さぶっ
ラジオの収録が終わって、外に出た。
12月の寒さには本当に参っちゃう。
どんよりした空。
外に出たら白い息。
葉っぱの落ちた木。
無駄に飾り付けられたクリスマスツリー。
12月の寒さには本当に参っちゃう。
どんよりした空。
外に出たら白い息。
葉っぱの落ちた木。
無駄に飾り付けられたクリスマスツリー。
今のあたしには、みんながみんな、虚しく見える。
それは、隣りにいる奴は、どうみているんだろう?
―――――
ラジオ収録が終わって、外に出たら、
一気に体が冷えてびっくりした。
一気に体が冷えてびっくりした。
12月の空は不思議だ。
上機嫌に晴れ渡るときと、
不機嫌にどんより曇るときと。
今はきっと空も不機嫌なんだろう。
まるでこの人みたいだな、
隣りにいるこの人のことを、ふと思った。
上機嫌に晴れ渡るときと、
不機嫌にどんより曇るときと。
今はきっと空も不機嫌なんだろう。
まるでこの人みたいだな、
隣りにいるこの人のことを、ふと思った。
「ねぇ白石。サンタさんって信じてた?」
「うぇ?僕ですか…そうですね…」
「うぇ?僕ですか…そうですね…」
白石はあきらを見ずに、そのまま、真正面を向いたまま答えた。
「小学校3年くらいまで信じてましたかね…」
「はっ…あんたらしいわね、そういうトコロ。」
「はっ…あんたらしいわね、そういうトコロ。」
吐き捨てるように、あきらはつぶやいた。
笑った顔は、どこか泣きそうで。
それでも白石は気付かない。
笑った顔は、どこか泣きそうで。
それでも白石は気付かない。
「サンタさんなんているわけないじゃない、ばっかばかしい…」
「まったく、あきら様は夢がないですねぇ…」
「うるさい。」
「まったく、あきら様は夢がないですねぇ…」
「うるさい。」
もうすぐ一緒にラジオを始めて1年になる。
いろいろあった。
ガムを異様に口に入れたり、
カレーをこしらえたり、
貢いだりなんだり。
いろいろあった。
ガムを異様に口に入れたり、
カレーをこしらえたり、
貢いだりなんだり。
けんかも、した。
「ねぇ、あきらね、ずっと白石と一緒じゃない?」
「そう…ですね、もう1年ですね…」
「そう…ですね、もう1年ですね…」
二人は並んでは歩かない。
あきらの後ろから、白石はついてくる。
それがこの2人には、普通のことで。
あきらの後ろから、白石はついてくる。
それがこの2人には、普通のことで。
「ねぇ、白石…」
「は、はい?」
「は、はい?」
突然立ち止まったあきら。
ぶつかりそうになる白石。
ぶつかりそうになる白石。
「なんで、ですか…?」
「なんとなく。」
「なんとなく。」
理由になってないじゃないか。
「あきら様なら、色々な人からクリスマスプレゼント、貰えるじゃないですか。」
「そんなの、」
「そんなの、」
彼女は言葉を切った。
先が続かない。
先が続かない。
クリスマスには良い思い出がない。
いつも仕事で、外にいて。
たまに家にいてプレゼントを貰っても、
サンタさんなんて来やしなかった。
だって、パパとママがそれだって、分かっていたし。
たまに家にいてプレゼントを貰っても、
サンタさんなんて来やしなかった。
だって、パパとママがそれだって、分かっていたし。
クリスマスには良い思い出がない。
パパとママは、よく喧嘩をしていた記憶がある。
しかもクリスマスに限って。
たまにしか帰ってこないパパを、ママが責める。
それにキレるパパ。
怒るママ。
しかもクリスマスに限って。
たまにしか帰ってこないパパを、ママが責める。
それにキレるパパ。
怒るママ。
泣くあたし。
いつも寂しいのに、あたしはその中にいなかった。
誰も、あたしを気にしなかった。
「クリスマスには良い思い出が、ないの。」
頭のなかで繰り返していた言葉を口に出す。
なんにもならないことは知ってる。
なんにもならないことは知ってる。
14年間で変わらなかったこと。
あたしには、なにも無かったということ。
あたしには、なにも無かったということ。
優しくしてくれる何かも
守ってくれる何かも
何もなかった。
守ってくれる何かも
何もなかった。
いつもひとりだった。
あたしはそれに慣れてる。
だから、それで良いの。
だから、それで良いの。
だから、だから、
あたしは。
あたしは。
「じゃ、これからじゃないですか?」
「ん?」
「ん?」
目の前に白石がいる。
あたしの前で、目線を合わせるように、膝をついている。
あたしの前で、目線を合わせるように、膝をついている。
「これから、良い思い出を作れば良いじゃないですか、ねっ!」
いやに明るく言いやがった。
しかも軽く言いやがった。
なんつーこった。
にこにこしてますね、白石さん。
しかも軽く言いやがった。
なんつーこった。
にこにこしてますね、白石さん。
「どーやって作るのよ。」
「えーっと…それはわかりませんよ…」
「えーっと…それはわかりませんよ…」
なんだそりゃ
「でもほら、」
白石はにっこり笑っていた。
「僕も、思い出作り、お手伝いしましょっか?」
「………結構です」
「………結構です」
馬鹿じゃないの、そんなくさい台詞吐いて恥ずかしくないの?!
ばかばかっ!
ばかばかっ!
こっちが恥ずかしくなる。
な、なんであんたなんかと!
しかもなにまだ笑ってんのよバカじゃないの!
な、なんであんたなんかと!
しかもなにまだ笑ってんのよバカじゃないの!
でも、悪くない。
たまには、そんなクリスマスの思い出作りも、良いんじゃないかな…?
たまには、そんなクリスマスの思い出作りも、良いんじゃないかな…?
あたしは笑っちゃった。
なに笑ってるんですか、って言われた。
なに笑ってるんですか、って言われた。
仕方ない、あんたと思い出、作ってあげようじゃないの。
「あの2人はなんなのかしら。」
「どうしたの?お姉ちゃん?」
「どうしてあぁいうバカップルぶりをみせるのかしらしかも人の前で」
「お…お姉ちゃん?」
「どうしたの?お姉ちゃん?」
「どうしてあぁいうバカップルぶりをみせるのかしらしかも人の前で」
「お…お姉ちゃん?」
目の前の夫婦漫才を見せられた柊姉妹の一言。
「むかつく。」
「どんだけ…」
「どんだけ…」
おわり。
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- かがみんにはこなたという旦那(嫁)が居るじゃないか_φ( ̄ー ̄ ) -- 名無しさん (2010-06-13 17:47:39)
- 柊のくせになまいきだ -- 名無しさん (2010-05-21 21:15:08)
- かがみとつかさ・・
-- 名無しさん (2009-05-22 14:48:45) - あきらはああいうキャラだけど、両親が上手くいってなかったり、物心ついたときから芸能で働かされてたり、そういった陰の部分を考えると凄く愛おしく感じるな、と思わせてくれました。 -- 名無しさん (2008-08-26 19:17:05)