つーかこれ真剣じゃねーかよ」
「短期間の修行ってのは命を賭けてなんぼだよ
 …つか隠してもわかるぞ、お前相当の使い手だろ」
「…本気でやっていいのかよ?」
「命を奪う気でやれ」
「本当におっかねぇネーチャンだ…
 しょうがねぇ!ガキンチョ、来い!!」

それから俺はほろにがと真剣同士で戦った
というかもはや殺し合いに近かった

「…ぜぇー…はぁー…げほっ…」
「はぁ…はぁ…歳取るとけっこう疲れるな…!!
 大丈夫かよガキンチョ」
「死んでねぇけど…死ぬほどいてぇ…
 ばっさり斬りやがって…」
「安心しろ、傷自体は浅い…
 とっさに後ろに避けたんだな…ふむ…」
「つーかガキンチョ…お前本当に初めて剣を使ったのかよ…
 俺も何度か危なかったぞ…」

ヤチャマルが俺の傷の手当てをしながら話す

「…さすがというか何と言うか…
 まさに才能だな…すでにそのまま我流として使えそうな剣技だ…」
「そりゃ…どーも…」
「かつ相手の命を奪うことを躊躇わない冷酷さに
 時として自ら命を捨てるように飛び込む…死を恐れない…
 すごいなゆき兄は」
「げほっ…いいから…さっさ治療してくれよ…」
「だけど致命的な弱点がある」
「ああ?」
「ああ、戦ってて俺も気づいたよ」
「心技体…ゆき兄は心も技もとても強い…
 だけどたった1つ、体がそれに追いついていない」
「…」
「要するに筋力だな
 力が足りない…引いては持久力が無いから技が最大限の威力を発揮できないんだ」
「…なら、それをどうにかすればいいってのか…?」
「…なるべく力を使わない振り方などを習得すればいいが…
 それでもやはり筋力は重要だ」
「…」
「だがそんな短期間で筋力がつくこともない
 こればかりは…」
「やらねぇよりかはマシだろ…
 それにそれだけじゃ駄目なんだ…
 例え剣の腕は達人並になったとしても異能力を持つ執行部にはそれだけじゃ駄目なんだ…」

そこでほろにがポツリと呟いた

「しかしそんなやつらが相手じゃ魔法でも使わない限り勝てないんじゃねぇのか?」
「…魔法…?魔法…そうか…魔術…」

剣と魔術の融合
もしそれが可能ならば執行部とも渡り合えるかもしれない
それが、たった一つの可能性
それから1週間、たまゆらが気断命脈のために気を蓄えてる間に
俺は剣と魔術の融合が可能かを考えつつほろにがを相手に必死に修行という名の殺し合いを繰り返していた
目的はあまり意味はなくとも筋力をつけることと常に死と隣り合わせに身を置くこと
お互い真剣を使ってるだけあって全身はズタボロになった
並行して黒やんのカラスを無効化する方法を探した
これについては神楽君のマジックオイルを単品で使用すればなんとかなりそうだった
しかし剣と魔術の融合で重要なのは剣そのものだった
原理はよくわからないが普通の剣や刀では魔力の伝達が上手くいかないらしい
結果、俺は武器そのものとしてはとても弱いが非常に魔力の伝達がいいらしい装飾剣を使うことにした
幸いなことに武器としての使用を想定されていなかったらしい装飾剣は普通の剣よりも余程軽かった
重要なのはそれが実践に耐えうるかどうかだった

10/17(金)夜

剣と剣がぶつかり合う
魔力で保護された俺の剣は全てを切り裂く次元刀を完全に受け止めていた
しかしいつ効果が切れるともわからない
あまり長引かせるとまずい
俺はまた小瓶を取り出す

「…いくぜ?剣三郎…これが俺の可能性だよ…!」

俺は小瓶の蓋を開け、頭上へと投げた
オイルが俺に降り注ぐ

「なんだ…!?」
「このオイルの名は…ドラゴンズブラッド…
 潜在能力を引き出し力を得る…同時に膠着状態を打破するような時にも使用されるマジックオイルさ」
「ドラゴンズブラッド…!?」

剣三郎が剣を弾き、後ろに飛びのいた
その瞬間、俺の手が動いた

「飛べ!!」
「早いッ!?」

横薙ぎのに振るわれた剣が、確かに剣三郎を捕らえた
斬ることはできなかったが、少なからず衝撃を剣三郎へと与える

「ぐうっ…!」

よろめいたもののなんとか着地する剣三郎
…いける、充分に戦える

「…強いな…ゆき兄…一般生徒と舐めていたのは謝ろう…」
「そりゃどーも」
「ならば俺も剣士としての礼儀を持って
 全力で相手をしなければいけない…」

剣三郎が刀を鞘に納めた

「何を考えて…いや、そういうことか」

刀に手をかけたまま、腰を落とし
目はしっかりとこちらを見据えたまま動かない

「…居合いか」
「そう…この1撃に俺の全てを乗せよう」
「確かにチマチマ戦うよりそっちのが俺も好みっちゃ好みだな…」

しかしこの状況はけっこうまずい気がする
居合いは1撃必殺のカウンター攻撃、しかも剣三郎が持ってる武器は直撃すれば間違いなく即死するような代物
構えに入られてしかも間を置いた時点で圧倒的にこっちが不利だ
とはいえ考えていても仕方ない
カウンターということは向こうから攻撃はできないということだ
とはいえあまりにも隙だらけだと切りかかってくるだろうしここは慎重に…

とりあえず手当たり次第の持ってきたマジックオイルを剣にぶっかけた
そのまま剣を構える
お互い下手に動けずジリジリと精神力だけが削られていく
汗が頬を伝い落ちる

「…ん?」

何か、手が震える
おかしいと思いそっと手を見る
確かに震えてるが…これは手が震えてるというよりも…?

「隙あり!!」

剣三郎が叫びと共にこちらに突っ込んできた

「待ッ…」
「一閃!!」

刃が煌くのが見えた
間違いなく腹部が分断される…こりゃ終わったか…?
キィィィィンという金属音が響く

「…なんだと…?」
「…え?」

剣三郎の刀は俺の剣によって止められていた
俺は何もしていなかったのに

「見切った…のか…?」
「いや、見切ってはないんだが…おお!?」
「なっ…クソ!!!」

突然剣が勝手に動き剣三郎に斬りかかった
いや、正確には斬りかかっているのは俺なんだがそれ自体は俺の意思じゃない
どちらかといえば剣が俺の身体を操っている感じだった

「クッ…ヤケになったか…!?
 なんて荒々しい剣だ…!!」
「いや、俺の意思じゃなくて…!
 クソッ…こんなんで勝っても嬉しかねぇよ…!」

止めようとするものの剣は止まらない
そしてついに俺の剣が剣三郎の次元刀を弾いた

「なッ…!?」

そのまま、切っ先は剣三郎の喉に当てられた
完全に決着がついた
しかし俺の腕は止まらず剣三郎の喉を突き破ろうとしている

「…ぐ…くそ…」
「何をしている…勝負はついた…
 早くトドメを刺せ…」
「馬鹿いうな…完全に俺の手で勝たなきゃ寝覚め悪いだろ…
 それにテメェが死んだらリカの居場所が…」

まるで見えない何かを綱引きをしているような感覚
必死に剣をとどめようと剣に抗う
汗が流れ落ち、もう腕が限界に近づきだした頃
剣はゆっくりと俺の意思に従うようになっていた
やがて剣は普通の状態へと戻った

「はぁ…はぁ…」
「…」
「…よし」
「…負けた上に情けをかけられるとはな」
「…お前、他の奴とは随分違うみたいだな」
「あんな奴らと一緒にするな」
「…人質を取ってよくいう」
「だからそれは何のことだ?」
「とぼけんなよ、ほら負けを認めたならさっさとリカを返せ」
「だから人質って…」
「いやー、立派立派
 まさかそいつを倒すとはなぁ」
「誰だッ!?」

後ろから不気味な声が聞こえ
振り向くとそこには仮面をかぶった奴とナイフを突きつけられているリカがいた

「…テメェ…!?」
「…なんだ貴様は…!?」

剣三郎も驚いている
どうやら本当に知らなかったようだな

「…仮面…そうかお前がたまゆらが言ってたノスフェラトゥって奴だな」
「ご名答ぅ、いやしかし予想外だったよぉ…
 まさかそいつに勝てるとはねぇ…」
「いいからとっととリカを離せ」
「…ほらよぅ」

リカが突き飛ばされこっちによろめいてくる
慌てて倒れそうになるリカを支える

「おい、大丈夫かよ」
「うん…ごめん…また捕まっちゃった」
「まぁそれは今はいい
 それよりも…」

リカを離して俺はノスフェラトゥをもう1度見た
仮面、男か女かもわからない機械的な声、マントを羽織った不気味な姿
執行部を倒す者として暗躍する謎の英雄?
何が目的だこいつは…
そんなことを思っていると剣三郎が怒りを露わにしていた

「…どういうつもりだ貴様…!」
「どーいうつもりもなにもないよぉ
 ただちょっとお膳立てをしてあげただけさぁ」
「…残念だが
 お前は俺がとにかく嫌いなタイプだ…
 敵か味方かなんてのもどうでもいい!散れ!!」

剣三郎が床に転がっていた次元刀を取って
ノスフェラトゥへと向かっていった

「血の気が多いねぇ…」
「…!?待て剣三郎!!引け!!」
「何!?」
「ま…役立たずはいらないからねぇ…」

何が起こったのかわからなかった
剣三郎が、宙に浮き、そのまま自らノスフェラトゥの鋭い爪へと突き刺さった
ポタ、ポタ、と床に血だまりが出来ていく

「かはっ…」
「…残念だったねぇ」

ズルリ、とノスフェラトゥの爪が剣三郎の腹部から抜けていく
ボタボタと、さっきより大量の血が床に落ちる
そこにビチャリと言う音を立て剣三郎が横たわった

「この野郎…!!」
「そう怖い顔するなよぉ…
 今日はそういう気分じゃないからねぇ…
 それじゃあね…また会おう…ゆき兄?」
「待てッ!?」

ノスフェラトゥは笑い声をあげて外へと逃げていった
まるで亡霊のように滑るようにするりと

「クソッ!!」
「ゆき兄、この…えと…剣三郎はどうするの!?」
「ええと…とりあえず保健室に…運ぶ…いや、動かさないほうがいいのか?」
「じゃあ私ヤチャマル呼んでくる!」
「待て!さっきのやつがいるかもしれない」
「じゃあゆき兄が呼んできて!」
「そしたら逆にあいつが戻ってくるかもしれねぇだろ!!」
「じゃあどうすんのさ!」
「とりあえず止血なりなんなりして2人でヤチャマルのとこに運ぶぞ!!」
「わ、わかった!どっかに救急箱とかあるはずだよね!!」

リカがドタバタと救急箱を探してる間
俺が剣三郎の傷口を押さえながらノスフェラトゥの言葉を思い出していた
なぜ、あいつは俺の名前を知っていたのか
些細なことだが、それがどうしても気になっていた




7.5時間目 - 切り開くは可能性 -




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最終更新:2009年11月01日 02:46