ヴヮル語(Yrr Maagina V'wal' )とは、清瀬桜李によって開発中の人工言語である。帝王星物語シリーズ及び八方Projectシリーズにおいて登場。
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概要
帝王星物語における旭民主太平国の先住民族原旭人の民族語で、帝王戦記の時点では既に死語となっている。しかし、土着呪術であった開言術の詠唱用として残存しており、ネイティブスピーカーではない富永京一郎と赤谷良平も、ともにこの言語を修得している。
尚、帝王星の住民ではないものの、瀬堀黎音が魔術詠唱の際に用いているのもこのヴヮル語である(作中では異界の言語と形容されている)。
文字
かつては独自の文字が用いられていた。この文字体系は母音aを含む子音字からなり、これにそれ以外の母音や子音字に含まれる母音aを除外する記号などを付加する事で音声を表すものである。現実世界においてはインド系文字等において見られる体系である。
現在ではこの文字体系は完全に廃れており、音声はラテン文字表記を用いている。
音声
ここでは、赤谷良平による記録法に基づくラテン文字表記を記す。
母音
母音はa, e, i, o, u, rの六種類(厳密にはrは成節子音に分類されるが、発音上は母音と同様に扱われる)があり、それぞれに対して長音と短音の区別が存在する。短音は母音字一つで、長音は二つで記す。
ヴヮル語の母音は常に子音の後に続けて記される。その為、母音単独の発音は存在しない。
前舌母音 | 中舌母音 | 後舌母音 | |
---|---|---|---|
狭母音 | i, ii [i][iː] | u, uu [ɯ][ɯː] | |
半広母音 | e, ee [ɛ][ɛː] | o, oo [ɔ][ɔː] | |
広母音 | a, aa [a][aː] |
成節子音 | r, rr [r̩][r̩ː] |
---|
子音
唇音 | 舌頂音 | 舌背音 | 咽喉音 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
両唇音 | 唇歯音 | 舌茎音 | 後部歯茎音 | 硬口蓋音 | 軟口蓋音 | 声門音 | |
破裂音 | p[p] b[b] | t[t] d[d] | k[k] g[g] | q[ʔ] | |||
鼻音 | m[m] | n[n] | |||||
摩擦音 | f[f] v[v] | s[s] z[z] | x[ʃ] j[ʒ] | h[h] | |||
接近音 | w[ʋ] | y[j] | |||||
側面接近音 | l[l] |
無声歯茎音 | c[ʦ] |
---|
尚、音節末や、後にy, wが続く場合など子音字に母音が付加されていない場合、 ' を子音の後に付けて示す。
また、y'やw'は二重母音末のイ、ウを示す場合に用いられる。
文法
- ヴヮル語の語順はOVSC文型である。ただし、Oは常に直接目的語のみを示す。
- コピュラ動詞(英語のbe動詞等と同様の働きをする動詞)は存在せず、コピュラ文(「~である」文)は主語の後に直接述語を続ける事で成立する。
- 修飾は後置修飾の形を取る。これは助動詞を動詞に添える場合も同様である。
- 文全体を修飾する副詞・副詞句は間接目的語の後に置かれる。間接目的語も前置詞を添えて副詞句として扱う。
関連項目
- ティオ・ハーグリップ - 集団名の由来はヴァル語で革命の意で用いられた文、TIQO HAAGR QIP'である
外部リンク
- Libr ta Yrr Maagina V'wal' - E★エブリスタ - 現在唯一のヴヮル語解説資料
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