なんでもないような、天気の良い日曜日。
わたしはゆきちゃんと遊ぶ約束をして、近所の公園で待ち合わせをしていたの。
その日は早めに家を出たから、わたしは約束の五分前に着いて、ゆきちゃんを待っていた。
ゆきちゃんは、すぐに来た。
清楚な感じの白いワンピースを着て、にっこりと手を振りながら。
「おはようございます、つかささん。待たせてしまってごめんなさい」
わたしは、ううん、気にしなくていいよー。って言うつもりだった。
でも……。
「ゆ、ゆきちゃん。どうしたの、それっ?」
思わず、そう叫んでしまったの。
だって、ゆきちゃんの頭からは、立派なねこみみが生えていたから。
「ええ…。ちょっと、ねこみみ病にかかってしまったみたいで」
ゆきちゃんは右手を頬にあてながら、おっとりと言った。
「えーっ、ねこみみ病…!? そんな病気があるのっ?」
「ええ」
初めて聞いたよ、そんなの。
でも、ゆきちゃんが落ち着き払っていたから、わたしも少しだけ冷静になれた。
それで、ゆきちゃんに生えたねこみみを、わたしはじっくり観察してみる。
ゆきちゃんは恥ずかしそうに俯いているけど、ねこみみを見る機会なんて、そうはないんだし。
そのねこみみは茶色くて、柔らかい毛がふさふさと生えていて、ふわふわで、もふもふしてそうだった。
「さ、触ってみてもいいかな?」
そう訊くと、ゆきちゃんはコクンと頷いた。
やっぱり恥ずかしそうにしていたけど、ねこみみを触る誘惑に、わたしは勝てそうになかったの。
手のひらで、そっと触れてみる。
撫で撫で……。
「あっ!」
不意に、ゆきちゃんが上擦った声をあげた。
わたしはびっくりして手を引っ込める。
「な、なになにっ!?」
ゆきちゃんは、ほう、と大きな息を吐いた。
「いえ、なんでもありません。その、少し気持ちよかったので……」
「……そうなんだ」
……撫でられると気持ちいいんだ。
「えっと、もうちょっと触ってみてもいいかな?」
「え、ええ。どうぞ」
心なしか、ゆきちゃんの顔が赤い。ねこみみを触られると、そんなに気持ちいいのかな?
もう一度、わたしはねこみみを触ってみる。
今度は、親指と人さし指でつまむようにして。……うわぁ。ふわふわだ。
さわさわ……。
「……あっ、ふっ……」
ゆきちゃんが、なんだか、艶っぽい声を出す。
わたしは戸惑って、また手を引っ込める。
「ど、どうしたの、ゆきちゃん」
ゆきちゃんは、頬をかすかにピンク色にして、わたしを見上げる。
なんとなく、瞳が潤んでいるような……ううん、きっと気のせいだ。
「いえ、なんでもありません。その、……もう少し触って貰っても、いいですか?」
う、うん。別にいいけど…。
手触りとか、ふわふわで気持ちいいしね。
今度は、両手で包み込むようにして、両方のねこみみを優しく撫で撫でしてみる。
「……あふっ。……だ、だめ、です。つかささんっ……」
ゆきちゃんの体がびくびくと震える。
撫でられると、そんなに気持ちいいいんだ。ねこみみ病、恐るべし。
わたしはゆきちゃんと遊ぶ約束をして、近所の公園で待ち合わせをしていたの。
その日は早めに家を出たから、わたしは約束の五分前に着いて、ゆきちゃんを待っていた。
ゆきちゃんは、すぐに来た。
清楚な感じの白いワンピースを着て、にっこりと手を振りながら。
「おはようございます、つかささん。待たせてしまってごめんなさい」
わたしは、ううん、気にしなくていいよー。って言うつもりだった。
でも……。
「ゆ、ゆきちゃん。どうしたの、それっ?」
思わず、そう叫んでしまったの。
だって、ゆきちゃんの頭からは、立派なねこみみが生えていたから。
「ええ…。ちょっと、ねこみみ病にかかってしまったみたいで」
ゆきちゃんは右手を頬にあてながら、おっとりと言った。
「えーっ、ねこみみ病…!? そんな病気があるのっ?」
「ええ」
初めて聞いたよ、そんなの。
でも、ゆきちゃんが落ち着き払っていたから、わたしも少しだけ冷静になれた。
それで、ゆきちゃんに生えたねこみみを、わたしはじっくり観察してみる。
ゆきちゃんは恥ずかしそうに俯いているけど、ねこみみを見る機会なんて、そうはないんだし。
そのねこみみは茶色くて、柔らかい毛がふさふさと生えていて、ふわふわで、もふもふしてそうだった。
「さ、触ってみてもいいかな?」
そう訊くと、ゆきちゃんはコクンと頷いた。
やっぱり恥ずかしそうにしていたけど、ねこみみを触る誘惑に、わたしは勝てそうになかったの。
手のひらで、そっと触れてみる。
撫で撫で……。
「あっ!」
不意に、ゆきちゃんが上擦った声をあげた。
わたしはびっくりして手を引っ込める。
「な、なになにっ!?」
ゆきちゃんは、ほう、と大きな息を吐いた。
「いえ、なんでもありません。その、少し気持ちよかったので……」
「……そうなんだ」
……撫でられると気持ちいいんだ。
「えっと、もうちょっと触ってみてもいいかな?」
「え、ええ。どうぞ」
心なしか、ゆきちゃんの顔が赤い。ねこみみを触られると、そんなに気持ちいいのかな?
もう一度、わたしはねこみみを触ってみる。
今度は、親指と人さし指でつまむようにして。……うわぁ。ふわふわだ。
さわさわ……。
「……あっ、ふっ……」
ゆきちゃんが、なんだか、艶っぽい声を出す。
わたしは戸惑って、また手を引っ込める。
「ど、どうしたの、ゆきちゃん」
ゆきちゃんは、頬をかすかにピンク色にして、わたしを見上げる。
なんとなく、瞳が潤んでいるような……ううん、きっと気のせいだ。
「いえ、なんでもありません。その、……もう少し触って貰っても、いいですか?」
う、うん。別にいいけど…。
手触りとか、ふわふわで気持ちいいしね。
今度は、両手で包み込むようにして、両方のねこみみを優しく撫で撫でしてみる。
「……あふっ。……だ、だめ、です。つかささんっ……」
ゆきちゃんの体がびくびくと震える。
撫でられると、そんなに気持ちいいいんだ。ねこみみ病、恐るべし。
ねこみみの手触りが気持ちいいので、わたしは丁寧に、撫で撫でしてあげた。
「ふわ……、きもちい、……も、もうだめです。……あぅ」
撫でつづけてると、そのうち、ゆきちゃんの体から力が抜けてくる。
立っていられないみたいで、その場にくたっと、しゃがみ込んでしまった。
そして、ゆきちゃんは切なそうにわたしの顔を見上げる。
「つ、つかささん。その、ここは人目もありますから、もっと人のいない場所で触って貰えませんか?」
別にいいけど……。
ゆきちゃんの目の端には、小さく涙が浮いていた。呼吸だって、いつもより荒い。
ねこみみを触るくらいで、なんだか大げさだなぁ。
「ふわ……、きもちい、……も、もうだめです。……あぅ」
撫でつづけてると、そのうち、ゆきちゃんの体から力が抜けてくる。
立っていられないみたいで、その場にくたっと、しゃがみ込んでしまった。
そして、ゆきちゃんは切なそうにわたしの顔を見上げる。
「つ、つかささん。その、ここは人目もありますから、もっと人のいない場所で触って貰えませんか?」
別にいいけど……。
ゆきちゃんの目の端には、小さく涙が浮いていた。呼吸だって、いつもより荒い。
ねこみみを触るくらいで、なんだか大げさだなぁ。
それで、わたしたちは、映画館へと移動した。
もともと今日は二人で映画を見る約束をしていたの。
それに、映画館なら暗くて他の人から見られる心配だってないしね。
……ということで、お洒落な感じの恋愛映画を見ながら、わたしはゆきちゃんのねこみみを撫で撫で。
「……つ、つかささん。あぁ……そんなに触られると。……ひぅ」
映画のセリフや効果音に、隣りに座っているゆきちゃんの声が混じる。
そうして撫でているうちに、なんだか、ゆきちゃんがすごく可愛く思えてくる。
撫で撫で……。
「ふぅ……あっ……」
ちょっと強めに撫で撫で……。
「ひっ……やぁっ……」
優しく撫で撫で……。
「はぁ……ふっ……」
可愛いなぁ、ゆきちゃん。
もともと今日は二人で映画を見る約束をしていたの。
それに、映画館なら暗くて他の人から見られる心配だってないしね。
……ということで、お洒落な感じの恋愛映画を見ながら、わたしはゆきちゃんのねこみみを撫で撫で。
「……つ、つかささん。あぁ……そんなに触られると。……ひぅ」
映画のセリフや効果音に、隣りに座っているゆきちゃんの声が混じる。
そうして撫でているうちに、なんだか、ゆきちゃんがすごく可愛く思えてくる。
撫で撫で……。
「ふぅ……あっ……」
ちょっと強めに撫で撫で……。
「ひっ……やぁっ……」
優しく撫で撫で……。
「はぁ……ふっ……」
可愛いなぁ、ゆきちゃん。
結局、映画を見終わる頃には、ゆきちゃんはぐったりとなってしまっていた。
「ほら、ゆきちゃん立って。もう映画は終わっちゃったよ?」
「……はぁ。だめです。立てません……ちからが抜けてしまって」
暗かった上映室が、明るくなる。
もうじき、次の回のお客さんたちが入場してくる頃だ。
仕方なく、わたしはゆきちゃんに肩を貸すようにして立ち上がらせて、映画館を出た。
うーん。ちょっと撫ですぎちゃったかなぁ。
映画館のそばの喫茶店に入り、二人分の飲み物を頼む。
「ほら、ゆきちゃん立って。もう映画は終わっちゃったよ?」
「……はぁ。だめです。立てません……ちからが抜けてしまって」
暗かった上映室が、明るくなる。
もうじき、次の回のお客さんたちが入場してくる頃だ。
仕方なく、わたしはゆきちゃんに肩を貸すようにして立ち上がらせて、映画館を出た。
うーん。ちょっと撫ですぎちゃったかなぁ。
映画館のそばの喫茶店に入り、二人分の飲み物を頼む。
向かい合って席に座ると、わたしはゆきちゃんに微笑んだ。
「ふふっ。今日のゆきちゃん、とっても可愛かったよ? これからも、またねこみみを撫で撫でしてあげるから、楽しみにしててね?」
なんだか、あたらしい嗜好に目覚めちゃった気分だよ。
わたしは、ゆきちゃんを苛めるのが楽しくて堪らくなってしまっていたの。
えへへ、と意地悪くゆきちゃんを見る。
ゆきちゃんは、おっとりと微笑んで右手を頬にあてた。
「あら。それは、こっちのセリフですよ、つかささん?」
そうして、わたしの頭の上の方を見た。
……なんだろ?
わたしは何気なく、みゆきさんのねこみみに目をやって、とても驚く。
だって、さっきまで生えていたはずのねこみみが、いつの間にか跡形もなく消えてしまっていたの。
「あれぇっ!?」
思わず、声に出してしまう。
「ゆきちゃん、ねこみみはっ!?」
ゆきちゃんは首を傾げる。
「さあ。わたしのねこみみ病は、もう治ってしまったみたいですね」
そ、そうなの? 治ると、ねこみみは自然と消えてしまうんだね。
そして、ゆきちゃんは相変わらずニコニコと笑っている。その視線はわたしの頭の上だ。
えーと、なんだか悪い予感がする。きっと気のせいだよね?
「も、もしかして……」
わたしは、頭の上を両手で探る。
ふわふわで、もふもふとした何かが、そこから確かに生えていた。
「これから、たっぷり可愛がってあげますからね、つかささん?」
ゆきちゃんが、嬉しそうにそう言った。
「そんなぁ……」
全身に汗が浮かんでくるのを感じながら、わたしは、ぎこちなく笑ってみせた。
「ふふっ。今日のゆきちゃん、とっても可愛かったよ? これからも、またねこみみを撫で撫でしてあげるから、楽しみにしててね?」
なんだか、あたらしい嗜好に目覚めちゃった気分だよ。
わたしは、ゆきちゃんを苛めるのが楽しくて堪らくなってしまっていたの。
えへへ、と意地悪くゆきちゃんを見る。
ゆきちゃんは、おっとりと微笑んで右手を頬にあてた。
「あら。それは、こっちのセリフですよ、つかささん?」
そうして、わたしの頭の上の方を見た。
……なんだろ?
わたしは何気なく、みゆきさんのねこみみに目をやって、とても驚く。
だって、さっきまで生えていたはずのねこみみが、いつの間にか跡形もなく消えてしまっていたの。
「あれぇっ!?」
思わず、声に出してしまう。
「ゆきちゃん、ねこみみはっ!?」
ゆきちゃんは首を傾げる。
「さあ。わたしのねこみみ病は、もう治ってしまったみたいですね」
そ、そうなの? 治ると、ねこみみは自然と消えてしまうんだね。
そして、ゆきちゃんは相変わらずニコニコと笑っている。その視線はわたしの頭の上だ。
えーと、なんだか悪い予感がする。きっと気のせいだよね?
「も、もしかして……」
わたしは、頭の上を両手で探る。
ふわふわで、もふもふとした何かが、そこから確かに生えていた。
「これから、たっぷり可愛がってあげますからね、つかささん?」
ゆきちゃんが、嬉しそうにそう言った。
「そんなぁ……」
全身に汗が浮かんでくるのを感じながら、わたしは、ぎこちなく笑ってみせた。
END
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- ねこみみ病はすぐに治るけど、なでなでされると感染の危険性が…ということは
みゆき→つかさ→かがみ→こなた→ゆたか→みなみ→チェリー→パティ→ひより→こう→こなた→かがみ→みさお→あやの
で、最後は ねこ耳みさお兄で打ち止めですな。 -- 名無しさん (2011-05-03 21:44:54) - やっぱりつかさは可愛いなぁwww -- 名無しさん (2009-04-16 12:45:19)
- 『ではこちらの、
【ねこみみマッサージャー試作型108号機】
の威力を存分まで味わってもらいますよ。』
(開発・製造;高良重工ヘルスケアエンジニアリング) -- 名無しさん (2009-04-06 22:44:51) - ちょ、今更遅すぎるけど、これ続きは!?
書こうよ! -- 名無しさん (2009-04-04 19:24:31) - つかさふぁいと -- 名無しさん (2008-06-02 02:11:27)