「それじゃ、また来週。バイニー!!」
「……はい、お疲れ様~!!」
「お疲れ様です~!!」
「ふぅ……」
「……はい、お疲れ様~!!」
「お疲れ様です~!!」
「ふぅ……」
今日も疲れたな……
「あ、あきら様、お疲れ様です」
「……お疲れ、白石」
「あきら様、今日はいつも以上にお疲れのようですね。どうしたんですか?」
「……なんでもないわよ」
「そうですか……あ、そうだ。あきら様、今度の休み、気晴らしにどこか遊びに行きませんか?」
「……どこへ?」
「そうですね……大宮なんてどうでしょう」
「……別にいいわよ」
「そうですか。じゃあ次の休みの日、10時に大宮駅前で落ち合いましょう」
「……わかった」
「それじゃあ、お疲れ様です」
「……お疲れ、白石」
「あきら様、今日はいつも以上にお疲れのようですね。どうしたんですか?」
「……なんでもないわよ」
「そうですか……あ、そうだ。あきら様、今度の休み、気晴らしにどこか遊びに行きませんか?」
「……どこへ?」
「そうですね……大宮なんてどうでしょう」
「……別にいいわよ」
「そうですか。じゃあ次の休みの日、10時に大宮駅前で落ち合いましょう」
「……わかった」
「それじゃあ、お疲れ様です」
……というわけで、私は今大宮駅前にいるんだけど……
「……遅い」
私がここに来たのが9時45分、時計は今それから180度回転しようとしている。
つまり、白石が15分の遅刻をしているわけだ。
いくらなんでも遅すぎる。しかも、自分から約束しといて、だ。
つまり、白石が15分の遅刻をしているわけだ。
いくらなんでも遅すぎる。しかも、自分から約束しといて、だ。
「……遅い」
次に遅いと言ったら、「遅すぎる!」って叫んでやろうか、とか考えてたら、
「……あれっ? もしかして……」と、いつの間にか私の隣にどっかの女子が座っていた。
「……あれっ? もしかして……」と、いつの間にか私の隣にどっかの女子が座っていた。
「……あぁ!?」
とついついキレ気味の声で返事をすると、「ひっ!」と少し驚いて、
「な、なんでもありません……」と言って、私の隣から人一人分間をあけた。
頭にカチューシャのようにリボンをつけた、どこか気の弱そうな女子だった。
すると、
「な、なんでもありません……」と言って、私の隣から人一人分間をあけた。
頭にカチューシャのようにリボンをつけた、どこか気の弱そうな女子だった。
すると、
「……あの~、もしかして、小神あきらちゃん、ですか?」
と、またその女子が私に言い寄ってきた。
あまりにビクビクしてるもんだから、怒る気も失せて、
あまりにビクビクしてるもんだから、怒る気も失せて、
「……そうだけど」
と少しだけ呆れたように返事をした。
するとその女子は、突然顔を明るくして、
するとその女子は、突然顔を明るくして、
「やっぱり! あ、はじめまして。私、柊つかさって言います。
うわ~! こんなところで有名人と出会えるなんて~!」
うわ~! こんなところで有名人と出会えるなんて~!」
と、燦々と輝く太陽のような笑顔をこちらに振りまいてきた。
なんだこいつは、と(恐らく)少し驚いた顔で柊つかさという女子を見ていると、
「こんなところでなにをしてるの?」
と、あいていた間隔を詰めて、友達感覚で話しかけてきた。
なんだ、この変わり身の早さは。さっきまでのビクビクはどうしたんだ!?
っていうくらい妙に馴れ馴れしい。
まぁ、聞かれたんだから返さなきゃいかんよな。
なんだこいつは、と(恐らく)少し驚いた顔で柊つかさという女子を見ていると、
「こんなところでなにをしてるの?」
と、あいていた間隔を詰めて、友達感覚で話しかけてきた。
なんだ、この変わり身の早さは。さっきまでのビクビクはどうしたんだ!?
っていうくらい妙に馴れ馴れしい。
まぁ、聞かれたんだから返さなきゃいかんよな。
「……うちのアシスタントとここで待ち合わせをしてるんだけど、
そいつがなかなか来なくてね。待ちぼうけくらってんの」
「へぇー、じゃあ私といっしょだね」
「……あんたも誰かと待ち合わせしてるの?」
「うん、そうだよ」
「ふ~ん。どれくらい待ってるの?」
「えっと……集合時間が9時半だったから、もうすぐ1時間かな?」
そいつがなかなか来なくてね。待ちぼうけくらってんの」
「へぇー、じゃあ私といっしょだね」
「……あんたも誰かと待ち合わせしてるの?」
「うん、そうだよ」
「ふ~ん。どれくらい待ってるの?」
「えっと……集合時間が9時半だったから、もうすぐ1時間かな?」
ちょ、そんなに待ってんの!? 私だったらとっくにキレてるって……
「……よくそんなに待ってられるな……」
「あはは……私もよく遅刻とかするから……」
「同族のよしみってやつか?」
「そ、そういうわけじゃ……」
「あはは……私もよく遅刻とかするから……」
「同族のよしみってやつか?」
「そ、そういうわけじゃ……」
……って、なに普通に初対面のやつと会話してんだ、私……
こいつが気軽に話しかけてくるからか?
それとも……
こいつが気軽に話しかけてくるからか?
それとも……
「……なぁ」
「ん? なぁに? あきらちゃん」
「ん? なぁに? あきらちゃん」
相変わらず友達感覚だな。
「……あのさぁ、ちゃん付けは止めてくれる?」
「え、どうして?」
「いや、私有名人だし」
「でも、私より年下だよね?」
「た、確かにそうだけど……」
「え、どうして?」
「いや、私有名人だし」
「でも、私より年下だよね?」
「た、確かにそうだけど……」
……なんか、こいつと話してると、イライラするのも馬鹿馬鹿しく思ってくるな……
話し始めてからずっとニコニコしてるし。私は大きくため息をついた。
話し始めてからずっとニコニコしてるし。私は大きくため息をついた。
「どうしたの?」
「いや、なんでも……それにしても、あいつ遅いな~」
「いや、なんでも……それにしても、あいつ遅いな~」
駅前の時計を見てみる。会話に熱中してたせいか、すでに10時45分になろうとしていた。
「……あんたの友達も遅いわね。少しはイライラしてこないの?」
「え、なんで?」
「いや、なんでって……普通、人に待たされるのって、イライラしてこない?」
「え、なんで?」
「いや、なんでって……普通、人に待たされるのって、イライラしてこない?」
そう返すと、この女子は首を傾げながら言った。
「えっと……別に、相手の都合もあるから、そんなに怒っちゃいけないと思うし、それに……」
そう言って、この女子は私に笑顔を向けて――
「……それに、待ちぼうけしなかったら、今日、ここであきらちゃんと会うことも出来なかったし。
こんなことが起こるなら、待つことも悪くないかなって思うの」
こんなことが起こるなら、待つことも悪くないかなって思うの」
その言葉に、私ははっとしてしまった。
普段、社会の荒波にもまれている私は、考え方がマジョリティになっていた。
だから私は、待ちぼうけは嫌なもの、と勝手に決め込んでいた。
いや、この女子も、少しは嫌だと思っているはずだ。
でも、この女子は、そんなそぶりも見せず、ずっとニコニコしている。
なんでも楽しむ純粋な心。なんだろう、この気持ち……
普段、社会の荒波にもまれている私は、考え方がマジョリティになっていた。
だから私は、待ちぼうけは嫌なもの、と勝手に決め込んでいた。
いや、この女子も、少しは嫌だと思っているはずだ。
でも、この女子は、そんなそぶりも見せず、ずっとニコニコしている。
なんでも楽しむ純粋な心。なんだろう、この気持ち……
「……ふふふっ」
「ふえっ? ど、どうしたの?」
「んーん、なんにも――」
「あ、あきら様! 遅れてすいま――ってあれ? つかさ?」
「あれ? セバスチャン?」
「せ、せば……」
「ちょっ、つかさ。それはないでしょ――」
「お~い、つかさ~! 待たせてご――って、なんでこんなところに小神あきらが!?
ってそれよりもなんでセバスチャンもここにいるの!?」
「だからセバスチャンはやめてくれ!」
「ふえっ? ど、どうしたの?」
「んーん、なんにも――」
「あ、あきら様! 遅れてすいま――ってあれ? つかさ?」
「あれ? セバスチャン?」
「せ、せば……」
「ちょっ、つかさ。それはないでしょ――」
「お~い、つかさ~! 待たせてご――って、なんでこんなところに小神あきらが!?
ってそれよりもなんでセバスチャンもここにいるの!?」
「だからセバスチャンはやめてくれ!」
……急に騒がしくなったな。
「おら、白石。行くぞー」
「は、はい!あきら様」
「は、はい!あきら様」
私がそこから立ち去ろうとする。
と、「またね~、あきらちゃん!」とその女子が手を振ってくれた。
と、「またね~、あきらちゃん!」とその女子が手を振ってくれた。
「あ、あきらちゃん!?」
「な、なんてことを!」
「な、なんてことを!」
……白石、慌てすぎだろ。
あ、そうだ。
あ、そうだ。
「おい、白石」
私は振り返って、白石に近づいた。
「な、なんですか、あきら様」
「学校で会ったら、あいつに私のメルアド教えてやれ」
「えっ……」
「か、かしこま……ってえぇー!」
「な、なんだよ……」
「あ、あきら様が、め、メルアドを、あ、赤の他人に……」
「なによ、なんか文句ある?」
「い、いえ、滅相もございません……」
「じゃあそういうわけで……」
「学校で会ったら、あいつに私のメルアド教えてやれ」
「えっ……」
「か、かしこま……ってえぇー!」
「な、なんだよ……」
「あ、あきら様が、め、メルアドを、あ、赤の他人に……」
「なによ、なんか文句ある?」
「い、いえ、滅相もございません……」
「じゃあそういうわけで……」
そこで私は、まだ呆気にとられている女子に、いや――
「また話し合おうね、つかささん」
つかささんに、できるだけ綺麗な笑顔を向けながら言った。
「あ……」
「……ええええええぇーー!」
「さ、叫んでないで行くわよ、白石」
「……ええええええぇーー!」
「さ、叫んでないで行くわよ、白石」
そう言って、顔を赤くしているつかささんと、驚いているその友達を残し、
同じく驚いて固まってる白石を引きずりながら、その場を立ち去った。
同じく驚いて固まってる白石を引きずりながら、その場を立ち去った。
「あ、あきら様が、あ、相手を、さ、さん付けした……」
「はいはい」
「はいはい」
そんなに驚くことか? と思いながら、固まった白石を引きずって、もう一度振り返ってみた。
すると、正気に戻ったつかささんが、「またね~!」とまた私に手を振っている。
私も、つかささんに向かって、大きく手を振り返した――
すると、正気に戻ったつかささんが、「またね~!」とまた私に手を振っている。
私も、つかささんに向かって、大きく手を振り返した――
――今まではいやだったけど、これからは少し違う気分でいられるかも。
こんな出会いがあるなら、たまには“待ちぼうけ”っていうのも、悪くないかも、ね。
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- 心が暖まる作品! -- チャムチロ (2012-10-24 07:29:05)