「暇だわ……」
ため息混じりにその台詞を言う。
私は今、学校の図書館のカウンターに居る。
はたから見れば図書委員のそれに見えるかもしれない。
それもこれもクラスメイトの
私は今、学校の図書館のカウンターに居る。
はたから見れば図書委員のそれに見えるかもしれない。
それもこれもクラスメイトの
「今日急な用事があるから柊さん代わりにお願いしていい?」
なんていう依頼を請け負ってしまったせいだ。
元々本は好きだし、他人の頼みを断るわけにはいかなかったからその依頼を受けたのだけれど……。
元々本は好きだし、他人の頼みを断るわけにはいかなかったからその依頼を受けたのだけれど……。
「暇ね……」
現在放課後。
集中して勉強をしたいが為にここに来ている人が殆どで、本を借りに来る人は稀。
つまり実質居ても居なくても関係なさそうな仕事だった。
ここに居る間にラノベを2冊も読んじゃったし。
ふと時計を見れば、閉館時間がすぐそこまで迫っていた。
集中して勉強をしたいが為にここに来ている人が殆どで、本を借りに来る人は稀。
つまり実質居ても居なくても関係なさそうな仕事だった。
ここに居る間にラノベを2冊も読んじゃったし。
ふと時計を見れば、閉館時間がすぐそこまで迫っていた。
「私もあんまり安請け合いしないほうがいいのかな……」
誰にも聞こえないような声で呟いた。
と、そのとき
と、そのとき
「すみません」
と、目の前から声がした。
「はい。何でしょうか……って」
3冊目にとりかかろうとした顔をあげる。
するとそこに居たのは――なんとこなただった。
思わず絶句する。
するとそこに居たのは――なんとこなただった。
思わず絶句する。
「?どうかしましたか?」
しかもまたマンガの影響なのか口調が妙に丁寧だし。
「いや、何でも。で、どうしたの?」
「あ、はい。この本を借りたいんですけれど……」
「あ、はい。この本を借りたいんですけれど……」
そう言って差し出されたのは――『野菜の育てかた』という題名の本だった。
「それで、あの、貸し出しカードが無いんですけど……」
恥ずかしそうに申し出るこなた。
その動作まで、普通の人が見たら演技に見えないようなものだった。
こいつをこんな状態にする野菜関係のマンガってなんなのよ……
そんな頭に浮かんだ疑念を振り払う。
その動作まで、普通の人が見たら演技に見えないようなものだった。
こいつをこんな状態にする野菜関係のマンガってなんなのよ……
そんな頭に浮かんだ疑念を振り払う。
「先生は……今はいないわね。しょうがない、メモを残しておくか」
ペン立てに入っていたボールペンを手に取り、手元のメモ用紙紙にペンを走らせる。
「はい、もう大丈夫よ」
「あ……。ありがとうございます。後でちゃんと返しますね」
「あ……。ありがとうございます。後でちゃんと返しますね」
そう言うとにっこりと笑ってこなたは図書館を出て行った。
――――
「おはようかがみー」
「おーす」
「こなちゃんおはようー」
「おーす」
「こなちゃんおはようー」
翌日、いつも通りの挨拶をする私たち。
ついでに昨日のことを聞いてみた。
ついでに昨日のことを聞いてみた。
「で、何の野菜を育てる気なの?植物はか弱いんだから大切にしなさいよね」
「家庭菜園?何のこと?」
「は?とぼけないでよ。昨日図書館に来たでしょうが」
「……かがみ、何の話してるの?」
「家庭菜園?何のこと?」
「は?とぼけないでよ。昨日図書館に来たでしょうが」
「……かがみ、何の話してるの?」
なんでだろう。成立するはずのこなたとの会話が成り立たない。
「……ちょっと待て。あんた昨日は放課後どうしてた?」
「かがみが図書委員代わりにやってるって聞いたからね。つかさとみゆきさんと3人で帰ったよ」
「じゃあ……昨日図書館には来てないってことよね?」
「からかいには行きたかったけどね~。ネトゲのほうでイベントがあったし、そっち優先したんだよ」
「だったら……」
「かがみが図書委員代わりにやってるって聞いたからね。つかさとみゆきさんと3人で帰ったよ」
「じゃあ……昨日図書館には来てないってことよね?」
「からかいには行きたかったけどね~。ネトゲのほうでイベントがあったし、そっち優先したんだよ」
「だったら……」
だったら昨日図書館に来たこなたは誰だったの……?
自分の顔が青ざめていくのが分かった。
自分の顔が青ざめていくのが分かった。
「どしたのかがみ?顔色悪いよ」
「お姉ちゃん……大丈夫?」
「お姉ちゃん……大丈夫?」
心配そうに私の顔を覗き込む二人。
「え……。あ、うん。大丈夫よ大丈夫。さ、急がないと遅刻するわよ」
そんな二人と自分の胸にある疑問を残して、私は正門へ走った。
――――
それからさらに数日後。
朝、私が教室に入ると自分の机の上に少し厚めの本が。
それは、あのこなたに似た人に貸し出したものだった。
そしてその本の上に置かれていた、小さな手紙。
そこには短めに、こんな言葉が記してあった。
朝、私が教室に入ると自分の机の上に少し厚めの本が。
それは、あのこなたに似た人に貸し出したものだった。
そしてその本の上に置かれていた、小さな手紙。
そこには短めに、こんな言葉が記してあった。
『先日はご迷惑をおかけしました。
お陰様で無事に野菜を育てる準備が出来ました。
またこういう機会があれば改めてお礼を申し上げたいと思います。
あと……あの子のこと、よろしくお願いします。
仲良くしてあげて下さいね?
それでは、また。
お陰様で無事に野菜を育てる準備が出来ました。
またこういう機会があれば改めてお礼を申し上げたいと思います。
あと……あの子のこと、よろしくお願いします。
仲良くしてあげて下さいね?
それでは、また。
泉 かなた』
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- うわ、何かほわっとしたw -- 名無しさん (2008-01-20 19:03:57)