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海の子


その子はずっと海にいた。
ただ、ずっとそこから空と海を見ていた。
ある日、流れ着いたガラス玉をその子は見つけた。

その子は空と海を見るのをやめた。
そしてガラス玉を見つめ続けた。

気がつくとその子は一人になっていた。
その子は強くガラス玉を握り締めた。
ガラス玉はパリンと割れた。

やがて世界が引力を失い空と海に還る時をその子は待っている。



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最終更新:2009年11月01日 01:17