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星に願いを 第10話

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 10. (かがみ視点)


「べ、ベンザリン錠です」
「ふーん」
 名前を聞いたことがない人の方が多いと思うが、よく使われる睡眠薬だ。
 寝つきをよくする効果があり、5~6時間ほどは持続する。
「おじさんにも入れたのね? 」
「は、はい。おじさんには1錠、『お姉ちゃん』にはその半分です」
「だから、『おじさんが起きる事はありませんから』っていったのね」
「はい…… 」

 ゆたかちゃんは観念したように頷いた。
 それにしても、睡眠薬は医者の処方が必要なはずだが。
「私、中学生の時、夜眠れない時期があって、お医者さんに
お薬を貰ったんですが、余りがあったので…… ご、ごめんなさい」

 なるほど、謎は全て解けた。
 でもね、ゆたかちゃん。
「やっていいことと、悪いことがあるの」
「本当に、ごめんなさい」
 小さく縮こまって謝るゆたかちゃんを見ると、とっても愛らしくて――
いじめたくなる。
「悪いことをしたゆたかちゃんには、『お仕置き』しなくっちゃね」
 私は冷ややかな口調をつくって言うと、ゆたかちゃんの下着に
もぐりこましていた手を、再び動かしはじめた。


「んんっ…… ひゃう」
 ゆたかちゃんの、喘ぎ声が心地よく届く。
 ゆっくりと大事な部分をなぞっていくと、微かに濡れ始めている。
「んあ…… ん」
 右手の指先でゆたかちゃんの陰部を弄ぶ。
 同時に、ほんの少しだけ膨らみ始めた乳房の頂きを舌の先で
丁寧に転がす。
 私は、上目遣いで、快楽と苦悶の狭間で悶えている
ゆたかちゃんのよがり顔を堪能する。

 頭の片隅に残っている微かな理性によって、自分が完全な
ヘンタイさんになってしまっていることは分かっている。
 しかし、この状況で興奮するなというのは、みゆきみたいな
聖人君主でないと無理だろう。

 ゆたかちゃんは、必死で喘ぎ声をこらえながら、両手で自分の
顔を隠している。
 しかし、性的な行為に対する興味は抑えきれないようだ。
 ときおり掌の間から、私の指先でいじられている、自分の下半身を
ちらちらと覗き込み、その度に恥ずかしげに顔を赤らめて、
目を逸らすことを何度も繰り返している。


 私は、いじらしい反応に更に興奮してしまい、ゆたかちゃんの
大切な場所が十分に濡れたことを確認してから、膣壁に指を
入れはじめる。
「そこは嫌です。まだ、わたし! 」
「まだ、初潮を迎えていない? 」
「ち、違いますっ」
 ゆたかちゃんは怒って、ぽかぽかと私を叩いた。
「ごめんごめん。いくらなんでもそれはないよね」
「酷すぎますっ! 」
 ふくれっつらをした下級生を、あやすようになでてから、
私は、耳元で囁いた。
「一本くらいなら大丈夫だから」
 いい加減な事をいって、ゆたかちゃんの膣に指をもぐりこませる。

「ひゃん…… んあああっ」
 ゆたかちゃんは思いっきり背中をのけぞらして絶叫する。
 私は彼女の喘ぎ声に興奮しながら、指先の動きを速めていく。
「あん、あうっ…… うあああっ」
 小さな身体をびくびくと震わせながら、ゆたかちゃんは家中に
響くような、大きな嬌声を何度もあげる。

 ゆたかちゃんにとって、実に皮肉なことではあるけれど、
彼女が飲ませた睡眠薬によって、どれだけ大声をあげても、
おじさんは決して目を覚ますことはない。
 天罰といったら少しかわいそうではあるが。

「おねえちゃん。おねえちゃん! 」
 全身汗まみれになって、アソコからは愛液をあふれ出しながら、
ゆたかちゃんはよがりまくる。
「おねえちゃん。もう、いっちゃう。いっちゃうよおっ」
 少女の身体の振動が激しさを増している。どうやら限界が
近づいているようだ。
 私が更に指を動きを速めると、びしゃ、びしゃっ、と
とんでもなく卑猥な音がたて続けに響く。
「だ、だめっ、んあああああっ…… おねえちゃんっ」
 ひときわ大きな声をあげて、ゆたかちゃんは頂きに達した。


 激しくイッたゆたかちゃんは、ゆっくりと退き始めた快楽の波に
身をまかせるようにして、ぐったりとベッドに倒れ込んで、
荒い呼吸をしている。

「ゆたかちゃん。教えてくれるわよね」
 しかし、あんなにえっちな事をした直後なのに、私は既に
冷静さを取り戻していた。
 ゆたかちゃんは、瞳をとろんとさせながらも起き上がり、
素直に答えてくれた。

「今度の土曜日の夜、月食があります」
「月食? 」
 意外な言葉に、私は首を捻った。
「久しぶりの皆既月食です」
 太陽と月の間に地球が入ることによって、地球の影によって
満月が隠れてしまう現象を皆既月食という。
 しかし、月が完全に見えなくなるわけではなく、淡い赤銅色の
月を望むことができる。
「確かに月は、完全に見えなくなる訳ではありません。
でも、月の強い光に遮られている星達は、輝きを取り戻します」
「それと、私たちが元に戻るとどういう関係があるの? 」
「笑わずに聞いてください」
 ゆたかちゃんはブラをつけて、脱ぎ散らかされている
パジャマも着込む。


 服装を整えたゆたかちゃんは、半月よりは少し膨らんだ月の光を
浴びながら、はっきりとした口調で言った。
「かがみ先輩。こなたお姉ちゃんと皆既月食の間に結ばれてください」
「な…… なんですって!? 」
ふたりがひとつになった時、召還魔法は解けて、入れ替わった
人格は元に戻ります」
 ゆたかちゃんの口調は真摯であり、偽りを言っているようには
思えない。
 しかし…… 私は、喉から声を絞り出すようにして尋ねた。
「もし曇ったり、雨が降って月が隠れていたらどうなるの? 」
「その時は、効果はありません。残念ですが…… 次の皆既月食を
待たなければならないでしょう」

 皆既月食なんて、そうそうあるものではない。当日晴れるのを
祈るしかないというわけね。
「ええ」
 ゆたかちゃんはそこまで言うと、ねじの動きを止めたぜんまい
仕掛けの人形のように、ベッドに崩れ落ちた。体力の限界に
達していたのだろう。
 深い睡眠に陥ったゆたかちゃんの顔を眺めながら、私は考え込んだ。

「皆既月食の間にこなたと結ばれる」
 入れ替わりという、とんでもなく非科学的な経験をしている現在では、
『結ばれる』という行為は、ごくありきたりの行為に思えてしまう。

 しかし、あまり分の良くない賭けである。
 リアルの同性には興味がないという、こなたが私とのエッチを
承知してくれるのかは賭け。
 当日晴れてくれるということも賭け。そして、ゆたかちゃんの
言葉自体が正しいか否かも賭けだ。
 しかし、いくら可能性が低かろうが、全てのチップを盤上に
載せなくてはいけない。

 私が私であるために。こなたがこなたであるためには。


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星に願いを 第11話へ続く












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  • DVD化して欲しい!非エロで -- チャムチロ (2012-08-23 21:41:25)

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