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マジカルかがみんA's

 第3話「なぜだ?!こなかがを引き裂く悪魔の影だしー」

ヒロインの名前はかがみ。彼女はごく普通のツンデレに企画し、ごく普通のツンデレにデザインをされました。
ただひとつだけ違ったのは…… ヒロインはぼっち魔法少女だったのです。

1. 
マフラーの一件。
あれ以来、つかさはこちらがいくら話しかけても全く反応してくれない。
こないだかがみが実家に帰った時に顔を合わせても、つかさからは完全に無視をされた。
だがその表情は硬く、さげすむような眼つきをこちらに向けてくることは別にして・・・。
かがみ「つかさ・・・た、ただいま・・・あの・・・そのっ、ごめんね。あの時、私・・・どうかしてた」
つかさ「ぷぃっ」
かがみ「ねぇ、つかさ・・・。こっち向いてくれない? おーい!」
つかさ「・・・・。」
かがみ「あじゃぱー」
つかさ「うぷぷ・・・ ハッ!? ・・・ぷぃっ」
基本的には無視だが、たまに変なギャグを言うとちょっと笑ってくれる。
かがみ(かわいい・・・)

こな犬「そんなわけで・・・とうとうかがみんは家族の中からもぼっちになってしまったわん・・・悲劇のヒロインだわん(≡ω≡.U)」
かがみ「はっ?バカ言わないでよ。最近ちょっとだけつかさとの仲が上手くいってないだけじゃないのよ。嫌な言い方をするなっ!ビシッ」
こな犬「いたっ!痛いわん・・・でもツインで鞭のようにぶたれるのはちょっと気持ちいいわん・・・。言葉でも責めて欲しいわん・・・(≡ω≡.U)」
かがみ「このっこのっバカ犬~!」
こな犬「わんわおーん・・・(恍惚の遠吠え)」
などと、かがみとこな犬がたわむれている間に、今日も平日の穏やかな午後が過ぎていく・・・。かがみんは学校行かなくていいのだろうか?
魔法少女マジカルかがみん。始まります。

2.
SOS団の糟日部市襲撃、通称:サイタマ事変から早三週間が過ぎ、決戦場となった糟日部の街もようやく復興作業に着手され始め、かつての落ち着きを取り戻しつつあった。
こな犬「糟日部の街も少しづつ立ち直ってきたわん。もう魔法で人んちとか壊さないように気をつけるわんよ、かがみん(≡ω≡.U)」
かがみ「魔法少女かがみんは天才 無敵 最強だから手加減が難しいのよ。才能って怖いわ・・・。
    あっ!ねぇ、こなた(犬の名前)ふと思ったんだけど、あたしって攻撃魔法しか使えないの?
    あれだけ街を吹っ飛ばすくらいの魔力があるんだから、例えばお金を魔法で出して、大金持ちになったりとか出来ないの?」
こな犬「そんな大金持ちなんて無理に決まってるわん。せいぜい100万円が限界だわん(≡ω≡.U)」
かがみ「え、まじ!?」
こな犬「まじだわん(≡ω≡.U)」
かがみ「ひゃっほう!金だ金だー!!!」
かがみは魔法で100万円を手に入れた。それからのかがみの生活は一辺した。
アキバで大人買いを楽しみ、今使っている布団・家具・服などを全部捨てて、新しく機能性のあるものを買いなおした。
食事はもっぱら外食で済ませ、あとは大学に行かずにパチンコかゲーセン三昧。
ひたすら贅沢を楽しみ、そして一週間後・・・案の定 財布の中身はスッカラカンである。

かがみ「ねぇ・・・こなた。千円でいいから貸してくれない?来月の仕送りの時には必ず・・・絶対に返しますから!」
こな犬「犬にお金をせびるなんて・・・でもそういうところ、かがみんらしくて大好きだわん。ちなみにもう魔法でお金は一銭たりとも出せないわんよ(≡ω≡.U)」
かがみ「そんなぁ・・・・せっかく魔法少女になったのに、お金も出せないだなんて、せめて好きな人と魔法でラヴラヴになりたいわ」
こな犬「ラヴラヴだなんて、そんな都合のいい話があるわけがないわん。せいぜいで見つめあうことすら恥ずかしくて、手をつなぐことすら無理、キスなんてもってのほか、
    そんな純情な恋愛が精一杯・・・(≡ω≡.U)」
かがみ「・・・・・。」
こな犬「・・・・・(≡ω≡.U)」
かがみ「う、ヴォオオオおオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
こな犬「びくっ・・・ど、どうなさいました?Σ(≡ω≡.U)」
かがみ「で、出来るのね!?・・今すぐ!今すぐ教えなさい。こなたと!こなたと付き合う方法を!!!!!」

3.
次の日の日曜日。
お金がないので、公園デートを楽しむかがみとこなた。
ブランコに乗って、ゆっくり森林の中を歩いて、噴水のそばでジェラートを食べた。
でもまだ付き合い初めて間もない二人は、お互いの距離感が微妙だったりする。と言うよりかがみんが普段のツンデレから、デレのみ状態になっている。
かがみ(見つめあうことすら恥ずかしくて、純情な恋愛が精一杯になるのはあたしの方だけか・・・まともにこなたの顔を見られないよ・・・)
かがみ「ねぇ、こな・・・泉さん。」
こなた「なぁに?かがみん。やっぱり手をつないで歩きたいとか?」
かがみ「は、恥ずかしいわよ・・・そんなの」
こなた「うーん、かがみんはホントにカワユイねぇ~」
こなたはかがみの顔をまじまじと見つめた。澄んだ碧い瞳・・・その純粋な眼差しに、かがみの心は大きく揺さぶられた。
世界でいちばん木冬かがみを愛してくれる泉こなた・・・しかし、結局これは魔法のカなのだ。自然な人間の感情ではない。
これは私が普段、現実逃避のためにやる恋愛シュミレーションゲームと何が違うのだろう。
ゲームの中の恋人などというものは所詮は架空のキャラクターだ。自分を愛するようにプログラムされたものでしかない。
所詮は魔法のカ・・・プログラム・・・偽物・・・。
こなたの楽しそうな顔を見れば見るほど、自分は惨めになってくる。たまらなく虚しくなってくる。

美しい銀杏並木が秋を感じさせるそんな帰り道。
こなたは変な鼻歌を歌いながらうきうきと陽気にスキップをしている。そして、その三歩後ろを行くかがみ。
こなた「ジェット~ジェット~ジェットマ~ン れっつごうとびだせ~(鼻歌」
かがみ「あ、あのね。今日は楽しかった・・・ありがとう。でもね、今日ずっとあたしといて、本当に泉さんが楽しいのかどうなのか・・・不安になってきたの。」
こなた「えっなんで? かがみと一緒ですっごい楽しいよ!?」
かがみ「違うの・・・あたしは・・・本当はただ魔法でこなたを好きにさせただけ・・・」
こなた「魔法?そうかもね。私、すっかりかがみんの魔法にかかっちゃった・・・(///)」
かがみ(そ・・・そうじゃなくて!あぁ・・・もう!うまく説明できないぃぃ)
こなた「かがみは私の嫁・・・。私だけの巫女かがみ。何があっても絶対に放さないんだからね」
かがみ「こなた・・・キュン」

どさっ・・ん?急に頭が重くなった。頭上に手をやってみると、かがみの上にはこな犬が乗っかっていた。
かがみ「ご、ごめん!ちょっとトイレに行って来るから・・・泉さんはこのままここにいて待っててね!すぐ戻るから!」
こなた「おおお!?かがみがヘンテコなわんこを掴んだままトイレに向かったあ!?」
かがみ(大声で現在の状況を説明するな、恥ずかしい・・・)

かがみはこな犬を持って、大急ぎで公園に戻り、公衆トイレの裏側にまわった。
かがみ「どうしたの?こなた(犬の名前)、アパートでお留守番してたんじゃ・・・?」
こな犬「この近くでSOS団の気配をキャッチしたわん・・・テロでも起きたら大変だわん!すぐに変身して敵の捜索を・・・(≡ω≡.U)」
かがみ「え~・・・そんなの知らないわよ。せっかくこなたといいところだったのにぃ!あたし、戻るからね!」
こな犬「何と恐ろしい正義の味方だわん(≡ω≡.U)」
人間の方のこなたのところに急ぎ戻ろうと、かがみが振り返ると、そこには見覚えのある制服の人物が・・・。

4.
長門「待つがよい」
かがみ「誰?」
長門「ハルヒ団長は、超常のカを持っている。彼女のギアス(能力)は自らの意思を絶対的な情報として、あらゆる環境条件に影響を及ぼす。これは思うままに世界を変革し、人の運命を捻じ曲げる。」
かがみ「何? もしもそれがホントなら、あんたはどうしてあたしにそんなことを教えるの?っていうかその声、岩崎さん・・・!?」
長門「・・・そうです。かがみ先輩・・・私はみなみです。でも今はSOS団の長門ユキでもあります。」
かがみ「どうして岩崎さんが悪のSOS団に・・・?あなたは、いったい・・・」
突然現れた奇ッ怪な少女は、岩崎みなみであり、長門有希である。みなみの格好は、例のとんがり帽子に例の制服といえばおわかり頂けるだろうか。
みなみと長門はイコールである・・・よくわからない設定だが、そういえば前回現れた怪人谷口の正体は白石だった・・・。中の人繋がりなのだろうか。

長門「木冬かがみ。今のあなたは輝かしかった高校生活から180度転落して、ぼっち大学生になり、そして魔女のカに目覚めた・・・」
かがみ「う・・・あたしのことをよく知っているみたいね、岩崎さん・・・戦うためにここへ来たの?」
長門「敵と戦うのに理由はない。残念だがここで消えてもらおう」
かがみ「理由が話せないというなら、悪魔らしいやり方で話してもらうわ」

さあスーパーヒロインに変身だ!
そういえば、いつの間にかこな犬がいない。敵を見て自分だけ逃げたのだろうか?腹が立つペットだな・・・。
かがみはポーチから、らき☆すたーいんふぇるのを取り出した・・・しかし!
かがみ「え、嘘・・・。変身が出来ない!?どうして・・・」

なぜか変身ができなくなった かがみ。そして突然出てきてよくしゃべる岩崎さん(長門さん)。
人智を超越した魔法決戦!!長門とかがみの一騎討ちが始まる!そして物語は最終ステージを迎える。
かがみ「次回も見てね。よそ見したら許さないわよ。」



第4話・最終回「結局 夢オチってマジですか」

かがみ「マジカルかがみんに変身が出来ないわッ…どうしたらいいのッ?このままじゃ、貧乳の岩崎さんにやられちゃう!!」
みなみ「貧乳は余計です。変身してないかがみ先輩でも、こっちは容赦なく攻撃しますからっ」

みなみ「死ねッ」
かがみ「待っ…」
かがみの身体は、みなみの魔法にあっけなく吹き飛ばされた。かがみは自分の命が消えていくのを感じた。

朝。また、朝が始まる。
かがみはカレンダーと時計の針を見る。11月13日 7時13分。
夢の中で殺されたとき感じた痛みが残るが、これが夢だとわかったらすぐに痛みは消えた。
また今日も同じ、いつもの辛い夢からの目覚めだ。

タバコを取り出し、火をつける。
悪夢の苦しみから目覚めれば、次はこなたを失った寂しさが込み上げてくる。



魔法少女 マジカルかがみん・真相編(泉こなた視点から)

私 泉こなたは、大学2年の夏休みを利用して、はるばる京都へとやってきた。
修学旅行で京都に訪れて以来、久しぶりにこの土地へとやって来たのは、高校時代の親友である木冬かがみから、
彼女の進学先である京都まで遊びに来ないかと絵葉書をもらったからで、私は懐かしく嬉しい気持ちでいっぱいだった。

かがみ「せまいところだけど、我慢してね」
かがみのマンションは3階の1ルーム。あちこちに本の山が出来ており、圧迫感は感じるけれど、よく片付いていて十分な広さだった。
私は、かがみは4人も姉妹がいるのに、なかなかいいところに住んでるんだな、と驚いた。

こなた「やっぱかがみんはすごいな~法律とかの本ばっかりだね」
かがみ「ほとんどチラッとしか読んでない物もあるから、積みゲーみたいなもんなんだけどね」
こなた「何だ、それじゃ私と大して変わんないよ」
そう言って私がにやりと笑ったら、「あんたと一緒にするな」とかがみの苦笑まじりの突っ込みが入る。
ああ、これだ。昔に戻ったような嬉しいような懐かしさ…、刻が経っても私達の仲って全然変わらないんだ。
あの頃の時間を遡ってきたようで、嬉しかった。

ん…ちょっと生ごみが腐ったような異臭がした。これは台所から?
私はかがみの食生活について尋ねてみることにした。
「かがみん、いつも食事はどうしてるの?」「えっ…コンビニ弁当とか学食で済ませる事が多いわね…」
「うぷぷ…かがみんの料理下手はやっぱ相変わらずなんだねw未だに鍋とか破裂させたりしてるの?」「っさい!破裂なんかさせるか」
「大丈夫。当分は私が面倒見てあげるよ」「こなた!サンクス!」「うむ。全て私にまかせるがよい!」
私はかがみの冷蔵庫を開けてみた。
カロリ2本…、サラダドレッシング、マヨネーズ、バター、味噌、卵(いつの卵だろう?)
こなた(…。かがみ…、まずは買出しから必要のようだね…。)

かがみの部屋を訪れてから、一週間が過ぎた。楽しい時間はあっという間に過ぎていき、この旅行も明日が最終日だ。
大学の新学期が始まるので、私は埼玉まで戻らなくてはいけない。
かがみはというと、今日は司法試験の勉強サークルの用事があるという。
かがみは、「なるべくこなたと一緒にいてあげたいからサボっちゃおうかな」と言ってくれたが、私は、
「ダメだよ。かがみんの夢、しっかり応援してあげなきゃ」と言って、強引に彼女を大学へ送り出した。
そうしたかった理由は本当は別のところにある。
今日 私はかがみへのプレゼントを選ぶため、一人で街へ出かけるつもりだ。
なぜそう思ったのかと言うと、私が昔、誕生日プレゼントでかがみに渡した団長腕章が部屋の中に大切に飾ってあったから…ごめんね、かがみん。
どれだけ長く時間が過ぎても、今も自分との友情を大事にしてくれている…かがみの律儀さに自然と笑みがこぼれた。
今度はもっとちゃんとした物を贈ることにするよ。つまんないウケ狙いのプレゼントじゃなくてもっと女の子らしい物を、だね。

かがみの部屋の玄関ドアに鍵をかけて、マンションの3階から2階へ降りると、階段でばったりとみさきちと遭遇した。
みさお「おう、ちびっこー!久しぶりじゃねっかー!」
こなた「みさきち?どうしてここに?」
みさお「私も木冬の近くに住みたくて、マンションも同じにしたんだー。今は京都で就職しているんだよ、まだ全然ひよっこのスポーツインストラクターなんだけどなー!」
こなた「へぇー…(何でかがみはこの事を教えてくれなかったんだろう…?)」
みさお「でも木冬ってそっけないんだぜ。遊びに行っても部屋に入れてくれないし、顔合わせても挨拶もしてくれねーしさぁ…」
こなた(うーん、かがみはみさきちには冷たかったからなぁ…)
私はそのままみさきちの部屋に招かれた。
こなた「ぉー、すっげ!さすが社会人は違うね。かがみんの部屋より広いじゃーん」
みさお「そんなことないってヴァ。つか、ここはみんな2LDKだし、」
こなた「えっ?でも…」
みさきちとしばらくお話した後、私はかがみの部屋に戻った。

おかしい・・・。やはり一部屋しかない。しかし確かにみさきちの部屋は、リビングと六畳間が二つ・・・。
みさきちにこの物件の間取り図を見せてもらったけど、やはり部屋は一部屋多くある。いや、かがみの部屋に一つ部屋が少ないのか。
私はかがみの部屋を探ってみた。
怪しいのは一面に並んだ本棚…隠された一部屋を頑なに閉ざすように並んだ書籍の列…ここに扉が?
私はかがみがいない今のうちにこっそり本棚をずらしてみることにした。たくさんの本を棚から降ろすと、棚の裏にベニヤ板が立てかけてあることに気がついた。
板をどかすと、ようやく少し扉が見える。10分かけてようやく私の小さな体が一つ分通れるくらいの隙間を作ることができた。
私は彼女に悪いと思いつつも、隠し部屋の中に進入を試みる。もし何か辛い悩み事でも抱えているなら、今のかがみを知りたいと思うから。

ウッ・・・
私は吐き気をこらえ切れず、うずくまってしまった。
いつかの生ごみの腐ったような匂いがさらに強烈に立ち込めてきたからだ。
そこには・・・、
薄暗い部屋の中央。ガスコンロの上に乗っている鍋…腐臭はそこから放たれていた。
鍋蓋をおそるおそる開けてみると、濁った汁にまみれて、ところどころ金粉のようなものが浮いている。
この鍋は何なのだろうか。そもそもこれはかがみがやっている事なのか?こんな隠し部屋で一体何を煮込んでいるのだろうか?
近くにあった菜箸で鍋の中身をすくってみると青い髪の毛が巻きついてきた。
この髪の毛は何だ?

驚いて倒れこむと、何かに手が当たり、パッと電気が付いて、部屋が明るくなった。電気のリモコンに触れたらしい。
初めてこの部屋の全容があらわになる。散らかった辺りを見渡してみると、
チアダンスのとき皆で撮った写真、ラテン語で書かれたような古い本、新聞記事や週刊誌の束、…人の骨か、動物の死骸のようなもの?
そこはまるで恐ろしい黒魔術か何かの実験施設のようだった。私は身震いと鼻を刺すような異臭をこらえつつ、あたりを探った。

新聞や週刊誌の見出しは、「埼玉 サイコパスの殺人鬼」「通り魔 襲われた女子大生(20)死亡」
殺害された被害者の氏名、その見慣れた文字に私は目を奪われた。
何者かに殺害された都内の大学に通う女子大生…「泉こなた」。
これは一体、何の冗談…?
3年前の発売号だよ、これは…。
傍にDIALYと表紙に書かれたぼろぼろのノートを発見した。部屋がクサいのも気にせず、私は夢中でその日記帳のページをめくった。

「…200X年10月10日。
ついに私、木冬かがみは魔女のカを手に入れた。
まだ信じられない。私、死んだこなたを生き返らせることが出来たの。
思い出の地、京都で邂逅した私たち。こなたは私が守るんだ。

10月11日。
黒魔術の本を読んでいろいろわかってきた。この魔法は完全じゃないみたい。
重要なのは、死んだ本人が魔法の事を知ると魔法が解けてしまうって事。そんな事になったら大変。絶対ばれないようにしなきゃ。
それと、この魔法には他にも、術者に対していくつかの代償がある。

代償1.その能力は己を孤独だと感じていなければ、その力を発揮、維持できない。
 私は毎日 親しい友だちが誰もいない大学へ行く。どうせ友だちなんていないんだし、これは平気。ただ、何も知らないみさおには悪いことをしているな…。
家族との繋がりは、貯金通帳を開いて確認する仕送りの金額・・・それ以外ほぼ無くなった。
こなたが生きてくれさえいれば私はきっと幸せ。それだけで私は十分なのだと自分に言い聞かせている。

代償2.永久に悪夢に悩まされる事。
 私は夜、必ず悪夢を見る。正確にはこれらは悪夢ではない。無数にある私の可能性の一つ一つ…。
昨日はつかさに殺される夢、その前はこなたたち皆に仲間はずれにされる夢、その前は誘拐犯になる夢・・・
時を変え、場所を変え…幾度かはハッピーエンドで終わる夢、旅先で親切な人々とめぐり合い、救いを得られる夢も見るかもしれない。

しかし、すべては繰り返し…孤独な現実は私の精神を蝕み、悪夢は私を苛み続ける。私の不幸と孤独は生涯永遠に続くのだろう。
だけど、私はどんな犠牲も厭わない。こなたの生命が満たされるために。その優しい魂が存在を信じ続けるために。」

日記はたったこれだけだった…ここで全て終わっていた。ふと、足元に何かが触れるのを感じた。
髪の毛だ。突然、私の髪の毛が自然に抜け、足元に落ちている…何本も…何十本も…。
枯れ葉でも散るように、青く光ったフィラメントの束が、自然と崩れるようにぷつりと千切れた。
手に取ると、髪の毛束はいくらでも腕にからみついた。
すると、今度は急に喉の焼け付くような不快感、強烈な吐き気と共に胃液がこみ上げてくる。
私は堪えきれずに倒れ伏し、床に向けて酸っぱい唾を垂れ流した。苦しい…!死んでしまう…!救急車を!
いや…どうやら119番は必要なさそうだ。私は自分の身体が徐々に透明になっていっていることに気付く。

そうか。
もう亡くなっていたのか私は…、私は私が崩れていくのを感じた…。


魔法少女マジカルかがみん 柊。

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最終更新:2008年11月18日 18:35
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