梯子まとめ
箇条書きにして、梯子の話の流れをさらに簡潔にまとめてみました。
- 26歳の梯子は、両親と死別※していて、おじの家に妹が一人いて溺愛している。
※と言う設定。両親や姉妹は存命、非正規であることに負い目を感じ死んだことにした。
- コンビニで岡田彰布似の紳士に会い、
2009年1月2日13:43にS区Aの某神社境内でブーツの女性と会えと言われる。
そしてメモと、付箋の付いたピアスを受け取る。
妹やおじ、おばのことは一切話していないのに、メモに載っていた。
- 助けた迷子の男の子(実は岡田側の一人)を通じて、ある写真を見せられる梯子。
それは死別したはずの両親を含む、家族全員で写ったありえない幸せな写真だった。
- 突然街中で謎のスーツ女性(ドト子)が接触してきて、ドトールで停点理論について教わる梯子。
話の内容から、彼女は先の世界から来た未来人だと梯子は推測する。
- 彼女により、あのありえない写真は岡田が『物質化した停点』から持ってきたものだったと判明する。
- 何もかも解決すれば、この件についての記憶が徐々に消えて無くなると言われる梯子。
どうせ信じる人はいないし、ネットに書こうが何をしようが構わないと彼女は言う。
- ブーツ女性にはその日、神社で本来会うべき人がいる。
その人に会わないと停点理論は発見されないという決定的なポイントでもある。
停点理論を発見するのはドイツ人青年で、彼はコンドームやピルに代わる避妊の方法も発明するという。
- 岡田は梯子の様な不遇な人間に接触し、そのポイントを狙い歴史を変えるつもりでいる。
しかし線を切り離して新しい世界を始めても、先には不安と恐怖と暴力しか待っていない。
- ドト子は、岡田側を犯罪者グループと言う。
逆に岡田側は、都合のいい事を正史にして嘘の世界を造っているのはドト子達だと言う。
- どちらを信じるか迷ったが、あの写真の通りになるなら、
妹の幸せのために岡田側に従うことにする梯子。
- 本当の狙いは妹かも知れないと聞いて恐怖する梯子。
妹を友人に任せることにする。
- 梯子はメモや付箋やピアスを、友人のつてで鑑定に出す。
- ネットに書くなと脅迫してきた岡田グループ。
梯子はドト子の事を話し、妹に危害が及ばないようにしてくれと頼む。
- 岡田は梯子以外の次の候補も探しているらしい。梯子と同じくポイントを切り替えられる条件を持った候補を。
- 頭を冷やし、妹に全てを話す梯子。泣く妹。
妹は捻じ曲げられた未来なんか要らないと言う。
- 再びドト子と会い、ブーツ女性に会わないなら妹は守ると彼女に言われる。
- 妹と一緒に神社へ行き、遠くから見守るだけにする梯子。そしてその日、現地へ。
- なんとメモやピアスの調査を依頼した人物が、ブーツ女性に接触しピアスを渡してしまう。
- 走って二人の間に割り込んだが、ブーツ女性は怪しんでそのまま帰ってしまう。
本来会うべき人と会わずに。
- 彼はニヤニヤ笑い、これで自分の望みが叶うと梯子に告げた。
彼は岡田側についていた梯子の候補だったのだ。同じく望みを叶えると言われたのだろう。
- ドト子と岡田は、ブーツ女性に接触できない理由があった。
それはブーツ女性が彼らと面識があるから。
彼女が幼い頃からずっと彼らはブーツ女性の周りにいた。
一本の歴史の上を淡々としながらこのポイントのために。
- ブーツ女性の苦悩や苦難から、停点理論以外にも数多くの英雄や天才を生むきっかけが出来るはずだった。
メモに書かれていた『月を踏むもの』は、黙示録のマリアをおそらく暗示していたのだろう。
- 岡田は史上最大のホロコースト「サイレントボックス」を望むグループでもある。
このままではそれが遂行されてしまう未来が来るという。
- 梯子の妹がスレッドに初めて書き込む。梯子は高熱でうなされているらしい。
- 治った梯子。しかし自分には妹ではなくて姉がいたと言う。
混乱し憔悴していく梯子は、ドト子に聞いた未来の暴露を始める。
- アメリカの大きな財団が崩壊する。
日本国内で宗教内紛があるが、そのきっかけは無血事件と呼ばれ、内紛自体も無血に終わる。
中国での政治家の台頭でモンゴルの件が解決する。
不治の病がエイズではなくなる。
猿の細胞の研究で今までの遺伝子解析がほぼ徒労に終わる。
オーストラリアで羽の生えた人が見つかる。
脳波と感情の測定が可能になり、携帯はなくなる。
そのかわり特定の感情にプロテクトをかける必要はある。
そして犯罪者にはそのプロテクトが許されないシステム。
- 実は岡田が梯子に目をつけた理由は、梯子の血の連なりから最低最悪の犯罪者が出るから。
- ドイツ人青年が理論を発見できなくても、誰かが違うタイミングで見つける。
そういうものになっている。
おそらく岡田はそれを自分達の都合のいいようにしたかった。
岡田の組織名はネクタールという。
- ドト子の名はハラマオユミ。
彼女は民間の代行と政府機関を使って守ってくれると言っていた。
民間企業の名前はエイチエム、政府機関というのは今のEUみたいなもの。
- 五秒差の絶縁状の直後、梯子は異世界に飛ばされて46歳になり、何の疑問も持たずに子供たちと幸せに暮らしていたという。
その2028年の異世界では梯子に姉妹はおらず、その代りに両親が存命だった。
- その異世界で、自販機の前にいた見知らぬ女性から再び同じようなメモを受け取る。
そこには1月2日14:05にS特区A神社に行けと書かれていた。
- その日神社に行ってみると、突然お参り客が消えて、梯子は誰も居ない世界に入る。
その世界で水色のタイトワンピースの美人に会う。(自販機の前にいた女性とは別の人。)
- 「今、幸せか?」「日常の中に異物感を感じたことはないか。」女性の問いかけに混乱する梯子。これをきっかけに梯子本来の記憶が戻る。
- 梯子は夢を見ていた。数限りない可能性の中から、こうありたかったと自分で編集した小さな世界だった。それでいいと梯子は言った。
- 「魂で考えろ、そして選べ。」女性はそう言い消える。その後、梯子は底なし沼に沈むかのような感覚を覚えた。
- 梯子は転載OKな掲示板に自ら移り、今度のポイントが予想通りになれば続きを書くと述べるに留まる。
- 些細な違いが大きな違いに変わってしまい、発言し辛いと語る。日本人は血を流すことなんか無かった、彼女は嘘つきで裏切り者だ、とも。
- アメリカ大統領にトランプ氏が当選した日に現れた梯子。彼の選出はポイントであり、この世界が本流であることが決定したと語る。
- なぜあの人は出てこないのか、なぜ妹は妹なのか、教えてほしい。僕はパッセンジャーだから話しちゃいけない、しにたい、と語る。
- 梯子が一時的にいた世界ではウクライナとロシアは自作自演で、ウクライナの大統領は違う人、核は使用されなかったと語る。
- 梯子を名乗る人間が釣り宣言。ただしトリップはないため本人かどうかは不明。その後新しいスレは立っていない。
停点まとめ
停点理論の部分を図解付きでわかりやすくまとめてみました。
時間の流れと停点について
未来、現在、過去というのは、実は存在しない。
自分という意識を座標として置いたときのベクトルの向きに、名前を付けただけのものである。
本当に存在しているのは数え切れないほどの同時多発的な可能性だけ。
今この瞬間にも、過去や未来の自分が同時に存在している。
可能性が一つの方向にうねって集まり、大きな流れを生み出している。
それが人間が歴史と呼んでいるものであったり時間の流れというもの。
だから厳密に言えば過去を変えることは出来ないし未来を変えることも出来ない。
一つの可能性の点を、停点と呼ぶ。
停点とは、映画やアニメーションにおけるフィルムやセル画のようなもの。
一枚一枚の静止画(停点)を組み合わせることによって人物が動く。
だがそれ一枚では動かない。
この宇宙が出来た時に、停点の編集は既に全て完了している。
無限にある停点の中を繋いだ、真っ直ぐに伸びた一本の線を時間の流れと考える。
少しのブレがあっても大きな出来事は何一つ変わらない。
それは正史と呼ばれている。
同時に存在している過去や未来に対する時の流れというものは、まだ解明されていない。
それを物理学者や科学者は「クロノスの不在」と呼んでいる。(クロノスは時間の神。)
選択されなかった停点について
選択されなかった可能性は、停点としてあり続ける。
それは数え切れないほど存在し、時間が流れても依然としてずっと存在し続ける。
停点が物質として存在するためには、気が遠くなるような過程が必要になる。
停点のままでは物質として存在できない、物質があるならそれが停点ではなくなったということ。
停点が停点で無くなる時に、莫大なエネルギーが生まれる。
選ばれなかった停点でも時間の流れを作ることは可能だが、それは途切れ途切れの紛い物でしかない。
余ったフィルムで映画を編集することは可能だが、起承転結も何も無いものになる。
そのフィルムは生まれたところも無くなるところもはっきりしている。
短いフィルムでは物語やストーリーにならない。
永遠に完成されることの無い世界である。
一つの世界が確立している時はもう一つの世界など存在しないのである。
パラレルワールドや異世界、異次元などは存在しない。
世界は常に一つで、完結した平行世界など存在しない。
停点への移動
彼女がスーツのポケットから取り出したのは、プレパラートを少し大きくしたくらいの透明なガラスみたいな板。
同時に針のような物を取り出して、彼女はそれで板をつついた。
すると板は二枚に分かれた。
その時、キーンという激しい耳鳴りがした。
頭がぐわんと一回おおきく揺すぶられたようになって周りが何十にも重なっていてそれがぶれた気がした。
次の瞬間、しんと静まった店内には彼女と僕だけしかいなかった。
その次の瞬間にはざわめきは元に戻っていた。
彼女は、あれも選ばれなかった一つの可能性だと言った。
このコーヒーショップに誰もいない可能性もある。
そして、そこに移動した私やあなたがいる可能性だってある。
無限に停点はある。文字が一字違う、床のチリが一粒違う、粒子レベルで違っている停点もある。
キリがないのだ。
生命が存在し、有機物が意識を持つことと植物や動物などの比較的高度な意識を持たないもの。
それらがある停点というのは気が遠くなるほどの数になる。
だからシンプルな所は探しやすいのだ。
中途半端に繋がった未完成の不完全な世界に人が迷い込むこともある。
行方不明者も何人も出ている。
正史(正しい時間の流れ)の改変について
どんなに前のポイントに遡って正史を変えようとしても変えられない。
自分を座標としたときに先のベクトルは既に定まっている。
けれど例外がある。
人の手による、ピンポイントのポイントを狙っての停点の移動と改変である。
長い一本の線は途中で切られ、違うように編集された線と繋げられる。
飛躍的に進んだ時間や世界の仕組み、それによって防がれた様々なこと全てが無くなる。
未来が変わるわけではない、未来なんて存在しない。
ただ世界が変わるだけである。
世界は一つ。パラレルワールドや平行世界なんて存在しない。
編集を捻じ曲げてもそれは選ばれなかった可能性を繋ぎ合わせた偽物にしか過ぎない嘘の世界。
その世界には不安と恐怖と暴力しか待っていない。
この数年はとても大事なポイント。
そしてこの時代に生まれた人達というのも数奇な歴史の変遷を辿ると言う意味で大事。
収束点がどうのこうのとも言っていた。
始まりも終わりもない一本の歴史と平行して、世界とも歴史とも呼べないただの停点の繋がりがある。
もちろんそれには始まりも終わりもある。
そこに何本か直角に道を作ると梯子のように見える。
それがジェイコブズラダーなのだ。
人が不在の間、さんざん好き勝手しやがって…人を怒らせてそんなに楽しいか?
覚悟しろよお前ら
もう無関係じゃいられないからな
ジェイコブズラダー=男坂 QED.証明完了
梯子を名乗る人間より、全部創作であるという宣言がなされた。ただしトリップはないので本人かは不明
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最終更新:2024年10月26日 09:28