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1ページ目【さらわれてへんなたいかい】


ある日、ピュア様が色々あって家に帰ろうとしていた
ピ「やべ、すっかり遅くなっちまった」
すると真っ暗な夜道に何か蠢くものがいた
ピ「何だ…?」
すると突然蠢くその物体はいきなりピュア様へと突っ込んできた
ばふっと顔に何か当てられてそのまま後ろに倒れる
ピュア様はアスファルトの道路に後頭部をぶつけてそのまま気を失った
??「…見つけたよ、創生の邪気眼…」


目を覚ますとピュア様は山の中にいた
朝の空気が清々しい美しい山だった
ピ「ここどこだよ!?」
??「垣根の垣根の曲がり角~…焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き~…」
声の方向を見ると誰かが焚き火をしていた
服装は真っ黒
ピ「おい!お前!」
??「おはようございます」
ピ「おはようございます」
沈黙
しばらくの沈黙の後、黒い男が言い出した
??「俺は君の教官というか師匠、混沌邪気眼のゆき兄」
ピ「きょうか…え?師匠?…邪気…何?」
俺「なぁ習うより、慣れろと言うし…とりあえずコレやって」
ピュア様に手渡された紙
ぎっしりと質問が書いてあってはいかいいえで選ぶような作りになっていた
ピ「なんすかコレ」
俺「まずは邪気属性を見極める」
ピ「やるの…?」
俺「うん、終わったら言ってね、俺焼き芋食ってるから」
とりあえずピュア様は言われるままにプリントに取り掛かった
昔から流される性格のせいでロクな事が無かったが性格はそう簡単に変わらない
約1時間が過ぎた頃
ピ「終わりました…」
俺「あふあふ…おk…じゃあ見るよ」
ゆき兄はピュア様からプリントを奪って焼き芋を食べながら目を通しだした
俺「ふむふむ…」
しばらく時間が立つ
ピュア様は喉は渇くわ、腹が減るわで死にそうになっていた
俺「一見、眠闇…だが破壊にも見て取れるが…己の死すら願うのは…」
答案を見てしばらく考え出すゆき兄
ピュア様は血糖値が下がって今にも倒れそうな状況だった
俺「…崩壊の値が高いが…まだ修正可能な領域か」
ピ「…腹減ったんですが」
俺「土でも食ってろ…うーん…こりゃ迷うな…」
ピュア様は仕方なく土を食べだした
勿論食えるはずは無く、一口食った後に噴出した
それから2時間が経過する
俺「よし、まぁいいや、弟子にする!おめでとう!…あれ?」
目の前には石に砂糖をまぶして口に入れたり出したりするピュア様がいた
これから待ち受ける最悪な運命にピュア様は気づいてなかった


それから約10日
ピュア様とゆき兄は山の中に建てられたでっかい建物の前にいた
ピ「…ここは何ですか」
俺「1年に1度、邪気眼使いが集まって己の力を試すんだ」
ピ「何で俺がついてこなくちゃいけないんですか」
俺「いや、口で教えるよりも実際に見たほうが早いと思ってな」
ピ「てか、俺は10日間マトモな食事を取らないままよくわからん修行というものをして倒れそうなんだが」
俺「まぁ今回エントリーしてるのは俺だけだからな、とりあえず見学しとけ」
ピ「人の話を聞いてくれ」
中に入ると溢れんばかりの熱気が会場を包んでいた
俺「おーおー、今回は随分と賑わってんなー」
??「ゆき兄か」
俺「…その声は小川か」
小「魔眼を持つものがこの大会に出るなんて前代未聞だな」
俺「俺が魔眼を手に入れたのはつい最近だからな、申請が間に合わなかった
  まぁ最初で最後の魔眼の戦い方を見せてやる」
小「…そっちのメガネは?」
ピ「メガネ?」
俺「このメガネは俺の弟子」
ピ「おい!!」
俺「こいつは悲劇属性の邪気眼使いの小川だ」
ピ「いや…属性て」
俺「説明しただろ?…あ、小川はエントリーしてんのか?」
小「いや…」
俺「…何を考えてるか知らないが、下手な考えは起こさない事だな…」
ピンポンパンポーン
桃「え~、エントリー者は控え室に移動してください~」
俺「あ、じゃ行ってくる」
ピ「行ってらっしゃい…」
ゆき兄が去った後、小川が小さく呟く
小「…ゆき兄…何を焦っている…」

そしてそれからしばらく経ち
ついに試合が始まった
小「始まるぞ」
ピ「はぁ…」

桃「えー、第1回戦は混沌属性のゆき兄VS凍結属性の白やんです」
舞台の上で2人が姿を現す
会場全体がドンドンと振動する、観客のボルテージは最高潮だ
桃「それでは、試合開始です!!」
ピ「ルールとか試合説明ないの!?」
小「皆わかってるからな…お前、本当に何も知らないのか」

俺「アッサーラ・ディスガーラ・デクニタクス
  ビリアム・オ・ガラセダーム!
  大いなる天界の守護獣よ、この世界に我が命を受けて現れよ!
  そして、我が敵なる者にその鋭牙を突きたてろ!!」
ピ「呪文詠唱!?何か出るの!?」
小「これはっ…!ゆき兄初戦からこんな技を放つ気か…!」
俺「躍り出ろ、王虎よ!
  ギガルティック・ワータイガー!!!!」

ゆき兄の手が前方に突き出される
同時に観客がオオオオオオオオオ!!!と大歓声をあげる
小川がゴクリと唾を飲む
だが、ピュア様には何も見えていなかった
ピ「え…今何か起こったの…?」
すると観客がウオオオオオオオオオ!!とまた大歓声をあげた
桃「白やん!!ギガルティック・ワータイガーを防ぎました!!」
小「…今のを防ぐとは…奴もなかなか…!」
ピ「え?え?」

白「その程度か…ならばこれを受けるがいい…
  セクニス・アラドーム・オル・フェルスク
  レクア・セグラー・ワッ・ギルドリア
  美しき源流に身を任せ夢の世界より生まれ出る
  冥界の皇女よ、その抱擁をこの者に分け与えん…!」
小「これは凍結属性の高位消滅呪文!」
白「クイーン・オブ・ザ・テスタメント!!」
俺「甘いッ!!ギガルティック・ワータイガーの能力を忘れたか!」
白「何ッ!」
俺「貴様のクイーン・オブ・ザ・テスタメントは
  ギガルティック・ワータイガーの王陣によって阻まれ俺には届かない!」
白「だが、こちらはルナリアの宝珠を得ているのだぞ!」
俺「貴様自体にルナリアの宝珠の真の力を引き出す事が出来ると!?
  何を勘違いしているかはしらないが、凍結属性の貴様にルナリアの宝珠の力が引き出せると思ったか!?」
白「だが、ルナリアの瞳は我を選んだ!混沌属性のガキが知ったくちを叩くな!」
俺「ならばこれは?」
白「アメティスタの心音だと!?なぜ混沌属性の貴様がそれを使える!?」
俺「違うな、心音を使役しているわけじゃない、俺たちは理解しあっている」

桃「なんという激しい戦いなんでしょう!観客の熱気が実況席のここまで伝わってきます!!」
小「今回の大会はすばらしくレベルが高い…だが、やはりゆき兄は強い」
ピ「あの、聞いていいですか?」
小「何?」
ピ「何も見えないんですが…」
小「当たり前だろ」
ピ「は?」
小「邪気眼使いの戦いの勝ちってのは、相手を自分の世界に取り込むことだ
  オリジナル・ワールドっていうんだけどな、そこに相手を取り込めば勝ちになる」
ピ「はぁ…?」
小「今、あの2人はそれぞれを自分の世界に引き込もうとしている
  まぁ見てろ、白やんという奴はは確かに強いが魔眼持ちのゆき兄の敵じゃない…」
ピ「…つまり2人は適当に考えた事をベラベラと喋りあってるだけか…?」

俺「ふん、そろそろ飽きたから終わりにしてやるよ」
白「まだだ!まだルナリアは俺に…!」
俺「ルナリアの瞳に輝きはもう無い!!!
  月長石は輝きを失った!奪ったのは貴様だ!
  それでもまだ俺と戦うか!デュッセルの契約を忘れたか!!」
白「だが」
俺「契約第1条!双方が繋がりあう状態でのみ力を使える!
  お前とルナリアは繋がりあっているのか!!俺とアメティスタは心音と同期させている!
  第1種ケイオス・ヴォイスすら生み出せない貴様が俺に勝てると言う気か!!」
白「いや、で」
俺「フェンリルディスクのエラーコード内に貴様の名は無い!
  ならば貴様はルナリアを使役していると言うのか!?
  そもそも月の加護を受けし人間がなぜ日の光を苦しまない!
  つまり貴様はただのマリオネットに過ぎない!
  真実の味はどうだ!?痛いか!?苦しいか!?
  その程度で折れるような意志の力の持ち主が俺に勝てるのか!?」
白「マリ」
俺「そもそもだ!トリック・スプライドの選ばれし血の羅列にも入ってない貴様がなぜここに立つ!?
  ありえない!貴様はイレギュラーだ!!
  イレギュラー故に行動原理は不可解で読みきれないが
  あまりにも脆く壊れやすい!だが解せんのはそれでなぜ今までルナリアを使役できたか…!
  パラサイト・ケイヴにでも堕ちたか?ならば貴様はもう邪気眼使いではない…」

小「…勝負あったな…見ろ、ピュアハート」
ピ「え?どこで勝負が?」
小「相手に喋らす隙を与えずに逆切れと勢いで一気に押し切る
  ゆき兄は無敵なのはこの力だ、どんな邪気眼使いですら葬り去ってきたゆき兄だけが持つ
  最強の能力だ」
ピ「…はぁ」
小「そしてついていけなくなった敵は自ら…」

白「…俺の負けです」
俺「気にするな、お前の邪気はまだ育つ」

桃「勝負あったー!!!!1回戦の勝者は混沌属性のゆき兄だーーー!!!!!」
会場の天井が吹き飛ぶほどの大歓声
自らを称えるその賞賛の声を身に浴びて、ゆき兄は舞台から消えていった

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最終更新:2009年11月01日 01:43