中学を何の感慨もなく卒業した私はお父さん出した条件のみで決めた高校へと進んだ。
『陵桜学園』
そうかかれた校門をくぐると名前の通りいたるところに桜の木が立っている。
新しい制服を身にまとっているが、中身も外見(身長)も中学の頃と何ら変わりない自分を見て苦笑する。
新しい制服を身にまとっているが、中身も外見(身長)も中学の頃と何ら変わりない自分を見て苦笑する。
相変わらず退屈なだけの入学式が終わり、振り分けられたクラスへと向かい、張り出された座席表を見ると名字が「泉」なだけに窓側2列目という、微妙な座席だった。
入学初日だけのことはあって、どこもかしこも友達探しに夢中になっている同級生を一瞥して、皆青春してるねーと他人事のように思う。
「おぉ」
何の気なしに窓の外を見たのだが、うん、桜満開じゃん。
ギャルゲだと出会いシチュが始まるのにねぇ、そーいえば新しく買ったギャルゲまだ開封してないなーなどと再び教室の中へと視線を戻す。
先程より数段教室のガヤガヤが増している気がする。
フッと教室の隅の席でオロオロしている女の子が目に入った。
黄色のリボンをつけたショートカット、あれは…
「もはやトゥーハーの?!」
電光石火並の速さでその子の席へと向かい、声を掛けた。
「え、えっ?あ、あの…」
突然現われた私に驚いたのか目に見えて慌てている。
いやー、間近で見るとホントクリソツだよ。神g…(自重)
ジロジロ見ていた私を不思議に思ったのかその子が恥ずかしそうに下を向く。
「いやーはは、いきなりごめん、ごめん。好きな漫画キャラに似てたもんだから」
「漫画?」
「うん、漫画好き?」
うん、とその子が顔を上げて笑顔で答えた。
「そりゃーよかった。あ、私泉こなた。よろしく~」
と手を差し出すと、
「ひ、柊、つかさですっ!!よろしくね…い、泉さん」
とか細い声と共におずおずと私の手をとった。
その後、関西弁のノリのよさそうな先生が来るまで柊さんとたわいもない話で盛り上がった。
自分の座席に戻り再び窓の外を眺める。
高校初日からいいキャラと巡り合えたものだ。
さすが出会いの春、桜吹雪の中みたいなシチュではなかった事が残念だけど…まぁいいか。
HRが他のクラスより早く終わったらしく、再び柊さんの席へと向かう。
柊さんが言うには「頭のいい双子の姉」が同じ学校にいるらしい、リアル双子に初めて遭遇したよ。
入学初日だけのことはあって、どこもかしこも友達探しに夢中になっている同級生を一瞥して、皆青春してるねーと他人事のように思う。
「おぉ」
何の気なしに窓の外を見たのだが、うん、桜満開じゃん。
ギャルゲだと出会いシチュが始まるのにねぇ、そーいえば新しく買ったギャルゲまだ開封してないなーなどと再び教室の中へと視線を戻す。
先程より数段教室のガヤガヤが増している気がする。
フッと教室の隅の席でオロオロしている女の子が目に入った。
黄色のリボンをつけたショートカット、あれは…
「もはやトゥーハーの?!」
電光石火並の速さでその子の席へと向かい、声を掛けた。
「え、えっ?あ、あの…」
突然現われた私に驚いたのか目に見えて慌てている。
いやー、間近で見るとホントクリソツだよ。神g…(自重)
ジロジロ見ていた私を不思議に思ったのかその子が恥ずかしそうに下を向く。
「いやーはは、いきなりごめん、ごめん。好きな漫画キャラに似てたもんだから」
「漫画?」
「うん、漫画好き?」
うん、とその子が顔を上げて笑顔で答えた。
「そりゃーよかった。あ、私泉こなた。よろしく~」
と手を差し出すと、
「ひ、柊、つかさですっ!!よろしくね…い、泉さん」
とか細い声と共におずおずと私の手をとった。
その後、関西弁のノリのよさそうな先生が来るまで柊さんとたわいもない話で盛り上がった。
自分の座席に戻り再び窓の外を眺める。
高校初日からいいキャラと巡り合えたものだ。
さすが出会いの春、桜吹雪の中みたいなシチュではなかった事が残念だけど…まぁいいか。
HRが他のクラスより早く終わったらしく、再び柊さんの席へと向かう。
柊さんが言うには「頭のいい双子の姉」が同じ学校にいるらしい、リアル双子に初めて遭遇したよ。
「つかさー、帰るよー」
ホットケーキの上に何をかける?という話題の途中で廊下から柊さんを呼ぶ声が聞こえた。
「あ、お姉ちゃん。ちょっと待ってー
こなちゃん、あたし帰るね」
「おーまたね、つかさ」
どさまぎで名前で呼んでみると、「うん!!!」と嬉しそうに返された。素で可愛いなぁ、この子。
つかさが帰り支度をし始めたので、つかさのお姉ちゃんとやらを拝見しようと廊下に視線を向ける。
ふふーん♪ツインテールにつり目、ツンデレ要素盛り沢山じゃん。
とてもつかさの双子の姉には見えないしっかりした雰囲気を醸し出している。
姉がツンデレで妹が天然、ふむ、攻略し甲斐があるなー。
そんな事を思っていると、こっちを凝視していたつかさ姉と目が合う。
「つり目にツインテール、ツンデレ要素フル完備ですな」
とふざけて親指を突き出すと、
「は、はぁ…」
と、わけが分からないという顔をしていた。
つかさとツンデレ姉が帰宅した後、特に用事もない私も家へと帰ろうと学校をあとにした。
ホットケーキの上に何をかける?という話題の途中で廊下から柊さんを呼ぶ声が聞こえた。
「あ、お姉ちゃん。ちょっと待ってー
こなちゃん、あたし帰るね」
「おーまたね、つかさ」
どさまぎで名前で呼んでみると、「うん!!!」と嬉しそうに返された。素で可愛いなぁ、この子。
つかさが帰り支度をし始めたので、つかさのお姉ちゃんとやらを拝見しようと廊下に視線を向ける。
ふふーん♪ツインテールにつり目、ツンデレ要素盛り沢山じゃん。
とてもつかさの双子の姉には見えないしっかりした雰囲気を醸し出している。
姉がツンデレで妹が天然、ふむ、攻略し甲斐があるなー。
そんな事を思っていると、こっちを凝視していたつかさ姉と目が合う。
「つり目にツインテール、ツンデレ要素フル完備ですな」
とふざけて親指を突き出すと、
「は、はぁ…」
と、わけが分からないという顔をしていた。
つかさとツンデレ姉が帰宅した後、特に用事もない私も家へと帰ろうと学校をあとにした。
校門をくぐり、バス停までの直線の道路を見ると登校時には気付かなかったけれど、綺麗な桜並木が並んでいた。
ひゅうと心地よい風が吹くと、チラチラと桜が舞う。
「やっぱり出会いシチュに桜吹雪は必須でしょ~」
誰に言うわけでもなく、言葉を漏らす。
フッと先程のつかさ姉の顔が頭の中をよぎった。
ん、なんで?
自分の頭に問い掛ける。
確かにツンデレキャラは好きだけど、そんな意識するような会話もしてない。
自分自身にハテナマークを付けるが、自分でも分からないんだから分かるはずない。
そーいえば名前聞いてなかったなぁ、なんて考えてながら長い桜並木を抜ける。
ひゅうと心地よい風が吹くと、チラチラと桜が舞う。
「やっぱり出会いシチュに桜吹雪は必須でしょ~」
誰に言うわけでもなく、言葉を漏らす。
フッと先程のつかさ姉の顔が頭の中をよぎった。
ん、なんで?
自分の頭に問い掛ける。
確かにツンデレキャラは好きだけど、そんな意識するような会話もしてない。
自分自身にハテナマークを付けるが、自分でも分からないんだから分かるはずない。
そーいえば名前聞いてなかったなぁ、なんて考えてながら長い桜並木を抜ける。
翌朝、中学と違いバスと電車で通学しなきゃいけないため早めに家を出た。
にしても早すぎるなぁ。
ふぁぁと欠伸をしながらバスに乗り込む。
気持ちいい揺れと気温のせいで体から力が抜けていく、昨日もなんだかんだで寝たの2時だったしなー。
ウトウトしていると着地点のアナウンスによって起こされる、うぅ…眠い。
バスから降りて背伸びをすると桜独特の匂いが鼻をかすめた。
「うひゃー、昨日よりも綺麗になってるよ~」
きっと今が満開のピークなのだろう。
落ちている桜の花を踏みながら近くの桜の木を見上げる、昨日みたく風が全く吹いていないらしく桜吹雪が起こる気配はない。
にしても早すぎるなぁ。
ふぁぁと欠伸をしながらバスに乗り込む。
気持ちいい揺れと気温のせいで体から力が抜けていく、昨日もなんだかんだで寝たの2時だったしなー。
ウトウトしていると着地点のアナウンスによって起こされる、うぅ…眠い。
バスから降りて背伸びをすると桜独特の匂いが鼻をかすめた。
「うひゃー、昨日よりも綺麗になってるよ~」
きっと今が満開のピークなのだろう。
落ちている桜の花を踏みながら近くの桜の木を見上げる、昨日みたく風が全く吹いていないらしく桜吹雪が起こる気配はない。
起きなけりゃ
自分で起こそう
桜吹雪
うん、字余り。
自分で起こそう
桜吹雪
うん、字余り。
鞄を木の下に置いてよじ登ってみる、お、意外に簡単かも。
時間が早すぎるせいか通学路であるこの道を通っている学生は全くいない。
枝と枝に足を掛けて落ちないように体を固定する、下からパンツ丸見えだなぁなんて思いながら、ちょっと腕に力を入れて枝を揺らすと満開ということもあってか、簡単に花が落ちる。
人工桜吹雪の完成。
後はフラグたつのを待つだけだね、と周囲にカップルがいないか伺うと、バスから降りる女の子が見えた。
紫の髪にツインテール、もしや、つかさ姉?!
私が登っている桜の木の下までやってきて、見上げてきたのでちょっと揺すって桜吹雪を起こす。
「特にこんな桜吹雪の中じゃ…って、えぇ?!!」
あ、ちょーち揺すりすぎたかなぁ。
明らかにおかしいだろって顔をしてるつかさ姉。
「やっふぃ~い♪」
何故か急にそのまま飛び込みたくなって、本能のままつかさ姉目掛けてダイブする。
思ったより高さがあったらしく、勢いよくぶつかってしまった。
反射的に腕を伸ばし、衝撃を和らげてくれたつかさ姉に感謝しつつも一言言いたい。
「やはり人は鳥にはなれんか」
うん、言えた。
「…っ、大丈夫?!」
ってそれは私の台詞なんじゃ、と思ったけど上半身を起こしてつかさ姉が私に尋ねる。
「うん、着地点にツンデレ要素盛り沢山な子がいたからね」
とおどけてみせると、私だと気付いていなかったのか「あんた、つかさのクラスの…」と言われたので自己紹介も兼ねて手を差し延べる。
ぐいっと力を入れて倒してしまったつかさ姉を起き上げる。
こーゆー時に昔やってた格闘技が役にたつとは…
そういえば、つかさの姿が見えない。双子で同じ高校なんだから登下校は一緒なはずじゃ?と思って聞いてみる。
「今日はつかさと一緒じゃないの?」
「そ、そうよ」
なんでそこでドモるんだろう?もしかしてぶつかった事、怒っているのかな。
「てゆーか、あの、えっと…泉さん、は何で飛んできたの?」
怒ってるような口調ではなく、本当に不思議に思っている口調だったので安堵し、白状する。
「いやさー、漫画とかギャルゲみたく桜吹雪の中出会うシチュを体験してみたくて…」
と、つかさ姉を見ると昨日に引き続き、わけの分からないというような顔をしていた。
確かにギャルゲとかしなさそうな感じだもんねー。
「でも今日全然風吹いてなくてさー桜吹雪いてないじゃん?!で、桜の木に登って揺さぶってたら、つかさ姉が見えたから飛び込んでみたのだよ」
にしても何故に飛び込んだんだろう、と自分でも思う。
ほぼ初対面なのに初めての感じがしないし。
「かがみでいいわよ、つかさ姉じゃ不便でしょ。」
ほー、つかさにかがみ、神聖な名前だねー。家が神社だったり?
「うん。ねぇ、かがみ。」
聞きたい事は山程あったが、今知ったかがみの名前を呼んだ。
「……なによ」
恥ずかしさからなのか私からちょっと顔を背けた。
うわーこれなんてツンデレ?
リアルツンデレに感心しているとヒラリと桜が落ちて私の鼻をかすめた。
そーいえば…
「私達桜吹雪の中、出会っちゃったね」
これこそ待ちに待った出会いシチュ!!!
「確かにね、まぁでも出会ったと言えば昨日出会ってたけどね」
「かがみには夢ってのがないのかねー」
せっかくロマンティック演出したのに…と軽口をたたくと、もぞもぞと何か言いたそうにかがみが口を動かしていた。
なんだろう、あ、名前か。
「こなたでいいよ」
「え」
いやー姉妹揃って言いたい事が顔に出ちゃうんだねー。
可愛いのぉ、とニヤニヤが止まらない。
一方のかがみは『なんで分かったの?』オーラを出しまくっている。
ポーカーフェイスを覚えた方が社会に出てから楽なんだろうけど…それを教えちゃつまらないからいいか。と自己解決する。
「かがみ、遅刻するよ」
と、遅刻する時間でもないのにかがみの左手を取り猛ダッシュする。
かがみの手、あったかいなぁ。
最初は足がもつれて転びそうだったかがみも、なんとか私に付いてきたようだ。
私の少し後ろを走るかがみを振り返ると、かがみも走ってきた道のりを振り返っていた。
あ、そーいえば鞄放置しっぱだ。と思ったけれど、かがみが前を振り返って楽しそうに笑ったので「まぁいいか」とそのまま走り続ける。
何にも変わらないと思っていた高校生活だったけど、何だろうこの胸の弾みは。
走っている鼓動とは違う、何かモヤモヤというか心地よい感覚が胸の辺りでくすぶっている。
ただ一つ、『この手をずっと離したくない』とそう強く思っていた。
時間が早すぎるせいか通学路であるこの道を通っている学生は全くいない。
枝と枝に足を掛けて落ちないように体を固定する、下からパンツ丸見えだなぁなんて思いながら、ちょっと腕に力を入れて枝を揺らすと満開ということもあってか、簡単に花が落ちる。
人工桜吹雪の完成。
後はフラグたつのを待つだけだね、と周囲にカップルがいないか伺うと、バスから降りる女の子が見えた。
紫の髪にツインテール、もしや、つかさ姉?!
私が登っている桜の木の下までやってきて、見上げてきたのでちょっと揺すって桜吹雪を起こす。
「特にこんな桜吹雪の中じゃ…って、えぇ?!!」
あ、ちょーち揺すりすぎたかなぁ。
明らかにおかしいだろって顔をしてるつかさ姉。
「やっふぃ~い♪」
何故か急にそのまま飛び込みたくなって、本能のままつかさ姉目掛けてダイブする。
思ったより高さがあったらしく、勢いよくぶつかってしまった。
反射的に腕を伸ばし、衝撃を和らげてくれたつかさ姉に感謝しつつも一言言いたい。
「やはり人は鳥にはなれんか」
うん、言えた。
「…っ、大丈夫?!」
ってそれは私の台詞なんじゃ、と思ったけど上半身を起こしてつかさ姉が私に尋ねる。
「うん、着地点にツンデレ要素盛り沢山な子がいたからね」
とおどけてみせると、私だと気付いていなかったのか「あんた、つかさのクラスの…」と言われたので自己紹介も兼ねて手を差し延べる。
ぐいっと力を入れて倒してしまったつかさ姉を起き上げる。
こーゆー時に昔やってた格闘技が役にたつとは…
そういえば、つかさの姿が見えない。双子で同じ高校なんだから登下校は一緒なはずじゃ?と思って聞いてみる。
「今日はつかさと一緒じゃないの?」
「そ、そうよ」
なんでそこでドモるんだろう?もしかしてぶつかった事、怒っているのかな。
「てゆーか、あの、えっと…泉さん、は何で飛んできたの?」
怒ってるような口調ではなく、本当に不思議に思っている口調だったので安堵し、白状する。
「いやさー、漫画とかギャルゲみたく桜吹雪の中出会うシチュを体験してみたくて…」
と、つかさ姉を見ると昨日に引き続き、わけの分からないというような顔をしていた。
確かにギャルゲとかしなさそうな感じだもんねー。
「でも今日全然風吹いてなくてさー桜吹雪いてないじゃん?!で、桜の木に登って揺さぶってたら、つかさ姉が見えたから飛び込んでみたのだよ」
にしても何故に飛び込んだんだろう、と自分でも思う。
ほぼ初対面なのに初めての感じがしないし。
「かがみでいいわよ、つかさ姉じゃ不便でしょ。」
ほー、つかさにかがみ、神聖な名前だねー。家が神社だったり?
「うん。ねぇ、かがみ。」
聞きたい事は山程あったが、今知ったかがみの名前を呼んだ。
「……なによ」
恥ずかしさからなのか私からちょっと顔を背けた。
うわーこれなんてツンデレ?
リアルツンデレに感心しているとヒラリと桜が落ちて私の鼻をかすめた。
そーいえば…
「私達桜吹雪の中、出会っちゃったね」
これこそ待ちに待った出会いシチュ!!!
「確かにね、まぁでも出会ったと言えば昨日出会ってたけどね」
「かがみには夢ってのがないのかねー」
せっかくロマンティック演出したのに…と軽口をたたくと、もぞもぞと何か言いたそうにかがみが口を動かしていた。
なんだろう、あ、名前か。
「こなたでいいよ」
「え」
いやー姉妹揃って言いたい事が顔に出ちゃうんだねー。
可愛いのぉ、とニヤニヤが止まらない。
一方のかがみは『なんで分かったの?』オーラを出しまくっている。
ポーカーフェイスを覚えた方が社会に出てから楽なんだろうけど…それを教えちゃつまらないからいいか。と自己解決する。
「かがみ、遅刻するよ」
と、遅刻する時間でもないのにかがみの左手を取り猛ダッシュする。
かがみの手、あったかいなぁ。
最初は足がもつれて転びそうだったかがみも、なんとか私に付いてきたようだ。
私の少し後ろを走るかがみを振り返ると、かがみも走ってきた道のりを振り返っていた。
あ、そーいえば鞄放置しっぱだ。と思ったけれど、かがみが前を振り返って楽しそうに笑ったので「まぁいいか」とそのまま走り続ける。
何にも変わらないと思っていた高校生活だったけど、何だろうこの胸の弾みは。
走っている鼓動とは違う、何かモヤモヤというか心地よい感覚が胸の辺りでくすぶっている。
ただ一つ、『この手をずっと離したくない』とそう強く思っていた。