2.信頼勝負の吊り[2-2 真狼ー真狂パターン]


複数の占いがCOしていて、どの占いが真かわからない、占いが噛まれない、
いわゆる信頼(信用)勝負は人狼の基本である。

だが吊り方は案外簡単である。

①○しかでなけばグレラン
②●が出れば●を吊る
③決め打つタイミングで偽占いを見極める

これだけである。

2-1 吊り回数と占いのグレー


3人または(ほとんどの場合)4人が最終日になる。
狐噛みや狩人GJ、銃殺がなければ、吊りで一人減り、噛みで一人減るから、
人数は原則として一日に二人減る。

従って、17人普通村の場合、初日が噛まれて16人だから、

16>14>12>10>8>6>4 となって吊りは7回である。

真占いを放置するとどうなるか


単純化するために、狂人、狩人、狐なしの占い1霊能1狼3村12の村を考えよう。
占いは毎日○を引き、狼は毎日○を噛んでいくとする。

2日目朝:占霊共共○灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰灰:吊り残り7(16人)
3日目朝:占霊共×○○灰灰灰灰灰灰灰灰灰×:吊り残り6(14人)
4日目朝:占霊××○○○灰灰灰灰灰灰灰××:吊り残り5(12人)
5日目朝:占×××○○○○灰灰灰灰灰×××:吊り残り4(10人)
6日目朝:占×××○○○○○灰灰灰××××:吊り残り3(8人)
7日目朝:占××××○○○○○灰×××××:吊り残り2(6人)


いろいろな要因(狐噛み、狩人GJ,グレー噛み、無駄占い、銃殺、共有相方初日)で
細かい変動はあるが、だいたい5日目朝くらいに、占いのグレー数=吊り数になる
感じである。つまり、基本的には、このゲームは、5~6日目朝まで真占いが生きていれば
勝てるゲームであるということがいえる。



2-2 ○進行


次に信頼勝負の基本形、真狼ー真狂について。
簡単のために、共有は初日フルオープンで、
霊能ロラ進行、2連続共有噛む場合のグレー数を数える。

「両視点詰み」の意味を考えるため、狼がまず全く囲わない
(非現実的な)ケースを考える。


2日目朝:占占霊霊共共◇灰灰灰灰灰灰灰灰□:16人 吊り7
3日目朝:占占霊X共×◇◇灰灰灰灰灰灰□□:14人 吊り6
4日目朝:占占××××◇◇◇灰灰灰灰□□□:12人 吊り5

各占い視点での○の数が、灰の数と等しくなるこの時点で、占いは
確定○作りを始める。

5日目朝は、確定○がいないのでAの○を噛んでおくとする。

5日目朝:占占×××××○◇灰灰灰×□□○:10人 吊り4
6日目朝:占占×××××○○灰灰××○○×:8人 吊り3

灰吊りで残った灰が確定○ならば、真狼の占い残りで吊り2であるから、
占いロラで勝ちである。

いいかえると、もし仲間狼を囲わなければ、○を噛んでいっても、
両視点でぎりぎり詰むぐらいのグレー数であることがわかる。


2-3 決め打ち日(○しかでないケース)


もちろん現実には狼は仲間を囲う。そのような場合にどうすればいいだろうか。

2-2で述べたように、真占いが生存していれば、そのグレーを吊っていけば
狼は吊りきれるので、どこかの時点で、どちらかの占いを、真認定し、
その○を吊らない、と決心すればいい。

これがいわゆる決め打ちである。

決め打ちDayはいつでなければならないか?またいつでいいのか?

答え:

必要条件:遅くとも7または8人の日(吊り3)でなければならない

理由:グレランで狼が吊れていない場合狼3残りであるから、吊り3で狼3でミスると
負けだからである。


十分条件:7または8人の日(つまり6日目の朝)に決め打てば十分である。

理由:占いが確定○作りを始めているという前提で、2-3-1でみたように、
5日目朝には吊るべき完グレがまだまだ存在しているからである。

以上をまとめると、{2-2○進行の信頼勝負は、7人または8人のときに占いを
決め打つ必要があり、またそれで十分である。}

最悪(もっとも決め打ちが早く要求される場合)で7-8人、吊り3と覚えよう。


2-4 決め打ち日(●が出た場合)


各占いから●が出たら、●を一つずつ吊ってみよう。
そうするとそれぞれの占い視点で狼は2残り以下だから、
吊り2(5-6人)で決め打てばいい。

各占いから●が2つ出たら、●を二つずつ吊ろう。
そうするとそれぞれの占い視点で狼は1残りだから、
吊り1(最終日)で占いを決め打てばよい。

さらに狩人GJや狐噛みで吊りが増えると、両視点LWで
吊りが2になったりする。そうすれば占いロラして、
どちらの占いが真かわからなくても村勝ちである。

まとめよう。

a.吊り3(7-8)決め打ちパターン

占A 2○ 3○ 4○ 5○
占B 2○ 3○ 4○ 5○

吊り:2霊3霊4灰5灰

占いが両方とも5朝までに●を引かない場合、6朝(吊り3)で決め打つ。

b.吊り2(5-6)決め打ちパターン

占A 2○ 3○ 4○ 5● 6○
占B 2○ 3○ 4○ 5○ 6●

吊り:2霊 3霊 4灰 5●A 6●B

占いの片方が5朝までに●を引いて、残りが6朝までに●を引いた場合

5までに●、6で残りの●を吊って7朝(吊り2)で決め打ち。

一番多いパターン。

c.吊り1(最終日)決め打ちパターン

占A 2○ 3○ 4○ 5● 6● 7○
占B 2○ 3○ 4● 5○ 6○ 7●

吊り:2霊 3霊 4●B 5●A 6●A 7●B

占いが●引きまくった場合。●を2つずつ吊って
8朝最終日(吊り1)で決め打ち。

d. 両視点詰みパターン

cのケースで、吊りが増えて吊り2になったら
占いロラで終わり。狼なにやってるんだパターン。

これをみると、a<b<c<dの順番に詰みに近い。ランクアップしている。
つまり、決め打ち日が遅いほど、詰みに近いので、なんかあったとき
詰みやすくなる。詰みを目指す進行=決め打ち日を遅らせる進行だと
思っていい。

また、グレーを狼が噛みすぎた場合など、
決め打ち日は、個別の事情で遅らせてもよい場面がある。
吊り2以下になったら具体的な状況に即して個別に判断しよう。

2-5 パンダ放置について


よくある間違いとして、パンダ発生時、片方の占いの暫定○を
吊りたくないから、と、パンダ放置でグレランをしてしまうことがある。

占い両視点での詰みを目指さないならそれでも好きにすればいいのだが
(例えば占いに著しく信頼差があって片方の占いはキープしているに過ぎない場合)
占い両視点での詰みを目指すという立場からは、パンダ放置は悪手である。

パンダはさっさと吊ろう。ただしパンダが狩人COしていた場合などは、放置することが
メリットになる場合も多いので個別に判断する。

2-6 偶数進行と奇数進行


17人スタートの場合,16>14>12>10>8>6>4の7吊り
16人スタートの場合,15>13>11>9>7>5>3の7吊り。

同じ7吊りであるが、村人にとっては前者のほうがちょっとお得である。

狂人がいた場合PPが半PPになったり、狐がいても負けが引き分けになる。

なので、この偶数進行と奇数執行を区別するために、前者に+0.5吊り足そう。

つまり17人の場合吊りは7.5,16人の場合は吊りは7である。

2-7 吊り数計算


各種イベントが起こった時の吊り数を計算しよう。

{狩人GJ,狐噛み=吊りが+0.5
銃殺、突然死=吊りが-0.5
}
こう考えよう。こう考えると、例えば銃殺は、吊りで
狐を吊る場合に比べて吊りが0.5回得であることがわかる。

突然死も、グレラン村では吊りが0.5回減るだけで、
グレーが一人吊れるから0.5回分お得である。
戦略的突然死という言葉が出るわけだ。

ただし、占い生存下での突然死は、偶数->奇数になった
場合は前述のようにちょっとお得だが、奇数->偶数になって
吊りが減った場合、占い回数が1減るからちょっと損である。

2-8 詰みまでの距離


詰みまでの距離っていう概念を定義しよう。

2-2信頼勝負。初日の持ち点は、17人村だと吊りは7.5、16人だと吊りは7

両視点詰みまでに吊りをいくつ消費するかというと、
霊能ロラ(2)各視点の狼(3×2=6)狐処理(銃殺の場合0.5 吊りの場合1)
なのでトータルコストは、銃殺が出た場合、

2+3*2+0.5=8.5である。

したがって、詰みになるためには、

銃殺(1点)狐噛み(1点)狩人GJ(1点)として、

17人村では3点、16人村では4点必要である。

なかなかこれは大変だから、普通は両視点詰まない。


2-9 グレー占いから確定○占いへのタイミング


占い師は序盤は完グレを占い、後半からは確定○を占う。
どのようなタイミングで確定○作りに移ったらいいだろうか。

答え:対抗占いの暫定○の数=完グレの数になったら確定○作りに移行する

確定○作りが早すぎると、早めに確定○ができてしまうので狼が確定○を噛みやすくなる。
それよりは暫定○を狼に噛ませた方が有利なので、早い確定○作りをするのはよくない。

これが、追っかけ占いが基本的にはあまり良い手ではない理由である
(ただし占いに著しい信頼差がある場合はこの限りではない。また対抗が狂人の場合は、
なかなか狼を囲えない場合も多いのではやめに確定○作りをしてもよい)

一方で、確定○作りが遅すぎると、完グレがなくなり暫定○ばかりが残る展開になると、
村はどちらかの暫定○を吊らざるを得なくなる。これでは村に早い段階での決め打ちを
要求することになりよくない。そこまでいかなくても、完グレが少なくて、暫定○が
多い場合、狼はだいたい仲間を囲っている場合が多いので、グレランしても狼が吊れない
ことが少なくなく、また村にグレランの選択の幅がなくなってよくない。

このような弊害を避けるためには、対抗占いの暫定○の数=完グレの数になったら
確定○作りを開始することである。そうすれば、最悪でも、確定○作りをやっている間、
完グレを吊ればよいので、完グレが0で暫定○しかない、という状況を避けることが
できるからである。

完グレを吊りきったら決め打ち。決め打ち前に暫定○は普通は吊らない、というのが
原則である。


2-10 まとめ


2-2の信頼勝負は、霊能ロラ後、


1. ○しかでないならグレランして7-8人(吊り3)で占い決め打ち
2. ●1個ずつ6日目までに吊れるなら吊って5-6人(吊り2)で占い決め打ち
3. さらに7日目までに●2個吊れるなら吊って最終日決め打ち。あわよくば両視点詰みを狙う

よーするに○が出たらグレラン、●がでたら吊る。8人まではのんびりしておく。
単純で機械的な作業。

実戦では、銃殺やGJ,狐噛み、狩人CO、共有相方初日や無駄占い、グレー噛みで
若干グレー数が変わったりするが基本はこれで問題ない。

また吊り2から3ぐらいになった場合、複数の狩人COがある場合などは、
個別に考えよう。より有利な手順が存在する場合がある。

信頼勝負は吊りという観点からみるとある意味作業ゲーである。

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最終更新:2012年09月29日 18:45