くづ

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① ちぎれ砕けるなどして細片になった用に立たないもの。 南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)一「然して後に豆の屑(クツ)を以てし」
② 良いものを取り去った残り。かす。またできのわるいもの。価値のないもの。 洒落本・郭中掃除雑編(1777)「あれはおれが作の中のいっち、くずじゃが」
③ 役に立たない者。つまらない者。 浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)三「石ぐるまにのってあだぼれするは、男のくづのくづもち」
あらきず。欠点。 評判記・赤烏帽子(1663)坂井掃部「座敷におゐて、くずおおし」
⑤ =くずかみ(屑紙)
⑥ ( 鉋屑(かんなくず)が鉋の腹から出るところから ) 子どものことを大工仲間でいう。 〔新ぱん普請方おどけ替詞(1818‐30頃か)〕
広辞苑 名詞 ①切れたり砕けたりして廃物となったもの。何の役にも立たないもの。 「人間の―」
②よい部分を選びとった後に残ったつまらないもの。 「糸―」
大言海 名詞 (クヅ)るノ語根、くづれノ意〕
(一){スベテ、(クヅ)レ、碎ケ、切レナドシタル末ノ 廢物 (スタレモノ)
倭名抄、十一金類「金屑、古加禰乃須利久都」
徒然草、百七十七段「鋸ノくづ」
「絲くづ」
(二)佳キ中ノ、劣レルモノ。()リ殘リノモノ。カス 徒然草、十四段「古今集ノ中ノ歌くづ」
大槐祕抄(九條伊通)「藏人五位ノハテニテ、人くづト、諸人ニ思ヒ申候シ者」

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最終更新:2024年06月12日 22:28