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嵐の夜に こなゆた

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
Yahoo!JAPANのトピックスの最上段には、『台風4号 房総半島に上陸』とあった。
その文字をクリックし、中の記事を表示する。台風情報の概要と、進路予想図と、関連記事リンク。
 ここまで見て、こなたはため息をつく。
「はぁ。どーしてわざわざ週末に台風が来るかなぁ」
平日に来たら、学校が臨時休校になるかもしれないのに、ということだ。学生にはありがちな発想だが、
不謹慎な発言である。
 窓には、雨を伴った強風が吹きつけている。そして時折、雷の轟音が、窓を越えて部屋の中に伝わる。
(けっこー近いね。こりゃPCの電源切ったほうがいいかな)
そう思ってこなたは、インターネットのブラウザを閉じ、パソコンの電源を切った。もし使用中に停電
でも起こったり、雷が原因でパソコンが壊れたりしたら大変だ、という考えが浮かんだのだ。
 そうするとこなたは、暇を持て余してしまう。今日は日曜、明日は祝日。普段なら徹夜でネトゲ、と
いうところだが、今パソコンの電源を切ってしまった。――深夜アニメの時間まではまだ3時間ある。
それまで一旦寝るのもいいか。…いやでもそれは死亡フラグ。ならここでまさかの勉強?→却下。
「ひまだなぁ~」こなたは、ベッドに寝転がり、そうつぶやいた。
その時、部屋のドアを誰かが弱々しくノックするのが聞こえた。こなたは起きて返事する。

「あれ?ゆーちゃん。もう寝たと思ってたけど、どうかした?」
「あ、あのね、こなたお姉ちゃん、…今日、一緒に寝ていい?」
目を少し潤ませて、ゆたかはこなたに聞いた。こうかはばつぐんだ!
「え、ど、どしたの?部屋にカヤキスレビタ(黒い悪魔)でも出た?」
「えっと、…こんなこと言ったら笑われちゃうかもしれないけど、その…、雷とか、怖くて…。」
ゆたかは、うつむいて、顔を赤くしながら恥ずかしそうに言った。アニメなら、顔の周囲に汗かなにか
が飛んでいるように描かれていることだろう。
 これを見たこなた、ゆたかの願いを断ることができるはずはなかった…はずなのだが、そこで同時に
意地悪な心が生まれてしまったようだ。
「ゆーちゃん、―――もし私が、だめって言ったらどうする?(ニヤニヤ)」
「ええっ!?そんなぁ~…お願いだから、今日だけだからぁ!」
本気にしたゆたか、涙目になりながらこなたの肩を掴んで、揺さぶりながらお願いした。
「うわわわわかったから、一緒に寝てあげるから、そんな強く揺さぶるのはヤメテ~」

「ゆーちゃんてさ、ホントかわいいよね」
一緒の布団の中で、まだ時折鳴っている雷に怯えているゆたかを見ながら、こなたは言った。
「…か、かわいい?」
「うん。子供っぽくってさー、なんか、放っておけないっていうか、こう――」
「むーっ、子供っぽいとか言わないでよーっ!」
こなたの発言を遮って、ゆたかは頬を膨らませて怒って見せるが、こなたはゆたかの頬を指で突きながら
「おやおや、雷が怖くて一人で寝れない、って泣きついてきたお子様は、どこの誰でしたかな~?」
と、ゆたかの再反撃を不能にする手で応戦した。


「おやすみー、ゆーちゃん」
ゆたかがおやすみモードに入りつつあることに気づいたこなたがそう言うと、ゆたかは目を閉じたまま、
寝息のような音に交えて、こなたおねえちゃん、おやすみなさい と小さく言った。
 でも、こなたの目はむしろ冴えてしまった。今ぐらいがこなたの活動時間帯なのもあるが、加えて
(あうぅ、ゆーちゃんの寝顔…可愛いなあ!しかもこんな至近距離で!独り占めしちゃうのはもったい
ないな。写メでも撮っておきたいぐらい…あ、でも撮るときの音でゆーちゃん起きちゃうか。かくなる
上は、できるだけ鮮明に記憶にとどめておくこととしようか)
という思考が働いた、というのも大きかった。
とりあえずこなたは、間違って手を出したりしないよう自制しながらしばらくゆたかの方を見つめて
いたが、そのうちに防御不能の『やつ』に屈し、寝息をたて始めた。

 少し開いていた部屋のドアが、そっと閉まる。部屋の外には、ガッツポーズをする男の姿があった。
そうじろう「俺の人生って、勝ち組だよなぁ…!」


 翌朝。風がまだ残るものの、天気は回復して空には青空が戻り、朝の光でゆたかは目を覚ました。
しかし、隣にいたはずのこなたの姿はそこにはなかった。代わりに、カタカタと軽快な音が聞こえる。
「こなたお姉ちゃん、もう起きてたんだ。早いね」
「あ、ゆーちゃん起きたんだ。おはよー。」そう言って、こなたは一旦パソコン画面に目をやった。
「いやー、結局夜中のアニメ見逃しちゃって。で、しょうがないからそれからネトgふぁ~あ」
こなたがあくびを終えたのを見て、ゆたかが一言、こなたに言った。
「こなたお姉ちゃん、ありがとう」
いきなりそう言われたこなたはきょとんとして、そしてもう一度あくびをした。
                                【Fin】




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  • やだもう、ニヤニヤしちゃう☆ -- 名無しさん (2011-04-13 06:10:25)
  • やばい・・・めちゃくちゃ萌える -- 名無しさん (2010-04-23 16:52:16)
  • よし、そうじろう俺と代われ。
    それにしても萌えるよなこのシチュ。もうね、頼られるのが嬉しいっていうか
    小動物みたいなところがたまらんっ!自分もこんな妹希望 -- 名無しさん (2008-06-04 19:34:37)

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