居酒屋のバイトで一番楽しいのは、客との触れ合いだと思う。
そりゃたまにはどうしようもないDQNもいるけど、この店に来るのは大概いい人だ。
そりゃたまにはどうしようもないDQNもいるけど、この店に来るのは大概いい人だ。
「お待たせいたしました、こちらへどうぞー」
お客様を空いている席へとご案内しながら、「新規5名様ご来店でーす!」と叫ぶ。
店のあちこちから返ってくる「いらっしゃいませー!」の声が心地いい。
お客様を空いている席へとご案内しながら、「新規5名様ご来店でーす!」と叫ぶ。
店のあちこちから返ってくる「いらっしゃいませー!」の声が心地いい。
「こちらのお席へどうぞ」
6人掛けのボックス席にご案内。
ちっちゃい子が物珍しそうにキョロキョロしてたのが印象的だ。居酒屋は来たことないのかな? 見た目小学生っぽいし。
6人掛けのボックス席にご案内。
ちっちゃい子が物珍しそうにキョロキョロしてたのが印象的だ。居酒屋は来たことないのかな? 見た目小学生っぽいし。
おしぼりを一人ひとりに手渡しながら、お客様を観察。
──店員って意外とそういうことしてますよ? おしぼりの受け取り方ひとつでサービスも変わってくるものなのさ。人間だもの。
ツインテールの子が両手を差し出し、にこっと笑って受け取ってくれたのにぐっときた。
ツリ目でちょっとキツそうかな、と思ってたんだが。そのギャップがいいね。
──店員って意外とそういうことしてますよ? おしぼりの受け取り方ひとつでサービスも変わってくるものなのさ。人間だもの。
ツインテールの子が両手を差し出し、にこっと笑って受け取ってくれたのにぐっときた。
ツリ目でちょっとキツそうかな、と思ってたんだが。そのギャップがいいね。
「こちら伝票の代わりになりますので、お帰りの際にレジまでお願いいたします」
そう言って伝票札をテーブルに置くと、リボンの子が「はーい」と言ってから手に取って、それをしげしげと眺める。
「お姉ちゃん、この数字なんだろ?」
その札には三桁の数字が書かれてるんだけど、そこを気にした人は始めてだ。ちょっと抜けてんのか? そこが可愛いのか。
ツインテールの子が困った顔をする。この子達は姉妹なのか。
「かがみんはわかんないかー、これだから社会貢献したことない人は」
おどける口調で青いアホ毛の子が言う。ツインテールの子は「うるさいわよっ」と赤くなっている。
「この数字と卓番でオーダーの確認するんだよね、お兄さん」
「はい、そうですね」
この子は飲食店のバイト経験あるみたいだ。ファミレスかなんかか?
そう言って伝票札をテーブルに置くと、リボンの子が「はーい」と言ってから手に取って、それをしげしげと眺める。
「お姉ちゃん、この数字なんだろ?」
その札には三桁の数字が書かれてるんだけど、そこを気にした人は始めてだ。ちょっと抜けてんのか? そこが可愛いのか。
ツインテールの子が困った顔をする。この子達は姉妹なのか。
「かがみんはわかんないかー、これだから社会貢献したことない人は」
おどける口調で青いアホ毛の子が言う。ツインテールの子は「うるさいわよっ」と赤くなっている。
「この数字と卓番でオーダーの確認するんだよね、お兄さん」
「はい、そうですね」
この子は飲食店のバイト経験あるみたいだ。ファミレスかなんかか?
「では、ご注文お伺いしてよろしいですか?」
それを聞いて、眼鏡の女の人が「おー忘れてたー」と言いながらメニューを広げる。
それを聞いて、眼鏡の女の人が「おー忘れてたー」と言いながらメニューを広げる。
「わたしはとりあえず生かなー」
「ゆい姉さん、さすがに飲酒運転はまずいよ」
「冗談だって、えーとノンアルコールカクテルはっと……」
「ゆい姉さん、さすがに飲酒運転はまずいよ」
「冗談だって、えーとノンアルコールカクテルはっと……」
膝をついて座ったまま待つのも結構辛いもんだ。左の爪先がすでに痛い。
「ゆーちゃん、オレンジジュース?」
「うーん、炭酸が飲みたいかなー」
「炭酸ね、コーラとジンジャーエールと……マリブコークにカシス、あ、サワー系いっぱいあるよ」
「ちょっとこなた、それお酒じゃない」
「うーん、炭酸が飲みたいかなー」
「炭酸ね、コーラとジンジャーエールと……マリブコークにカシス、あ、サワー系いっぱいあるよ」
「ちょっとこなた、それお酒じゃない」
普通なら「お決まりになりましたらボタンでお知らせください」と言うんだが、こういう場合はしない。
仕事の合間に目の保養だ。それに他のバイトにこのオーダーを代わってやりたくなんかないね。
仕事の合間に目の保養だ。それに他のバイトにこのオーダーを代わってやりたくなんかないね。
「お姉ちゃん、何飲むの?」
「うーん、私はコーラでいいわ」
「えー、飲みなよかがみちゃん」
「え、でも私は」
「いいからいいから」
メガネの人からメニューを押し付けられるツインテールの子。……目がメニューの上を滑ってんなー。あんまり詳しくないのか?
「うーん、私はコーラでいいわ」
「えー、飲みなよかがみちゃん」
「え、でも私は」
「いいからいいから」
メガネの人からメニューを押し付けられるツインテールの子。……目がメニューの上を滑ってんなー。あんまり詳しくないのか?
「すいません、飲みやすいカクテルってなにかあります?」
そうきたか。
「そー…ですね、カシスオレンジやカルーアミルク、それから……」
メニューのページを開いて、手で示す。
「こちらの、フローズンカクテルなどが飲みやすいですね」
「あ、これ美味しそう……じゃ、このバナナのやつお願いします」
かしこまりました、えーっとフローズンバナナ、っと。
そうきたか。
「そー…ですね、カシスオレンジやカルーアミルク、それから……」
メニューのページを開いて、手で示す。
「こちらの、フローズンカクテルなどが飲みやすいですね」
「あ、これ美味しそう……じゃ、このバナナのやつお願いします」
かしこまりました、えーっとフローズンバナナ、っと。
「お兄さん、ピーチミルクお願い!」
「姉さん、それアルコール入ってないよね?」
「もっちろん、ノンアルコールだよぉ。ゆたかは何にする?」
「うーん、……やっぱりオレンジジュースでいいや」
はい、ピーチミルクにオレンジジュース。
「姉さん、それアルコール入ってないよね?」
「もっちろん、ノンアルコールだよぉ。ゆたかは何にする?」
「うーん、……やっぱりオレンジジュースでいいや」
はい、ピーチミルクにオレンジジュース。
「つかさは? 何飲むの?」
「うーん、よくわかんないなー…」
メニューと格闘してたリボンの子が、俺に顔を向ける。
「お兄さんの好きなお酒ってなんですか?」
……突然聞かれても。いや、たまにあるんだけどね、これ。たまーにね。
「そうですね、スクリュードライバーですかね」
「じゃ、それで」
と満面の笑み。こういうのちょっと嬉しいんだ、なんか通じあってる気がしてさ。
これを読んでる貴女、落としたい店員がいたら試してみるといい。
「うーん、よくわかんないなー…」
メニューと格闘してたリボンの子が、俺に顔を向ける。
「お兄さんの好きなお酒ってなんですか?」
……突然聞かれても。いや、たまにあるんだけどね、これ。たまーにね。
「そうですね、スクリュードライバーですかね」
「じゃ、それで」
と満面の笑み。こういうのちょっと嬉しいんだ、なんか通じあってる気がしてさ。
これを読んでる貴女、落としたい店員がいたら試してみるといい。
「んじゃーあたしは梅酒のロックで」
とアホ毛の子。はいはい梅酒……ってちょっと待て!
「失礼ですが、お歳はおいくつですか?」
明らかに中学生、いや小学生か? 間違っても二十歳越えてるなんてことはないよな。
「えー、18だけどぉ?」
って高校生かよ。……なにその「それがなにか?」みたいな顔?
とアホ毛の子。はいはい梅酒……ってちょっと待て!
「失礼ですが、お歳はおいくつですか?」
明らかに中学生、いや小学生か? 間違っても二十歳越えてるなんてことはないよな。
「えー、18だけどぉ?」
って高校生かよ。……なにその「それがなにか?」みたいな顔?
「未成年の方にお酒の提供は、ちょっと……」
「お兄さんいくつなの?」
話を聞いてください。
「19、ですけど」
「それでスクリュードライバーが好きぃ? あれれー?」
「ちょっとこなた、やめなさいよ。……すみません、ウーロン茶でも持ってきてください」
とツインテールの子。いやいやいいんですよ、もっとひどいお客さんいますから。
泥酔したオヤジに比べれば可愛いもんです。
「お兄さんいくつなの?」
話を聞いてください。
「19、ですけど」
「それでスクリュードライバーが好きぃ? あれれー?」
「ちょっとこなた、やめなさいよ。……すみません、ウーロン茶でも持ってきてください」
とツインテールの子。いやいやいいんですよ、もっとひどいお客さんいますから。
泥酔したオヤジに比べれば可愛いもんです。
ハンディを操作して注文を確認、うん、おっけー。
「終了」のボタンを押してオーダーを飛ばす。
……おいアホ毛、ぶーたれないでください。ツインテールの子に絡まない。
「終了」のボタンを押してオーダーを飛ばす。
……おいアホ毛、ぶーたれないでください。ツインテールの子に絡まない。
「はい、ではお先にドリンクお持ちいたしますね」
そう言って立ち上がる。あー、ちょっと足痺れてんなー。
……おいアホ毛、そんな目で俺を見るな。見ないでください。
そう言って立ち上がる。あー、ちょっと足痺れてんなー。
……おいアホ毛、そんな目で俺を見るな。見ないでください。
「失礼いたしました」
そう言って席を立ち、レジの方へ歩きながら「新規ドリンクオーダーいただきましたー!」と叫ぶ。
「ありがとうございまーす!」と返ってくる声を聞きながら、俺は思う。
今夜も楽しくなりそうだ、と。
そう言って席を立ち、レジの方へ歩きながら「新規ドリンクオーダーいただきましたー!」と叫ぶ。
「ありがとうございまーす!」と返ってくる声を聞きながら、俺は思う。
今夜も楽しくなりそうだ、と。
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- これ書かれたのは まだ年齢確認が徹底されてない時期ですなー。
世も変われば変わるもの。
こなたの返しが面白い -- 名無しさん (2011-05-05 04:28:44) - 居酒屋バイトの経験はないが、本当に楽しそうだ・・・。
見事です! -- 名無しさん (2009-10-26 20:00:34) - 続きが読みてえ。切実に。 -- 名無しさん (2009-10-25 04:48:25)
- ↓×2に同意
オリキャラ主点で、上手く書ける人は本当に凄いと思う… ええぃ続きはないのかw
GJ -- 名無しさん (2009-10-25 00:10:17) - GJ!
こういう話は大好きだ!! -- コメント職人U (2009-10-23 23:58:15) - オリキャラを上手く使う方法を俺に教えてくださいm(_ _)m
とりあえず「続き書いて〜…」と枕元で囁いてきます。ええ、続きを書いてもらえるまで毎晩(ニヤリ
GJ!! -- にゃあ (2008-10-24 08:28:44)