――小早川さんって…岩崎さんに構って貰いたくて、身体弱いフリをしてるんじゃないの?
違う――って言いたかった…でも、心のどこかで私は――…もし、そう出来るのなら――
私は…こなたお姉ちゃんやかがみさんが言ってるような『イイコ』じゃない…
私は…こなたお姉ちゃんやかがみさんが言ってるような『イイコ』じゃない…
"バム、バム、バムッ!"
体育館に響くリズミカルなボールの音。
みなみちゃんがボールを持って、ドリブルでゴール下に切り込んでいく。
そして、バスケのことをよく知らない私でもわかるくらいキレイなフォームでシュートを放つと、
ボールは当たり前のようにリングをくぐる。
みなみちゃんがボールを持ったら、明らかに空気が変わる。バスケ部の子でも止められない。
みなみちゃんがボールを持って、ドリブルでゴール下に切り込んでいく。
そして、バスケのことをよく知らない私でもわかるくらいキレイなフォームでシュートを放つと、
ボールは当たり前のようにリングをくぐる。
みなみちゃんがボールを持ったら、明らかに空気が変わる。バスケ部の子でも止められない。
(キレイだな―…)
いつものように体育の授業を見学することになった私は、いつの間にか、みなみちゃんだけを
目で追うようになっていた。
シュートを決めたみなみちゃんに、同じチームの女の子が駆け寄って祝福してくる。
みなみちゃんはちょっとぎこちなさそうに、それを受け止めていた。
目で追うようになっていた。
シュートを決めたみなみちゃんに、同じチームの女の子が駆け寄って祝福してくる。
みなみちゃんはちょっとぎこちなさそうに、それを受け止めていた。
――どうして、私はあそこに居ないんだろう…
不意に薄昏い感情が夕立ちの暗雲みたいに私の心の中に立ち込めてくる。
チクリと胸が痛んだかと思うと、目の前がスーと暗くなって――…
チクリと胸が痛んだかと思うと、目の前がスーと暗くなって――…
・
・
・
・
・
「大丈夫…?」
気が付いたら私は保健室のベッドの中で横になっていた。
みなみちゃんが私の顔を心配そうに覗き込んでくる…よく見ると、みなみちゃんはまだ
体操着のままだった。
みなみちゃんが私の顔を心配そうに覗き込んでくる…よく見ると、みなみちゃんはまだ
体操着のままだった。
「…もしかして、ずっと?」
「…天原先生、いなかったし…辛そうなゆたかを放っておけなかったから…」
「…天原先生、いなかったし…辛そうなゆたかを放っておけなかったから…」
ああ…またやっちゃった、どうして私はこうなんだろう…せっかくクラスのみんなが
みなみちゃんを中心に盛り上がってたのに――――…でも…
みなみちゃんを中心に盛り上がってたのに――――…でも…
「どうして…」
「え…?」
「私…みなみちゃんの気を引きたくて、倒れたフリをしたのかもしれないのに…」
「ゆたか――」
「え…?」
「私…みなみちゃんの気を引きたくて、倒れたフリをしたのかもしれないのに…」
「ゆたか――」
もちろん、そんなつもりはなかったけど…でも、みんなの輪の中に居るみなみちゃんを見て
チクリと胸を刺すものがあったのも確かだったから…
チクリと胸を刺すものがあったのも確かだったから…
「…ゆたかがそうしたいのなら、私はそれでも構わない…」
「みなみちゃん…?」
「私…騒がしいのは苦手だから、こうしてゆたかの傍にいるほうがいい…」
「あ…」
「みなみちゃん…?」
「私…騒がしいのは苦手だから、こうしてゆたかの傍にいるほうがいい…」
「あ…」
みなみちゃんが私の手を包み込むように握ってくれる。
みなみちゃんの手のぬくもりが、じんわりと胸の奥まで伝わってきて、涙が出そうになる。
私の顔を覗き込んでくる真剣な眼差しは、嘘や偽りといったものを一切感じさせない。
みなみちゃんの手のぬくもりが、じんわりと胸の奥まで伝わってきて、涙が出そうになる。
私の顔を覗き込んでくる真剣な眼差しは、嘘や偽りといったものを一切感じさせない。
「みなみちゃん…」
心臓がすごくドキドキしてる…みなみちゃんに聞こえたらどうしよう…
身体中が熱い。また倒れてしまうかも…
身体中が熱い。また倒れてしまうかも…
でも、さっきまでのズキズキ、ちくちくとした痛みより何十倍もいい。
――小早川さんって…岩崎さんに構って貰いたくて、身体弱いフリをしてるんじゃないの?
今なら『違う』とはっきり言える。
みなみちゃんが傍に居てくれるって、はっきりと言ってくれたから…
みなみちゃんが傍に居てくれるって、はっきりと言ってくれたから…
私は幸せ者だと思う。
ホントにそう思う。
ホントにそう思う。
私が昏い気持ちに足元を取られそうになると、必ず誰かが手を差し伸べてくれる。
ゆいお姉ちゃん、こなたお姉ちゃん…そして、みなみちゃん…
ゆいお姉ちゃん、こなたお姉ちゃん…そして、みなみちゃん…
「ゆたか?」
「うん、大丈夫。もう大丈夫だから…」
「そう、よかった…」
「あの、みなみちゃん…」
「何?」
「――着替えとカバン…取ってきて貰えないかな…?」
「うん、私のも取ってくるから、着替えたら…一緒に帰ろう…」
「うん!」
「うん、大丈夫。もう大丈夫だから…」
「そう、よかった…」
「あの、みなみちゃん…」
「何?」
「――着替えとカバン…取ってきて貰えないかな…?」
「うん、私のも取ってくるから、着替えたら…一緒に帰ろう…」
「うん!」
私は…弱い子だけど、お姉ちゃんたちやみなみちゃんが居るから、こうして笑っていられる。
今は…こうして、笑っていられる時間が少しでも長く続きますように…
今は…こうして、笑っていられる時間が少しでも長く続きますように…
(END)
(おまけ)
「ねえ、ふゆき…保健室、帰らなくていいの?」
「いま戻ったら、馬に蹴られそうな気がするから…ひかる、コーヒーもう一杯。」
「なんで私が…(ブツブツ)」
「いま戻ったら、馬に蹴られそうな気がするから…ひかる、コーヒーもう一杯。」
「なんで私が…(ブツブツ)」
「あの場所に!あの場所に行きさえすれば――ッ!」
「ちょっと、ひよりん。どーしたのよ!?」
「部長っ!たった今、保健室の方から極上の甘々で萌え々々でユリユリ~な電波をキャッチしたっス
本当です、今度は嘘じゃないっス!」
「ダメよ、ひよりん。今日は部誌の原稿を仕上るまでは絶対に帰さないからね」
「部長~後生ですから、行かせて下さい――」
「ちょっと、ひよりん。どーしたのよ!?」
「部長っ!たった今、保健室の方から極上の甘々で萌え々々でユリユリ~な電波をキャッチしたっス
本当です、今度は嘘じゃないっス!」
「ダメよ、ひよりん。今日は部誌の原稿を仕上るまでは絶対に帰さないからね」
「部長~後生ですから、行かせて下さい――」
「いいの?あれは…」
「ああ、いつもの事だからな」
「ああ、いつもの事だからな」
(おまけ・2)
「あの…こなたお姉ちゃん…」
「何?どーしたの、ゆーちゃん」
「お姉ちゃんが保険委員とかしてて、お姉ちゃんと二人きりになりたくて病気のフリとか
する子が居たら、どう思うかな…って…」
「どう…って…――」
「何?どーしたの、ゆーちゃん」
「お姉ちゃんが保険委員とかしてて、お姉ちゃんと二人きりになりたくて病気のフリとか
する子が居たら、どう思うかな…って…」
「どう…って…――」
"はい、かがみ…クスリ。"
"あ、ありがと…こなた、ゴメン。私、ウソついてた…"
"どうしたの?"
"私…こなたと二人きりになりたくて、倒れたフリをしてたの――"
"あ、ありがと…こなた、ゴメン。私、ウソついてた…"
"どうしたの?"
"私…こなたと二人きりになりたくて、倒れたフリをしてたの――"
「ぶ、げふぅっ!!」
「ど、どうしたの?お姉ちゃ~ん…」
「し…死ぬわね…ソレ…そのシチュ…」
「ええっ!死んじゃうの?」
「うん、萌え死に…身体中からいろんな体液噴出しそう…――ウフフ…かがみのヤツ…
可愛いコト言っちゃって…――(ブツブツ)」
「ど、どうしよう…こなたお姉ちゃんが壊れちゃった…しっかりして、お姉ちゃん!
こなたお姉ちゃ~ん!!」
「ど、どうしたの?お姉ちゃ~ん…」
「し…死ぬわね…ソレ…そのシチュ…」
「ええっ!死んじゃうの?」
「うん、萌え死に…身体中からいろんな体液噴出しそう…――ウフフ…かがみのヤツ…
可愛いコト言っちゃって…――(ブツブツ)」
「ど、どうしよう…こなたお姉ちゃんが壊れちゃった…しっかりして、お姉ちゃん!
こなたお姉ちゃ~ん!!」
コメントフォーム
- ゆたか×みなみは鉄板ですな☆
おまけも美味しすぎます。 -- 名無しさん (2011-04-12 21:45:26) - ぜひともこなかがverもお願いします! -- 名無しさん (2009-12-04 21:08:20)