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小ネタ集

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だれでも歓迎! 編集
          = 海 =

  海。そう、今私たちは海に来ている。
  梅雨に入ってすらいないのに気が早いような感じもするが
  もう来てしまったのだから仕方が無い。
  珊瑚は泳げないのか、参加するのが億劫なのかはわからないが
  砂浜で何か作っている。当然、それには私も参加している。
  お子様メンバーは現在絶好調に海水浴を楽しんでいる。
  ……で、珊瑚は一体何がしたいんだろうか。手伝っている私にもわからない。
  ただ単に山を作っているようにも見えるが……。
  聞くのが怖いが、とりあえず聞いてみる。
「…何を作っているんでしょうか」
「見てわからんか、城だ、城」
「あの……これはどう考えても山で……」
  ギロリ。……こ、殺される。何だこの鋭い視線は。
  ……城。む……やっぱり見えない。
  もはや何がしたいのかわからないがとにかく私は‘城’の作成を手伝う。
  ……この不毛な作業に如何なるほどの価値があろうか。
  珊瑚は楽しそうだが、どう考えても山にしか見えない。
  そこに救いの神かはたまた悪魔か、天河石がやってきた。
「あれー、お山作ってるのー? 私もやるーっ」
  純粋な子供程残酷な者はいない。‘城’をはっきりと
  ‘山’と切り捨てた天河石は精神的に完全に珊瑚に打ち勝ったのだった。

            ◇

          =アイス

  今手元にあるのは大量のハーゲンダッツ。
  先ほど、コンビニから買ってきたものだ。目的は何だかわからないが
  主人が私に諭吉を渡して買えるだけ買ってこいと頼んだのだ。
  それで、今はその帰り道である。
  別段、何でもないようにも思えるが、結構洒落になっていない。
  このアイスを奪おうとする盗賊達が私の背後をつけているのだ。
  ……とにかく今は家に向かって一目散。
「何としてもあのアイスを頂くんや!」
  ……やはり貴女でしたか…化石。
  しかもその化石をリーダーに、多数の…。
  ええいもうこうなったらヤケだ最後まで逃げる!
  ……つもりだったのだが。
  だ、誰だ!ロープなんか張ったのは!
  ……ろ、ロープ?ま、まさか。
  眼前に迫る無数のナイフ。慌ててそれを撃ち落す。
  こんな危険な罠を仕掛けるのは置石しかいない!
  何でこんなアイスの為に命の駆け引きをしなければならないんだ
  走る。走る。走る。既に体力は限界だ。
  魔法を使う隙なんか作らせてくれず、常に死と隣り合わせだ。
  ……た、助けてくれ。だ、誰か。
  家までもう少し、もう少し。
  ラストスパート、ここまでくれば……。
  盛大に転んだ。宙を舞うアイス。顔面スライディングを
  華麗に決める私。しかも地面はアスファルト。痛い。
  思わず涙目になる。痛い、かなり。とてつもなく。
  パシャリ。頭上からそんな音が聞こえた。
  見上げるとそこには主人がにこやかに。
  そして、先ほどまで追ってきていた盗賊に
  アイスを配っていた……これは一体何の真似だ?
「試金石の泣き顔はなかなかレアそうだったから、出来心で。」
「ほう…。」
  例え主人でも許さんぞ。
  覚悟するがいい。
「I am the bone of my sword」
  え?この後主人がどうなった?
  それを聞くのは野暮というものだ。

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