くゆ(蹴・蹶)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ける(蹴)」の一古形。 日本書紀(720)皇極三年正月(岩崎本訓)「毬(まり)打(クユル)(〈別訓〉くうる)侶(ともがら)に預(くはは)りて」
[補注]ワ行下二段動詞「くう(蹴)」、ヤ行下二段動詞「こゆ(蹴)」などと関係ある語。→「くゆ(越)」の語誌
広辞苑 他動詞 (「()る」の古形の一つ。ワ行下二段「()う」、ヤ行下二段「()ゆ」の混交か) () 皇極紀(岩崎本)院政期点「(まり)(クユル)(ともがら)に」 蹴ゆ
大言海 他動詞 〔くう(蹴)ノ轉((ウツ)る、ゆつる)ソノ語原ヲ見ヨ、又、轉ジテ、こゆトナル(()(ガネ)、くがね。いづく、いづこ)〕
()ノ古言。くう。又、こゆ
皇極紀、三年正月、中臣鎌子「偶(マジリテ)中大兄(ニ ニ)法興 寺槻 ()樹之下(ニシテクユル)(マリ)(トモガラ)
名義抄「蹴、クユ、コユ、ケル」(字鏡 十九 「蹢、萬利古由」蹹、古由」天治字鏡、十二 十七 「蹴然、豆萬己江」( 爪蹴 (ツマコエ))倭名抄、四 十七 雜藝類「蹴鞠、末利古由」(同、十八 十九 「距、阿古江」))( 足蹴 (アコエ) 蹴爪 (ケヅメ)
蹴・蹶
動詞活用表
未然形 くえ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 くえ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 くゆ べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 くゆる も、かも、こと、とき
已然形 くゆれ ども
命令形 くえよ

検索用附箋:他動詞下二段

附箋:下二段 他動詞

最終更新:2024年06月21日 20:16