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ローマ人の物語1

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『ローマは一日にして成らず(上)』  塩野 七生 著


 ローマ人の物語、二年半前の私なら確実に読んでいない本である。カタカナで並べられた活字を見ただけで嫌気がさす典型的な世界史嫌いであった。ゆえに世界史の知識は全くないに等しい。しかしながら最近、私は西洋画に興味を持ち始め、その絵が書かれた時代の様子や題材のルーツを知りたくなった。そのため、今回「ローマ人の物語」を読んでみようと思ったのである。

 さて、読んでみての最初の感想は非常にわかり易いといったところである。予備知識が無くとも理解し読み進めることが出来るのでおもしろい。

 本書ではローマがどのようにして誕生し、そして初期の七人の王政、さらにその王政後共和政となっていくローマの様子を周辺の動向とともに描いている。また、本書は著者が冒頭で述べているように「なぜローマ人だけが、あれだけ大を成すことができたのか」を見つけることを目的としており、著者と共にそれを考えるのも一つの楽しみである。この巻では宗教についてのローマ人とその他の民族との考え方の違いがその一つの例として私に題材を与えてくれたようだ。一神教と多神教の違いから生じる他者に対する寛容さの違いの話はとても興味深い。

 早く次を読んで、ローマをもっと知りたいと思う。


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