星に願いを 第10話に戻る
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11. (つかさ視点)
こなちゃんが家に帰ってきた後、私は、しどろもどろになりながら
お昼休みにとってしまったひどい態度のことを謝った。
でも、こなちゃんは笑顔で「気にしなくていいよ」と言ってくれた。
どうして、こなちゃんはこんなに優しいんだろう。
ますます好きになってしまう。
お昼休みにとってしまったひどい態度のことを謝った。
でも、こなちゃんは笑顔で「気にしなくていいよ」と言ってくれた。
どうして、こなちゃんはこんなに優しいんだろう。
ますます好きになってしまう。
その後、私とこなちゃんは、私のお父さん、お母さん、お姉ちゃん
たちと一緒に夕食をとって、クイズ番組を見た。
いつもと変わらない賑やかなひと時を過ごした後、お風呂あがりの
こなちゃんが、私の部屋に入ってきた。
私と『同じ色』をした長い髪を下ろしたまま、いちご牛乳を
ストローで吸いながらベッドに座っている。
「つかさの家っていいねえ」
「えっ」
私は勉強机から振り向いて、ストローをくわえているこなちゃんを
見つめた。
「つかさのお姉さん達や、おじさん、おばさんもいて、凄くにぎやかだし、
楽しそうだし」
たちと一緒に夕食をとって、クイズ番組を見た。
いつもと変わらない賑やかなひと時を過ごした後、お風呂あがりの
こなちゃんが、私の部屋に入ってきた。
私と『同じ色』をした長い髪を下ろしたまま、いちご牛乳を
ストローで吸いながらベッドに座っている。
「つかさの家っていいねえ」
「えっ」
私は勉強机から振り向いて、ストローをくわえているこなちゃんを
見つめた。
「つかさのお姉さん達や、おじさん、おばさんもいて、凄くにぎやかだし、
楽しそうだし」
「こなちゃん…… 」
「あ、私の家が嫌ってことはないよ。お父さんも、ゆーちゃんも
大好きだから」
こなちゃんは少し遠い目をして続けた。
「だけど、賑やかなのはいいね。お母さんもいるし」
「あっ」
こなちゃんのお母さんは、とても小さい頃、亡くなられていて……
だから、母親と一緒にいるという記憶がこなちゃんにはないんだ。
「あ、私の家が嫌ってことはないよ。お父さんも、ゆーちゃんも
大好きだから」
こなちゃんは少し遠い目をして続けた。
「だけど、賑やかなのはいいね。お母さんもいるし」
「あっ」
こなちゃんのお母さんは、とても小さい頃、亡くなられていて……
だから、母親と一緒にいるという記憶がこなちゃんにはないんだ。
「こなちゃん。あのね」
「なに? つかさ」
「元の姿に戻りたい? 」
「ん、どっかな」
「このままでもいいの? 」
「まあ、戻れるのだったら戻りたいけどね。でも、さっぱり方法が
分からないから」
小さくため息をついて、こなちゃんはいちご牛乳を飲み干した。
「なに? つかさ」
「元の姿に戻りたい? 」
「ん、どっかな」
「このままでもいいの? 」
「まあ、戻れるのだったら戻りたいけどね。でも、さっぱり方法が
分からないから」
小さくため息をついて、こなちゃんはいちご牛乳を飲み干した。
「あのね。こなちゃん。私、思うんだけど」
「うん」
「遠からず、お姉ちゃんとこなちゃんの人格は元に戻ると思うの」
「うん」
「遠からず、お姉ちゃんとこなちゃんの人格は元に戻ると思うの」
「どうしてそう思うの? 」
足を伸ばしてくつろぎながら、言葉を返してくる。
「今の状態っていうのかな。人格が入れ替わるっていう事はとても
不自然な事なの」
「そ…… かな? 」
今、私は不思議な感覚にとらわれている。何か未来の事が分かる予感。
神託を受けた巫女になった感じといえば、分かりやすいかな。
もっとも、本当は、三が日や特別の行事の時しか『巫女』の仕事は
しないんだけど。
足を伸ばしてくつろぎながら、言葉を返してくる。
「今の状態っていうのかな。人格が入れ替わるっていう事はとても
不自然な事なの」
「そ…… かな? 」
今、私は不思議な感覚にとらわれている。何か未来の事が分かる予感。
神託を受けた巫女になった感じといえば、分かりやすいかな。
もっとも、本当は、三が日や特別の行事の時しか『巫女』の仕事は
しないんだけど。
「うん。根拠はないけど、遠からず、こなちゃんとお姉ちゃんは
元に戻ると思う」
「そうだといいけどねえ」
こなちゃんはベットから伸ばした足を、何度もぶらぶらさせている。
「えっと、だからね 」
私は、急にもじもじしながら、両手の人差し指を合わせて、
こなちゃんを上目遣いで見つめる。
元に戻ると思う」
「そうだといいけどねえ」
こなちゃんはベットから伸ばした足を、何度もぶらぶらさせている。
「えっと、だからね 」
私は、急にもじもじしながら、両手の人差し指を合わせて、
こなちゃんを上目遣いで見つめる。
「なに? 」
こなちゃんが、私の熱っぽい視線に気がついた。
「あ、あのね、もし、もしよかったら、でも、だめかな」
「つかさ。何いっているのか分かんないよ」
「あうぅ、ごめんなさい」
恥ずかしくて真っ赤になりながら、絞り出すような声を出した。
「き、昨日の続き、したいなっなんて。ダメ…… かな」
心臓がどきどきする。マンホールでも何でもいいから穴に入りたい。
私は、近くにあったクッションを掴んで胸のあたりに抱え込んだ。
こなちゃんが、私の熱っぽい視線に気がついた。
「あ、あのね、もし、もしよかったら、でも、だめかな」
「つかさ。何いっているのか分かんないよ」
「あうぅ、ごめんなさい」
恥ずかしくて真っ赤になりながら、絞り出すような声を出した。
「き、昨日の続き、したいなっなんて。ダメ…… かな」
心臓がどきどきする。マンホールでも何でもいいから穴に入りたい。
私は、近くにあったクッションを掴んで胸のあたりに抱え込んだ。
「ふーん」
こなちゃんが、少しだけ首を傾げて立ち上がった。
「つかさ。昨日、私が、かがみのこと好きだっていったよね」
「う、うん。そうだけど」
なんて節操が無いんだろう。恥ずかしくて真っ赤になってしまう。
「私の本当の気持ちを知っていて、それでも、えっちがしたいの
カナ、カナ」
最後の『カナ』をなんで2回繰り返すのか分からないけど、
私はとってもいけない子だと思う。
そして、私の気持ちを知ってて、敢えて尋ねるこなちゃんは、
とってもいじわるだ。
「だって、仕方ないんだもん。やっぱり自分の気持ち、
抑えられないよ」
こなちゃんが、少しだけ首を傾げて立ち上がった。
「つかさ。昨日、私が、かがみのこと好きだっていったよね」
「う、うん。そうだけど」
なんて節操が無いんだろう。恥ずかしくて真っ赤になってしまう。
「私の本当の気持ちを知っていて、それでも、えっちがしたいの
カナ、カナ」
最後の『カナ』をなんで2回繰り返すのか分からないけど、
私はとってもいけない子だと思う。
そして、私の気持ちを知ってて、敢えて尋ねるこなちゃんは、
とってもいじわるだ。
「だって、仕方ないんだもん。やっぱり自分の気持ち、
抑えられないよ」
『お姉ちゃん』の姿をしていても、中身はこなちゃんと分かって
いるから心臓がどきどきするんだよ。
ゆきちゃんみたいに、向日葵のように微笑んで、こなちゃんと
お姉ちゃんを見守るなんてこと、やっぱりできない。
私、とっても悪い子だから、我慢することなんてできないんだ。
いるから心臓がどきどきするんだよ。
ゆきちゃんみたいに、向日葵のように微笑んで、こなちゃんと
お姉ちゃんを見守るなんてこと、やっぱりできない。
私、とっても悪い子だから、我慢することなんてできないんだ。
「つかさ。後悔しない? 後で泣いたりしない? 」
背中に手を回しながら、こなちゃんは、確かめるように
ある意味では、とても残酷な質問を投げかける。
「自分の事を悲劇のヒロイン、なんて思わない? 」
こなちゃんは私に覚悟の程を聞いているんだ。こなちゃんが
おねえちゃんの事を好きだと知っていて、それでも抱いて
ほしいのかって。
「うん。後悔しない」
私は、ありったけの勇気を振り絞って、こなちゃんに
お願いをする。
「こなちゃん。今日だけ恋人になって」
しばらく、こなちゃんは瞼を瞑って真剣に考え込んだ。
背中に手を回しながら、こなちゃんは、確かめるように
ある意味では、とても残酷な質問を投げかける。
「自分の事を悲劇のヒロイン、なんて思わない? 」
こなちゃんは私に覚悟の程を聞いているんだ。こなちゃんが
おねえちゃんの事を好きだと知っていて、それでも抱いて
ほしいのかって。
「うん。後悔しない」
私は、ありったけの勇気を振り絞って、こなちゃんに
お願いをする。
「こなちゃん。今日だけ恋人になって」
しばらく、こなちゃんは瞼を瞑って真剣に考え込んだ。
そして…… 苦笑未満の表情を浮かべて言った。
「つかさ。遠慮はしないからね 」
『お姉ちゃん』の姿になっている、こなちゃんが立ち上がり、
お風呂上りのぬくもりを保ったまま、ぎゅっと抱きしめてくれる。
私は、温かい体温と限りない幸せを感じることができた。
『お姉ちゃん』の姿になっている、こなちゃんが立ち上がり、
お風呂上りのぬくもりを保ったまま、ぎゅっと抱きしめてくれる。
私は、温かい体温と限りない幸せを感じることができた。
こなちゃんの指先が、私のパジャマのボタンを外していく。
「つかさのブラ、今日は白なんだね」
「うん…… 色つきは透けることがあるから」
恥ずかしさで、顔を少し火照らせながら答える。
ついでとばかり、パジャマの下の方も、するりと脱がしてしまう。
こなちゃんも、自分でさくさくとパジャマを脱いで、ふたりとも
ブラとパンツだけの姿になる。
「つかさのブラ、今日は白なんだね」
「うん…… 色つきは透けることがあるから」
恥ずかしさで、顔を少し火照らせながら答える。
ついでとばかり、パジャマの下の方も、するりと脱がしてしまう。
こなちゃんも、自分でさくさくとパジャマを脱いで、ふたりとも
ブラとパンツだけの姿になる。
双子なんだけど『お姉ちゃん』の方が胸が大きいんだ……
なんてことを考えていると、こなちゃんがベッドに行くように
促した。
もう冬場に近いから、暖房のスイッチが入っていて、エアコンの
音が低く唸っている。
「こなちゃんっ」
私とこなちゃんは、もつれあうようにベッドに倒れ込む。
身に付けているのは下着だけだから、こなちゃんの肌と
いたるところで触れ合い、体温がダイレクトに伝わる。
なんてことを考えていると、こなちゃんがベッドに行くように
促した。
もう冬場に近いから、暖房のスイッチが入っていて、エアコンの
音が低く唸っている。
「こなちゃんっ」
私とこなちゃんは、もつれあうようにベッドに倒れ込む。
身に付けているのは下着だけだから、こなちゃんの肌と
いたるところで触れ合い、体温がダイレクトに伝わる。
私は、こなちゃんの口付けが欲しくて、意識的に唇を近づけると、
こなちゃんが「おあずけ」といって応じてくれない。
ひどいよ。どうしてキスしたらダメなの?
こなちゃんが「おあずけ」といって応じてくれない。
ひどいよ。どうしてキスしたらダメなの?
「いつもキスからじゃあ、芸がないからね」
「こなちゃん、そんなことたくさんやってるの? 」
どこか非難めいた口調になっていたかもしれない。
「ううん。陵辱もの以外のギャルゲのエッチシーンって、
キスから始まるんだよね。そこが納得いかないというか」
こなちゃんは本当にマニアックだ。
「私は普通でいいんだけど…… 」
「今日はダメだよ。つかさ」
こなちゃんはいじわるそうな表情を浮かべたまま、
私の太ももの間に足を絡めてきた。
「こなちゃん、そんなことたくさんやってるの? 」
どこか非難めいた口調になっていたかもしれない。
「ううん。陵辱もの以外のギャルゲのエッチシーンって、
キスから始まるんだよね。そこが納得いかないというか」
こなちゃんは本当にマニアックだ。
「私は普通でいいんだけど…… 」
「今日はダメだよ。つかさ」
こなちゃんはいじわるそうな表情を浮かべたまま、
私の太ももの間に足を絡めてきた。
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星に願いを 第12話へ続く
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