天照 - 日本が核戦争で滅んだ後、ポストアポカリプスになったので設定を投げ合ってシェアワールドにするWIKI

核戦争が生み出した輝き

　天照（あまてらす）は、復興奉進省が開発した次世代の自律型原子力電池である。
　従来の核分裂炉やRTG（放射性同位体熱電気転換器）とは異なり、放射線そのものを直接電力へ変換する「放射線電位差発電（Radiation-Voltaic Conversion）」を採用している。この技術により、放射線をエネルギー源として利用することが可能となった。
　別名「ラジエーション・ボルタイック機関（Radiation-Voltaic Reactor）」とも呼ばれる。
　インフラが崩壊した戦後日本において、天照は汚染環境を逆手に取ることで長期間の自律稼働を実現し、燃料供給という概念を大きく覆した。

構造と動作原理

　天照の核となるのは、特殊な放射線受信パネルと高密度変換素子である。
　受信パネルは放射線を吸収し、特殊な半導体構造によって直流電力へと変換する。これにより、放射性廃棄物や汚染土壌を、事実上無尽蔵のエネルギー源として活用できる。
　本体は非常に小型であり、高さ1.2ｍ、幅0.7ｍの六角柱状の装置で、底部には電力供給端子とパネル接続用端子を備える。
　表面には黒曜石のような光沢を持つパネルが配置されているが、パネル本来の材質色は黒色。
　特定の手順を踏めば染色も可能であり、各勢力が所属を示すために独自のカラーリングを施すことも多い。

エネルギー供給と運用例

　天照は、接続されたパネル・システムを介して放射線を受信し、電力を変換・蓄積する。また、本体を汚染土壌上に放置することでも充電が可能であり、これにより通常の燃料補給の概念を超えた持続運用が可能となっている。
　天照を搭載した兵器として、代表的なものが顕霊機である。移動および武装保持のモジュールである“四肢”に放射線受信パネルを配置することで、効率的なエネルギー吸収を行う。
　顕霊機が放射線を吸収する行為を、戦場では「ヨモツヘグイ（黄泉戸喫）」と呼ぶ。
　これは日本神話における「黄泉の国の食事を取ることで現世に帰還不能となる」伝承に由来しており、「穢れを喰らい、そこから離れられなくなる」様を表している。