を(尾)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 鳥獣のしりから細長く伸び出た部分。尻尾。しっぽ ※古事記(712)下・歌謡「ももしきの 大宮人は 鶉(うづら)鳥 ひれ取りかけて 鶺鴒(まなばしら) 袁(ヲ)行き合へ」
② 鳥獣のしっぽのように、後方に細長く伸びたもの。 ※尋常小学読本(明治三六年)(1903)二「あがれ、たこ。たこ。〈略〉さげたかみのを、ひらひらさせて」
③ 山の裾野の延びた所。ふもと。山裾。 ※古事記(712)下「山の尾(を)より山の上に登る人有り」
④ 物事の終わり。末。 ※俳諧・続俳家奇人談(1832)上「人声に尾のなき秋の夕べかな」
⑤ 失敗のあと。ぼろあな ※浄瑠璃・心中天の網島(1720)中「兄御と談合して、商売のおは見せぬ」
接尾辞 鳥獣の数を数えるのに用いる語。頭(とう)。匹(ひき)。 ※太平記(14C後)二八「七(ななつ)尾(ヲ)許(ばかり)なる彘(ゐのこ)の肩を肴(さかな)にとって出されたり」
広辞苑 名詞 ①動物体の後端に突き出たものの総称。しっぽ 万葉集11「あしひきの山鳥の―の長きこの夜を」
②山の裾の延びた所。 古事記下「山の―より、山の上に登る人有りき」。
「―崎」
③動物のしっぽのように長く延びたもの。また、終り、 (すえ) 「彗星の―」
大言海 名詞 〔小ノ義、動物體中ノ細ソキモノノ意〕
(一){禽、獸、蟲、魚、ノ尻ヨリ長ク出デタルモノ。シリヲシッポ
倭名抄、十八 十九 羽族體「尾、乎、鳥獸尻長毛也」
萬葉集、十一 四十三 「足引ノ、山鳥ノ尾ノ、シダリ尾ノ、長長シ夜ヲ、ヒトリカモ寐ム」
(二)山ノ裾ノ引延ヘタル處。(次條ヲ見合ハスベシ)山尾 古今集、一、春、上「山櫻、我ガ見ニ來レバ、春霞、峯ニモをニモ、立チカクシツツ」
史記、張儀傳「獻恆山之尾五城
(三)凡テ、動物ノ尻尾ノ如ク引延ヘタルモノノ稱。 「凧ノ尾」彗星ノ尾」
(四)ヲハリスヱシリ 續俳家奇人談「人聲ニ、尾ノ無キ秋ノ、夕ベカナ」
(五)失敗ノ形跡。ボロ 心中天網島(享保、近松作)下「ソレハ兄御ト談合シテ、商賣ノ尾ハミセヌ」

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最終更新:2024年03月12日 17:47