ウォーカー殺しの悪神
石狩平野で活動するカリマタの特異個体を指し、アイヌ語で「悪神」を意味する。
平均的な個体と比べて2倍近い巨躯を誇るが、ベルクマンの法則に忠実な進化であり、当初は第877号研究所も注視していなかった。
ウェンカムイの特筆すべき点は、発達した知性と弱点の克服にある。
平均的な個体と比べて2倍近い巨躯を誇るが、ベルクマンの法則に忠実な進化であり、当初は第877号研究所も注視していなかった。
ウェンカムイの特筆すべき点は、発達した知性と弱点の克服にある。
知性ある怪物
北海道に投入された初期ロットの生き残りであり、豊富な実戦経験を得た本個体は通常種とは一線を画す。
以下、ウェンカムイの特徴的な行動を抜粋する。
以下、ウェンカムイの特徴的な行動を抜粋する。
- 指揮を執っている者から優先的に殺害する。
- 重傷を負わせた者に救援を呼ばせ、これを待ち伏せする。所謂「友釣り」を行う。
- 火器の特性を理解し、場合によっては交戦自体を回避する。
- 顕霊機が「ヨモツヘグイ」を行う無防備な瞬間を狙って襲撃する。
鞘翅
ウェンカムイはウォーカーとの戦闘を通じ、自身の弱点を理解した。
それは背部から露出する放射線電位差発電用の受信パネルである、と。
結果、ウェンカムイは鞘翅に似た器官を形成し、発電時以外は遮蔽するようになった。
これは雪原で待ち伏せを行う際、受信パネルの露出による高い被発見率も改善し、狩りの成功率を向上させている。
それは背部から露出する放射線電位差発電用の受信パネルである、と。
結果、ウェンカムイは鞘翅に似た器官を形成し、発電時以外は遮蔽するようになった。
これは雪原で待ち伏せを行う際、受信パネルの露出による高い被発見率も改善し、狩りの成功率を向上させている。
ウォーカーの被害
ウェンカムイは殺害した獲物を捕食し、死体を残さないため、正確な犠牲者数は不明。
石狩平野の探索を行うウォーカーの死亡要因上位を占め、遭遇すれば命はないとされている。
過去、有志連合による討伐隊が組まれるも結果は惨憺たるもので、石狩平野より奥への進出は難航している。
石狩平野の探索を行うウォーカーの死亡要因上位を占め、遭遇すれば命はないとされている。
過去、有志連合による討伐隊が組まれるも結果は惨憺たるもので、石狩平野より奥への進出は難航している。