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ひぐらしの無くなる頃に【後編】


【ゲットバッカーズ】
俺「あれから、10日立ちました」
俺「まだぎこちなさは残るものの一応、普段通りの生活を取り戻しました」
俺「今日は話があるという事で全員きのこ家に来ています」
ゆ「さっきから何をぶつぶつ言ってるんだ」
俺「いや、何となく言わないといけない気分で」
た「で、話って何かな?」
き「10日前のあの事件で…皆には話しておこうと思って…」
た「…」
き「たまゆらとかゆうくんとか桃花がおかしくなったのは自分のせいじゃないの
  病気が悪いの」
桃「…病気?」
き「雛見沢症候群…っていうの」

─雛見沢症候群についての説明─

め「桃花ちゃん…大丈夫?」
桃「だ、大丈夫です…そりゃショックもありますけど…
  でも、自分に何が起こっているか知る事ができてよかったと思ってます」
き「もう1つ…あと少しで私は死ぬの」
全員「ブバッ!」



【動き出した悪意】
剣「こんな夜中に呼び出したりして…何かなトンカツ(パンツは新品、赤マムシも飲んで用意は万全!)」
ト「あのね、剣三郎…」
剣「ぐへへへ、何?」
ト「ちょっと、目をつぶってくれる?」
剣「ああ、お安い御用さ」
ト「そのまま、しばらく…そのままね…」
剣「あふぅ」

グルグル
剣「おおう、縛りプレイ!?」
ト「はいはい、お口も塞ぎましょうね」
剣「んが」
ト「いい格好よ」
剣「ンがががが、ふんごがごっが、んが、ふごんがが?」(それはよかった、んで、これから何するの?)
ト「入ってらっしゃい」
外「はーい」
剣「ふげ?」
ト「ごめんね、私の目的のためにはあなたは邪魔なの…
  外道、食べていいわよ」
外「は~い」
剣「ガッー!!!!(アッー!!!!)」



【扱い安さは世界一】
き「理由はよく知らないけど狙われてるみたい」
夜「…いや、でも確証は無いんでしょ?」
き「ある!」
め「それは…どういう意味かな?かな?」
き「勘(本当は何度もやってるからわかってるわけだけど)」
た「勘って…」
桃「信じないわけではないけど、いまいちピンときません」
ゆ「…うーん…勘ってだけじゃなぁ」
き「…ゆうくんは信じてくれるよね?」
俺「え?俺?」

きのこさんがゆき兄の横に座ってピトっとくっついた

き「信じてくれるよね?」
俺「当たり前だよ、例えこの世界が偽りでも俺は君の言う事なら全て信じるよ」
た「一瞬で懐柔された」
俺「勘ってのは重要な要素だ!俺は信じる!
  ってゆーか!きのこさんが不安なら、皆でその不安を解消させてあげようぜ!!
  とりあえず俺は毎日ここに泊まってきのこさんを安心させるからグボァアギャァ!!」
ゆ「それは桃花ちゃんがいるから必要ないだろ」
夜「うん、まぁきのこさんが不安なら皆で手助けしてあげればいいよね」
め「そうだね~、じゃあ今日から皆できのこさんを守ろうか!」
桃「24時間私が守るから大丈夫!」
た「俺だってやってやるぜ!」
き「みんな、ありがとう」



【豚の舞台】
ト「というわけで、原作知らないとよくわからないかもしれないけど
  とりあえずきのこを倒せば私は神になれるの」
外「はい」
ト「というわけでとっとと殺してきなさい」
外「は~い」
ト「特殊部隊、山豚の腕の見せ所よ」
外「はぁ~い」

ト「さて…」
トンカツの横では情けない声をあげながら
小刻みにピクピクしながら泣いてる剣三郎がいた
剣「僕の…僕の純潔が…」
ト「ねぇ、サブロウさん」
剣「…」
ト「私ちょっと神になるの、ハーレム作るの
  一緒に来ない?」
剣「嫌だお…もう君なんか嫌いだお…」
ト「あら、残念ね、クスクス」

ベキベキベキベキ

トンカツが剣三郎に乗った
全体重をかけて乗った

剣三郎・死亡



【早すぎる展開】
俺「クンクン…」
た「どうした?」
俺「何か…臭い」
夜「わ、わたしじゃないよ!」
た「え?何焦ってるの?」
俺「これは…屁ェブワァ!!」
ゆ「言うな」

ピンポーン

外「宅急便でーす(死の宅急便だけどね)」
き「はーい」
俺「…ゾワゾワだ!」
夜「え?ゲキレンジャー?」
た「…?」
俺「たまゆら出て」
た「何で俺が?」
俺「いいからGO!!」

ガチャ
外「あ…っとぉ…」
た「ご苦労様です」
外「ハンコかサインください」
た「はい」
外「はい、どーも(あれ?この家じゃなかったのかな?)」



【愛の逃避行】
た「普通の宅急便だったけど…」
夜「あれ?ゆき兄は?」
ゆ「きのこさんもいない」
桃「あれ?誰が裏口開けたの?」
た「…」

全員「あの野郎!!!!!!!」


─林─
俺「ぶぇ、虫が口に入った…」
き「ところで、皆来てないけど」
俺「大丈夫、ちゃんとついてきてるはずだから」
き「そ、そうかな?」
神「誰もきてねぇな」(神君とえび君の会話はきのこさん以外には聞こえていません)
え「どうみても抜け駆けだな」
俺「とりあえずこのまま俺の家にぃ~!」

高「はい、ちょっとストーップ…」
俺「うおったぁ!」
高「外道の野郎、しくじりやがったな」

出てきたのはスーツの男
手には銃を持っていた

高「動くなよ、動くと迷わず撃つからな」
俺「おk」
高「その子をこっちに渡せ」
俺「はぁ!?お前も俺のサクセスストーリーを邪魔する気か!?」
高「騒ぐな」
俺「騒ぐに決まってんだろうが!!!お前どうみてもモテるじゃねーかよ!!
  女の子よこせってお前レイプ魔か!悪魔かてめぇ!欲求不満なの!?
  仕事一辺倒で最近そんなことやってませんでした!
  さらに上司の都合でこんな田舎に飛ばされちゃいました!
  そんでいけ好かない上司にこき使われてます!悔しいから女の子レイプしちゃお!そうしましょ!
  って思ったわけ!?バカじゃねーの!?バーカ!!!バーカwwwwwwww!!」

パーン



【愛と命の板ばさみ】
高「お前、次にその無駄にベラベラ喋る口を開いたら眉間にブチ込むからな…!」
俺「…(こくこく)」

やべーよ、頭に血管マーク出るぐらい怒ってるんじゃね?
てゆーか、あの銃本物かよ、やべぇな

高「さっさとその子をよこせ」
俺(死にたくはないけど、きのこさんは俺のものというわけでこういう場合どうしましょ)
高「…」
俺「…ちょっとだけ話させてくれない?」
高「3分間時間をやろう」
き(ムスカだ)
俺(ムスカだな)
神(テラムスカwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
え(バロッシュwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)

俺「えーと、どうしよう」
き「ゆうくん、死にたくない?」
俺「まぁそりゃあ」
き「ゆうくん、私を見捨てるの?」
俺「…いやあ、それもどうかと」
き「命賭けてみたりしてくれる?」(ぴと)
俺「おっけぇ、全力で命を賭けてみよう」

ちらっとスーツ野郎を見ると腕時計を見てる
あ、チャンス

俺「もらったあぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!」
高「ああ?」

ビシッ

俺「ぐべっ」
大ジャンプしたが思いっきり叩き落とされる
高「何の真似かな?ちなみにまだ46秒しか立ってないけどもういいのかな?」
俺「いやー…まだまだ…」
高「はぁ…」
俺「それにな、3分もいらなかったんだよ」
高「あぁん?」

た「ゆき兄ぃぃぃぃぃっぃいぃぃぃ!!てめぇぇぇぇえ!!!」
たまゆらが飛び込んでくる
高「うおっ!!!」


【形成逆転!?いぃやっほー!】
やっとゆき兄を見つけた
全く手間をかけさせやがって!!
俺「ナイスタイミングだ!たまゆら!!」
た「何2人で逃走してんだよ!何もしてないよな!?」
俺「してません、それよりさぁ、あっち見てみ」
た「あっち?」

言われた方向を見ると
コケにしやがってぇぇ…!と言った目でこっちを睨んでるちょっと俺に似た奴がいた

た「あの人、何かな?」
俺「…ロリコンレイプ魔」
高「死ね」

銃口が向けられた
ちょ、ちょ、ちょっとまって。

桃「全く、情けないなぁ」
桃花が指をパチンと鳴らすといきなりスーツ男の足元に大穴が開いた

高「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
ボチャン!!
高「臭ッ!!!な、これ!?うげっぇ!!何こ…!?おげぇ!」

桃「…一種の肥溜めかな…都会には無い物で油断したでしょ」
た「…恐ろしい」
俺「つうか、指パッチンで足元に穴ができる原理って…」



【作戦たーいむ】
俺「とりあえずこれできのこさんが狙われてる事ははっきりした」
た「…でも、こいつ倒したからもう問題ないんじゃね?」
き「敵は複数だから…」
俺「レイプ魔集団って事か」
夜「レイプ魔ってのも何か違う気がするけど…」
桃「敵の大将は誰だろうね」
ゆ「大将さえ倒せば」
き「それは…私にもわからないんだ」
俺「ああ、こいつに聞けばいいじゃん」

高「くそぉぉぉぉ!!ぬるぬるしてて上がれねぇ!!!!」
俺「おーい、お前の上司誰ー?」
高「誰が言うかこの野郎!!」
俺「言って、俺たちを攻撃しないって約束してくれるなら出してあげるけど」
高「…トンカツだよ」
俺「はぁ!?診療所の?」
高「ああ、そうだよ!!早くここから出せ!」
俺「おーい、誰か蓋くれ蓋」
高「てめぇぇぇぇぇぇ!!!絶対ぶっ殺してやる!!!!!!」

俺「どうやら、トンカツらしい」
た「何であいつが?」
夜「若くて可愛い子がムカつくんじゃない?」
俺「あー、そうか。なるほど。」



【突撃しよう、そうしよう】
俺「じゃあとりあえず、あいつ倒せばいいんだよな」
夜「そう上手くいくとは思わないけど…」
た「いや、仕掛けてきた以上、こっちも動かないとやられるだけだと思う」
桃「診療所に行くって事ですか」
ゆ「行くまでに妨害がありそうだけど」
俺「奴らはきのこさんを生きたまま手に入れたいらしい
  殺すだけならさっきできたし」
俺「それを踏まえて…」


き「…絶対に手を滑らせたりしないでね」
俺「うん、大丈夫」
ゆき兄がきのこさんの首筋に包丁を当てて診療所まで行く
もちろん、本気じゃない。
だけど、皆手が滑ったらどうしようかと思ってやらなかった。
結局、言いだしっぺがやるはめになった
なぜか心なしか嬉しそうなゆき兄。なぜ…

俺「体がくっついてて、いい気分なの」
き「…///」



5分後
腹「ゆっくりと包丁を下に置きなさい
  怪しい動きをしたら即撃ちます。」
俺「いや、これは、フリでね…」
腹「詳しい話は署で聞きましょうか、んっふっふ」
俺「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



【ラスボス前のセーブポイント】
結局、診療所まで普通に歩いてこれた。
ちなみにゆき兄は連行された。
こっちの武器は俺が持っている金属バットぐらいである
あのトンカツに効くだろうか…

た「皆は…ここで待っててもいいんだよ?」
め「そんな事できないよ、たまゆらくんは仲間だもん」
夜「何水臭い事言ってるんだか」
桃「ここまで来たら地獄でもどこでもついていくよ」
ゆ「そうそう、最後まで付き合うって」
き「原因は私なんだし、私も行くよ」
た「唐突にムカつくほどの笑顔の奴が頭に浮かんだが…
  よし、行こうか皆」

ドアを開ける…
誰もいない…

た「どうして誰もいないんだ…?
  それに…なんでここまで静かなんだ?」
め「…診察室にも誰もいない…」
夜「奥かな…」


【魔王降臨】
た「この部屋で最後だな…」
桃「…」
め「行こう」

ガチャ

ト「やっと来たのね…全く役に立たない部下達ね」
た「トンカツ!…な!?」

トンカツの足元に血まみれで倒れてる小川先生がいた
首から大量の血を流して絶命していた

た「皆、見るな…!」
ト「ああ、これ?ちょっと待ってなさい」

トンカツは先生の死体をロッカーに押し込んだ
ト「これでいいでしょ?
夜「何で恋人を…」
ト「私の愛に答えてくれないから…」
ゆ「狂ってるな」
た「殺人者だな…遠慮はいらねぇか!!ぶっ倒してやる!!」
ト「…クスクス、ところで体が痒くないかしら?」
た「な…に?」

痒い…?
何だ、喉が…!?

た「な…何で…か、かゆい」
め「蛆虫が…蛆虫が…!」
夜「う…」
桃「かゆいかゆい…」
ゆ「かゆうま…」
き「皆、掻いちゃ駄目!!」

ト「さすがにあなたには効かないのね…
  この部屋にはL5を人為的に発症させる薬品を充満させているの
  抗体を打っていないとすぐに発症して喉をかきむしるわ、小川先生もそれで死んだの」
き「皆、掻いちゃ駄目だよう…!そうだ、治療薬を…!今!」
ト「それを私が黙って見てると思う?」
き「く…!」
神(諦めないで)
え(強い想いは運命を変える)
神(強く想うんだ)
え(願うんだ、未来を)
き「絶対に負けるもんかぁぁぁぁ!!」


【救いのヒーロー!来たれ伝説のL6!!】
俺「間に合ったぁあああああああああああ!!!!」
き「ゆうくん!?」
俺「なんとか振り切ってきたぜ!!!」
き「あ、駄目こっちに入ったら!」
ト「あらあら、救いのヒーローが来たと思ったけど結局L5発症ね」
俺「L5?何言ってんだ?」
ト「…発症まで少し時間がかかるようね…遊んであげるわ!」
俺「皆を外に出して待っててな、変身!」

ごくごくごく

俺「よし、来た来た来た!来た来た来た!!
  おら、行くぜこの豚ぁぁぁ!!!」
ト「いいわ、遊んであげるわよ!!」

鉄パイプの衝撃にも耐えるトンカツの体
そして、骨を砕く力!触れれば死ぬ!

俺「くっそ!ぶよぶよだな!!」
ト「…どうして、こいつは発症しないの?」
俺「発症発症て訳わかんねぇことばっか言ってるんじゃねぇよ!!」
ト「まさか…本当に常にL5って言うの!?…そんなバカな!」
俺「考え事なんかしてていいのかよ!!」

鉄パイプの乱打を受けてなお、トンカツは平然と立つ
殴るこっちが疲れてくるが、止まらない!止めれない!

ト「まさか…まさか…L6…?」
俺「あぁ!?」
ト「理論的には雛見沢症候群の寄生虫をコントロール下において
  全てを乗り越える状態があるとおじいちゃんの資料には書いてあったけど…!
  まさか、本当にL6何てあったの…!?」
俺「何を!ブツブツと!」
ト「…L6を詳しく研究できればッ!
  感染者全てを意のままに操る事も可能かもしれない!!」
俺「…何なんだこいつはさっきから…」



【トンカツの誤算】
ト「L6発症者!研究に身を捧げてもらうわよ!!」
俺「ハハッ!お断りだな!!」

ト「とりあえず動けなくしてやるわ!!」
俺「その前にてめぇの頭蓋骨を砕いてやるよ!!」

鉄パイプがガシッと受け止められた
そのまま…ねじりきられた…

俺「どんな握力してやがるんだよ!!」
ト「お爺ちゃんに助けられたあの日から…
  例えお爺ちゃんがいなくてもどんな困難も乗り越えられるように
  ずっとずっと、私は身体を鍛えてきたんだ!」
俺「太るってのは鍛えるには入らないと思うぜ?」
ト「戯言ッ!」

鉄を用意に破壊する悪魔の手は骨を砕こうと襲い掛かる
太ってるくせに速度は尋常じゃない
しかし、舞うようにその全てを避けきる!

ト「なぜ…とてもそこまでの身体能力があるとは…!?」
俺「なんかこの部屋に入ってから異常に調子がいいんだわ!」

ゆき兄がトンカツの異常な身体能力についていけるのは
この部屋に充満した雛見沢症候群を加速させる薬品のせいだった
通常の人間ならL5発症の時点で死ぬだろう。
L5とはつまり、脳のリミッターが破壊され自傷行為に陥る状態
さらに桃花の例もあるように発症すると限界近くの力が出る
つまり症状をコントロール可能なL6となれば、身体の限界近くの力を発動させながら
自傷行為を抑え込む事ができる
ゆき兄は自分でL6という事には気が付いていなかった
一説にはL5状態を乗り越えた者がL6になるという
ゆき兄は先天的にL6にだった。だから力の使い方に気づいてなかった。
薬品で強引にL5状態まで持ってこられたが
本能がL5特有の自傷行為を抑え込んでいるためにL5状態の限界状態の力が出ている状態である
抑え込まれるのは自傷行為だけなので、アルコールも手伝って今の状態は加減しらずだった
屋上バトル時の圭一とレナもL6状態だったらしいよ!


【魔王の覚悟】
俺「ちっ…余裕で避ける事ができるが、攻撃が効かないな…」
ト「くそ…このままじゃこっちが疲れで負ける…」
俺「さっさと倒れろ!!」

蹴りが顔面に入る
加減無しの蹴りでさすがのトンカツも体勢を崩す

ト「…お前のような…何の苦労もしらない奴がL6になれるなら…!」

トンカツは注射器を取り出した
俺「何をする気だッ!?」
ト「私がなれないはずは無いッ!!」

腕に注射器を思いっきり刺し込み、薬品を注入する
小刻みな痙攣、目の焦点が合わなくなる

俺「なッ…」
ト「私は…神になる!!寄生虫如き、薬に頼らずとも…!!!」
俺「こいつッ…!」
ト「ウグゥゥゥゥゥゥウ!」

トンカツが飛び込んできた
ただのタックルだが、まるで大砲の弾のような迫力と威力!

俺「ごはぁッ!」
ト「L6だ…!この力だ!これがあれば!!私は神になる!!!」
俺「ふざけんなッ!てめぇのような奴が神の世界なんて真っ平ごめんだね!!」


─診察室─
き「皆…大丈夫?」
た「…行かなくちゃ」
き「たまゆら、まだ動いちゃ!」
た「ゆき兄1人にまかせてられないんだ…!」



【死等なる死闘】
すでに室内は瓦礫の山だった
L6と化したトンカツの力はもはや人ではない
悪魔、化け物…

俺「くそッ!」
ト「…私がL6になった以上、お前を生かして捕らえる必要も無いッ!」

貫手の連打、頭を破壊しようとする連続攻撃
避けるのに失敗すれば頭部が粉々に砕け散る

俺「その力、もっと正しい方向に使えなかったのかッ!」
ト「これが、私の信じた道だッ!」
俺「本当にかよ!じゃあ何できのこさんを殺そうとした!」
俺「本当に正しい道ってのはな!誰もが笑い合える道だろうがッ!」
俺「お前の道は間違ってるんだよ!生贄なんかに頼る世界が間違ってるんだよッ!」
ト「進歩に犠牲は付き物だッ!!」
俺「てめぇのやってる事は…!進歩のために犠牲になった人たちを踏みにじる行為なんだよッ!」
ト「黙れッ!」
俺「ごはッ!」

トンカツの回し蹴りが横腹に突き刺さる
激痛に体勢を崩すが倒れない!倒れてたまるか!

ト「消えろぉぉぉぉぉ!!!」
顔面!?蹴りが来る!?
避けれない!!
た「させるかぁああああああああああああああああああああ!!」

たまゆらの蹴りがトンカツの顔面に炸裂する
巨体を回転させながら壁まで吹き飛ばされるトンカツ
俺「おいおい、すげぇな!」
た「一緒に、戦おう」
俺「やっぱりラストバトルはこうでなくっちゃな」
ト「てめぇら…もう許さねぇ…」



【Another fight】
め「行かせないよ」
夜「あの2人の邪魔はさせない」
桃「今頃、トンカツやられてるんじゃない?」
ゆ「どうしてもやるっていうなら相手になるぜ」

相対するのは2人の男だった
外「小娘ばっかりじゃねぇか」
高「俺はトンカツなんてどうでもいいんだよ
  ただ、さっきのお礼をしに来ただけだ」

夜「さっき、あそこに落ちたせいで
  その銃はもう使い物にならないね」
高「素手で十分なんだよ」
外「痛い目見たくなけりゃさっさとそこを退く事だな」
め「あはははは、駄目だよ、あの2人が必死に戦ってるんだから
  私達だけ逃げるわけには…行かないよ!」
高「それならしょうがないなッ!」
滑るように高速で眼鏡の懐に入る高橋
め「縮地法!?」
高「はぁッ!」
打ち上げられた拳
ギリギリでそれを避けきる眼鏡
高「フェイクだよッ!」
サイドから鞭のようにしなった蹴りが放たれる
め「うああッ!」
眼鏡は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた
高「女の子を攻撃するのは好きじゃないんでね
  できれば、そこでずっと寝ていて欲しい」
め「そんなわけには…いかないよ」
高「ちっ…!」
桃「今度は私が相手だよ!」
高「しょうがない、本気で行くぞ」
外「高橋ッ!こいつら強いッ!」

外道は夜叉丸とゆきのコンビに押されていた
さすがの外道でもこのコンビは手に余るようだった


【人はどこまで強くあれるのだろう】
俺「くっそぉぉぉぉ!!」
た「大丈夫か?」
俺「痛みは無いんだけどな…何か動きづらい…」

L6状態で痛みを抑えているが
ゆき兄のあばら骨は何本か砕けているんだろう
さっきトンカツの蹴りをマトモに食らっていたし

た「ゆき兄、少し休んでおくんだ」
俺「何言ってんだよ、2人でも押され気味なんだぜ?」
た「いいから休んどけって!!!」

俺はトンカツに向かって駆け出す
ゆき兄の制止も聞かずに
た「おらぁああああああああああ!!」
ト「遅い!」
ありえない速度で避けられる
こいつ、本当に身体能力がおかしい…
だけで、今の俺もギリギリそれについていけれる!
現にこいつの攻撃も当たってはいない!

俺「足元が留守だぜぇッ!」
ト「な!?」
ゆき兄の足払いがトンカツを転倒させる
俺「休んでるわけにもいかねーだろうが!」
た「顔だッ!顔を狙うんだ!」
ト「調子に乗るな雑魚どもが!!」
俺「たまゆらッ!飛べッ!」
た「はいよぉっ!」
ト「空中で攻撃が避けられると思ったか!?」
俺「たまゆらッ!」
た「ゆき兄ッ!」

俺達はお互いに蹴りを出し合い
その反動で左右に拡散する
そのまま壁を蹴って左右からトンカツに蹴りを叩き込む
俺「おらぁっ!」
た「くらいやがれぇ!!!」
ト「ぐぅ…!貴様ら!!」
た「効いてる…!」
俺「行ける!このまま続ければ!!」


き「凄い…」
神「あの2人…完全にL6を使いこなしてる…」
え「トンカツは強引にL6状態へと変化したが…使いこなせてるわけじゃあない」
き「勝てるのかな…」



【言葉責め】
俺「トンカツッ!てめぇは何のためにここまでするッ!」
ひたすら、避わし、攻撃を加え続け
そう、問う
ト「神に!神になるんだ!私は、約束したんだ!」
た「お前が誰と約束したかは知らないけど!その約束がどれほど大事なのかわからないけど!!」
俺「その約束の相手はこんな結末を望んでいたと思っているのか!!」
ト「もう私にはこれしか残っていない!
  誰もが私を見捨てていく!だったらもうこれしか残らない!」
俺「そう、自分で自分の罪に気づけない
  それは誰もが必ず体験する事」
た「だが、大事なのはそれを誰かから指摘された時に
  真摯に受け止めで反省するか、聞き流すかの選択!」
俺「そして人が背負う罪の中で最も重く辛い事!
  それが、聞き流してしまうこと!」
た「辛い事から逃げるのは容易だが、真正面から受け止めなくちゃ
  人は進化しない!」
俺「神になると言うなら!自分の醜い部分や心に潜む悪意も何もかも!
  自分として受け入れていかなきゃいけない!!」
た「逃げて逃げて、逃げ続ける奴が神になれるなんて」
俺・た「思いあがるな!!!!!!!!!」
ト「黙れ!黙れ!黙れぇ!!!」
俺「人は誰だって、上を目指す!」
た「そしてその最上が所謂神!」
俺「だけどお前が神になる事は無い!」
た「お前はもう!道を外れている!」
俺「この先、お前に待つ結末は破滅しかない」
た「神になりたいのは、お前だけじゃねぇんだよ!!」
俺「人は誰もがある意味で神を目指しているんだよ!!」
た「短い人生で熾烈な争いを繰り広げて皆が上を目指してるんだよ!!」
俺「お前のような奴が、必死に今を生きようとする人たちに勝てるわけがねぇんだよ!!」
ト「お前らのような奴に…!私の気持ちがわかるか!」
俺「ああ、わかるわけがねぇよ!」
た「そうやって被害者ヅラしてまた逃げる気か!?」
俺「お前の気持ちなんて俺たちには理解できない
  お前がどんな辛い人生を歩んで来たとしても俺たちにはわからねーよ!」
た「だけど、たった1つ確信を持って言える事はな!」
俺・た「お前は間違ってるんだよ!!!!!」

ト「うおぁあああああああああああああああああああああ!!!!」


【めんどくさがりや】
外「ぐはッ!」
ゆ「らぁッ!」
ゆきの掌底が正確に外道の顎先を捕らえた
外道は意識を失い、倒れる

高「チッ、役立たずが!」
桃「余所見してると自分も役立たずになるよ!」
高「右かっ!?」
夜「避けさせない!」
高「くそ!」
め「うあああああああああああああ!」
眼鏡がどこからか持ってきた
木材を高橋に打ち付けた

高「ぐあッ!」
高橋はその場で倒れこんだ
周りには4人
高「…わかった、わかった、降参だ」
桃「信じられない」
高「外道を連れて出て行く、もうトンカツも終わりだな
  こんな奴らを敵に回しちまったんだからな、ははは」
め「あなた、本気じゃなかったよね…ずっと」
夜「え?」
高「気づいてたのか…
  ああ、そうだよ、本気で女の子を攻撃できるわけがねぇよ…」
桃「…え?え?」
高「なるべきダメージが抜けるように攻撃してたしな」

高橋はゆっくり立ちあがると外道を担いで出て行った
高「行ってやれ、トンカツはキレると何をしでかすかわからないからな…」



【人は執拗に追い詰めると容易に壊れます】
俺「かはっ…」
た「げほっ…」
ト「うあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

神「…まるで大きい子供が駄々こねてるようだな」
え「大きすぎるだろ」
き「何が…起きたの?」
神「プッツンしちゃったんだろうね」
え「壊れたって言ったほうが正しいかな」
神「もうあれは、ただのモンスターだな」
え「攻撃のたびに筋肉が裂けたり骨がヘシ折れたりしてる」
神「肉体の限界を遥かに超えた力を出してるせいだろうね」
え「さすがのL6でもあれにはかなわないだろうね」
き「そんな…」

俺「負けてたまるかよ…!」
た「俺達…まだ戦えるよな!」
俺「当たり前じゃねぇか…!」
カツンと手に当たったもの
そうだ、ここに来たとき俺が持ってたもの
た「金属…バット!」
俺「…こっちにはネジ切られた鉄パイプだ…」
た「…やるか…ゆき兄…!」
俺「ははっ…やるか!」

チャンスはほぼ1回切りだ
しくじるわけにはいかない!
成功してもそれが致命傷になるかはわからないが…!

俺「…チャンスを待つんだ!」
暴れ狂う、トンカツを避け続けながらチャンスの到来を待つ
だが、高速で暴れまわるトンカツ相手にチャンスが来ない!
周りが見えていないのか手当たり次第に破壊を続けるトンカツ…!
まるで近寄れない…!

め「きのこさん!ここにいたんだ!」
夜「2人とも!」
桃「大丈夫!?」

た「!?」
俺「ちょ、ま!来るな!来ちゃ駄目だ!!!!」

トンカツの視線は、入り口に向けられた



【女王感染者の真の力】
ト「うわあああああああああああああああああ!!!!」
ゆき兄が必死にトンカツを止めようとする
間に合わない、あの速度は間に合わない
俺も、止めようと走り出した
けど、間に合わない…!

皆が、殺される
頼む、もっと、もっと早く…!

駄目だッ!間に合わない!
トンカツがそのハンマーのような右手を振り下ろす…!
無情に、慈悲の欠片も無い
ただ、殺すためだけに作られたかのようなハンマーは…

き「駄目ぇええええええええええええええ!!!」

きのこさんの叫び声で
トンカツの動きが止まった…

ト「が…ああ…」
俺「動けないのか!?」
た「なんにせよ…チャンス到来か!?」

神「女王感染者のみが使える…能力か」
え「通常感染者を意のままに操る力…トンカツが欲した雛見沢症候群最強の力…」
神「通称、L7」
え「女王感染者がL6に到達する事で発動するL7」
神「女王感染者しか使えないという点ではまさに神になるべき物しか使えない能力」
え「所詮、トンカツは神になれる器じゃなく、ただの神の人形に過ぎないって事か」
神「トンカツが述べたように…絶望や怒り…引いては負の感情でL5が発症するというのなら」
え「誰かを守りたいと思ったり…負とは全く逆の強い想いでL5を発症した時にL6へと到達できるんだろうな」
神「守りたいと思っただけでも、頭の中に少しでも誰かを殺すとか負の感情があればL6への到達は無い」
え「だから、雷雲の時は…」
神「今は、誰もがトンカツを哀れんでいる…だから…」

【フィニッシュ!!】
俺はトンカツの頭に金属バットを振り下ろす!
遥か後方ではゆき兄が待機してる
ある意味で最も雛見沢症候群になってしまった、哀れな犠牲者を静めるために
ト「うああああああああああああああああああああ!!!」
き「きゃっ」
トンカツがゆき兄の方へと向き直った
た「今だ!!ゆき兄!!!」
俺「くらえぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!」
ゆき兄が投げたのは捻じ切られた鉄パイプ!
その先は鋭く尖っている!
先端は刺さったが内臓までは届かないだろう!
だが、それを届かせるために俺がいるわけだ!!

た「行くぞぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!」
俺「特大ホームラン!期待してるぜ!!!」
め「フルスイングだよ!!」
夜「行けぇぇぇぇぇぇえ!!」
桃「トンカツを倒して!!」
ゆ「全力で振りぬけ!!」
き「雛見沢症候群を終わらせて!!」

た「だりゃあああああああああああああああああああ!!!!!」
全力で金属バットを、軽く刺さった鉄パイプにフルスイング!
釘を打つ要領でトンカツの厚い脂肪に埋まった弱点に叩き込んでやらぁああああああああ!!!!

全員「フィニッシュだぁああああああああああああああああああああ!!!」


【魔王、轟沈】
ト「ぶふっ…ごほっ…」
た「はぁ…はぁ…!」

トンカツの身体に打ち込まれた鉄パイプは…
蛇口のように血液を体外に流出させていた

ト「ううぅぁー…」

その巨体が…地面に伏した…

俺「やっ…たか」
た「………」
俺「お疲れさん…かな、皆」
桃「ちょ、ちょっと待って、これ警察にどう説明するの?」

ファンファンファン

夜「け、警察!?来るの早すぎ!?」
た「あ、何また2人で逃げようとしてんだよ!!」
俺「あ」
き「あ」

腹「こりゃひどい…」
た「あ、あのですね…これには訳が…」
腹「全く、国の特殊部隊っつうのはここまでやるものなんですか…」
た「ほえ?」
腹「君達は災難でしたねぇ~
  今日はこのまま家に帰っていいですよ、血がついた服はよ~く洗わないと落ちませんよ」
夜「は、はい…」



【遠足は家に帰るまでが…帰り道は普通今日あったことを話して盛り上がる】
俺「何で俺たち帰れたんだ?」
た「全然わからん」
桃「悪い事はしてないって認められたんじゃ?」
夜「あの腹黒刑事がねぇ…」
め「なんにせよ、よかった…かな」
俺「よかったとも言えないよな…」
た「そうだな…殺さなくても他に何かあった気がするんだ…」
全員「…」

─どっか─
外「高橋、どこに電話かけてたんだ?」
高「警察」
外「何で?」
高「お子様たちの尻拭いだよ」
外「え?」
高「何でもねぇよ」


【終幕】
あれから俺たちは元の何も変わらない生活に戻った
相変わらず部活は続けてる
あれだけの事があったんだから何かが変わるかもしれないと思ってた
でも、誰も何も変わらなかった
それが違和感に感じる時もあったけど
今はそれでいいと思えてる

今日も部活だった
ゆき兄はメイド服を着て窓から落ちていった、というか落とされた

そういえば、もうひぐらしの鳴き声、聞こえないな
今日は楽しい
明日はもっと楽しいはず
明後日はもっともっと楽しい

それでもたまには懐かしいリフレインに身を委ねて
過去を想うのもいいかもしれない

また、季節が巡って
夏が来れば…
いや、秋でも冬でも春でも
きっと凄いハプニングと一緒に大冒険の時が来るだろう
この、雛見沢にいる限り、そんな気がする

俺「今日の部活は!珍しく俺のハッピーエーンド!!!!!!」




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最終更新:2009年11月01日 00:45