kairakunoza @ ウィキ

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 私、柊かがみは悩んでいた、この気持ちを打ち明けるべきか否かを……
「ふぅ……」
 最近あいつの夢ばかり見る。
 笑っているあいつ、泣いているあいつ。
 照れているあいつ、落ち込んでいるあいつ。

 これはやっぱり恋なのかな?
 つかさにそのことを話したら、それは恋だと言っていたけど……
 ……でも相手はあいつよ?ありえなくないか?あのオタクを好きになるなんて。
 自分の興味あること以外は全部適当で
 周りのこと考えずに行動して
 いつも私のことからかって
 ……。
 きつくあたっても私の傍から離れなくて
 なんだかんだで私のこと心配してくれて
 いっしょにいると暖かくて

 ごめんなさい、今自覚しました。
 私、あいつのこと好きなんだ。
 恋……してるんだ……


「……」
 カーテンの隙間から差し込む眩しい日差しに目を覚ます。
 朝の挨拶をするように、窓の外で小鳥が囀る。
 すがすがしい朝だ……とは言えないだろう、たとえ冗談でも
 ……眠れなかった、それこそ一睡も。
 あいつのせいだ……まったく。
 まあ自分のせいでもあるんだろうけど。
「ん~~~!!」
 ぐぐっと背伸びをする、この瞬間がなんとも言えない。
 背中の骨がポキポキと音をたてる。
 ベッドから降りて、しわくちゃになったシーツをパンパンと叩きまっすぐに
 掛け布団を綺麗に直してから、身だしなみのチェック。
「うっわ……ぼさぼさだよ……」
 ライオンも真っ青なほどの寝癖、もしここにこなたがいたら
 『スーパーサイ○人3くらいだね、今のかがみんは』
 なんていっているところだろう。
 ……またこなたのことを考えてしまった、いくらなんでも想いすぎだろ……私。
 『私とヒュージョンしてみない?』
 もういいから黙ってろ。
 妄想こなたを右手で散らしながら髪を直す。
 別の意味でヒュージョンはしたいけど……何言ってるんだ私は。
 ていうかここでDBが出てくるのもどうなのよ……
 制服を着ながら自分が濃いオタクに近づいていることに落胆する。

「いってきま~す……」
「いってきま~す♪」
 なんだかつかさの機嫌がいいみたいだ。
「お姉ちゃん…なんだか元気ないね?」
「……昨日ぜんぜん眠れなかったのよ」
「こなちゃんのこと考えてて?」
「……うん」
「お姉ちゃんも染まってるね」
「言うな……」
 そんなやり取りをしていると
 人込みの中に一本の青い何かが……いや、こなたのあほ毛がぴょこんと自己主張していた。
「お姉ちゃん」
「分かってるわよ」
「~♪」
 つかさは単音で喜びを吐き出す。
 なんでそんなにうれしそうなのよ……あんたが。
「お、お~っすこなたぁ~」
 遠くで人波におぼれるこなたに声をかける。
「お~、かがみつかさおはよ~う」
「おはようこなた」
「おはよーこなちゃん」
 私を笑顔で見上げるこなた。
 一瞬抱きしめたくなる衝動に駆られる
「どったのかがみん?」
 首を傾げて不思議そうな顔をするこなた。
 我慢できなくなるからやめてくれ……
「ほら、立ち止まってないで歩こうよ、未来は僕たちを待っていてはくれないんだよ」
「何のネタだかわかんねーよ」
 頭の中の雑念を粉々に粉砕しゴミ箱の中に入れて『ゴミ箱を空にする』を選択。
 少し先をいくこなたに小走りで追いついた。

 昼休み。
 少し保健室に用があったので向かっていた時のこと。
「へ~やっぱりそうなんだ」
「うん」
 緑の髪の女の子と赤い髪の女の子が仲良くこちらに歩いてきた。
「あ、かがみ先輩。こんにちは」
「こんにちは」
「ん、こんにちは」
 向日葵のような笑顔で挨拶をするゆたかちゃん、どことなくこなたに似た笑顔。
 その隣で慎ましやかにお辞儀をするみなみちゃん。
「保健室の帰り?」
「はい。私、3時間目にまた調子悪くなっちゃって、みなみちゃんに付き添っててもらっていたんです」
「へ~、そうなんだ」
 ぎゅっと繋がれた手を見て、うらやましいと思った。
「やっぱりやさしいのね、みなみちゃんは」
「いえ、ゆたかは大切な友達ですから」
「み、みなみちゃん……恥ずかしいよぅ」
「あ、ごめん」
 二人の頬がほぼ同時に赤くなる、初々しいなぁ。
「あ、それじゃあ私用事あるから」
「そうなんですか?引き止めてしまってすみません」
 申し訳なさそうにゆたかちゃんが言う。
「いいっていいって、じゃあね二人とも」
「はい♪」
「失礼します」
 そういうと、二人仲良く手を繋ぎ私を通り過ぎていった。
 私は二人が見えなくなるまで繋がれた手から目が離せなかった。


 本日最後の授業が終わり
 夕日の差し込む教室からぞくぞくと影が減っていく。
 かがみは夕日を眺めながら一人感傷に浸っていた。
「……授業が頭に入らなかった」
 そんなことを呟く。
 もちろん理由は今朝と同じ―――こなただ。
「はぁ……」
 告白したいけど……タイミングがどうも掴めない……
 それにもし、告白したとしても…断られたら?
 いままでのような関係に戻れるのだろうか?
 下手をしたら嫌われてしまうのではないか?
 もう傍にいられなくなってしまうのではないか?
 こなたの性格を考えたら、最後の二つはありえないと分かっていても
 その恐怖が、かがみが「あと一歩」を踏み出すことを躊躇させていた。
「……こなた達のとこ行こ」
 誰にでもなくそういうと、机の横にかけてあったカバンを手に取り
 椅子を元に戻して扉へと向かった。
 ふと教室から出る間際、日下部と峰岸のカバンがまだ残っていることが一瞬気にかかったが
 大した疑問も抱かずに、こなた達のいる教室へと足を進めた。

「あれ? こなたこんなところで何して――」
「かがみ、し~~~~~」
 こなたが真剣な眼差しで人差し指を縦にして、唇に当てている。
 一瞬その人差し指になりたいと思ったなんて口が裂けても言えない。
「ど、どうしたのこなた?」
「……」
 こなたは残った方の手の人差し指でこなたのいつも授業を受けている教室を指差した。
「ん? ……え!?」
「し~~」
 こなたがちょっと怒った顔でもう一度人差し指を立てる……やっぱり人差し指になりたい。
 っじゃなくて!!
「あれは、つかさと……みゆき?」
 夕日によって紅色に染められた教室の中には信じられない光景が広がっていた。
 半裸(上半身裸)で抱き合いキスをしているつかさとみゆき。
 更に4本の手は、互いの秘所を弄りあっていた。
「ん……ふぁ、ゆき……ちゃぁん」
「ちゅぷ、くちゅっ……ふふ、つかささん……」
 夕日に照らされた行為に耽る二人の姿は、私の目を釘付けにしてしまうには十分すぎるほどに、魅力的だった。
 教室中に響き渡るくちゅくちゅという行為に浸る音。
 視覚からの映像もあいまって、恐ろしいほど淫らに見えた 。
 ふと唇を離す二人…2人を繋いでいた銀色の糸が切れた。
「ゆきちゃん……吸ってもいい?」
「……ダメなんて、言うわけないじゃないですか」
 つかさは、顔をみゆきの胸に埋め、執拗に乳首を舐めまわす。
「んぁ……つかさ……さん。赤ちゃん、みたいですよ……」
「んちゅ、ちゅぱ、くちゅ……ちゅぅううぅうぅぅうぅぅう」
「んはぁああぁあ!!」
 つかさが強く吸引すると、みゆきがつかさの頭を抱え猫のように仰け反る。
「つかささん!!」
 みゆきは、残った方の手でつかさの秘所を弄る。
「んちゅぷ、ぷぁ!! ……ゆきちゃぁん」
 このまま溶け合ってしまうのではないか。そう思えてくるほど濃厚な絡み合い。
 程なくして
「「んくぁあああぁぁあぁぁぁああぁあああ!!」」
 二人一緒に絶頂に達する。
 目が離せなくなっていた私を、こなたが引っ張り出してくれた。
「さすがにこれ以上はまずいからね」
 もう遅いような気もするが……


「いや~まさか二人があそこまで濃密な関係になっていたとは、うんうん」
 廊下を二人で歩きながらこなたはそんなことを言う。
 こなたはさっきのを見てなんともないんだろうか。
 私の大事なところは、もう愛液の洪水なんだけど。
 なんとか理性でこなたを襲わずに耐えてる状態なんですけど。
「あ」
「? どったのかがみん?」
「そういえば」
 カバンを開けて中を確認する。
「あっちゃ~、やっぱりノート忘れてきちゃった」
「ノート?」
「明日の宿題で使うのよ、ちょっと教室まで付き合って」
「二人でならどこまでも♪」
「教室までだって言ってるでしょ」
 どこまでもとか言うとドイツまで連れてくわよ?
「……じゃあ……よ?」
 ――?何か聞こえたよう……な……
 ドアが開けっ放しだったので教室の中が丸見えだ。
 峰岸が机の上で、パンツを脱いで足を開いている。
 その向かい側には日下部がいる……その手には見たこともないほど巨大でグロテスクな……バイブ。
「こんなの入れてあやののま○こ壊れないのか?」
「大丈夫だよみさちゃん、彼のはもっとすごいから」
「マジですか」
「うん」
「……で……すぐにイかない練習だったっけ?」
「うん、お願い」
「ノルマは?」
「8分くらいかな」
「早いな」
 早いな、日下部と考えていたことがかぶった。
「兄貴って早漏なのか?」
「そうなの、極度の」
「でもそれよりはやくイっちゃうあやのは相当敏感なんだな」
「ふふ、そうかも」
 いやふふじゃないわよ峰岸。
「んじゃ挿入するよ~」
「お願いみさちゃん」
 挿入とか言うな。
 ズブ…ズブブッ
「ん!!」
ギュプッ
「~~~っ!! ……はぁ、はぁ……」
「お~!! すげーぞあやの!! 全部入ったぞバイブ!!」
 うわ……本当に全部入ってる……あんなの全部入るんだ……
「動かすぞぉ~」
「え!! ちょっと間……んふぁ!!」
 ギュプギュプギュプギュプ
「あ!! んあ!! やっ!! あん!!」
 す……すごっ
 ふと横のこなたを見る。
 釘付けになって見ている、その頬が紅潮して見えたのは夕日のせいだろうか?
「早くしても大丈夫か? あやの」
「っ!! はっ!! くはっ!!」
「返事ないから早くするよ~」
 ジュッジュッジュッジュッジュッ
 グプッグプッグプッ
「っつあぁあぁぁあああぁぁあぁあああ!!」
 突然大きな声を発し倒れそうになる峰岸を日下部が支える。
「だ、大丈夫かあやの!?」
「はぁ、はぁ…」
 峰岸は相当激しくイったらしい
「入れてから1分もたってないぞ? あやの」
「だ……だって……み、みさちゃん激しすぎ」
「もっかいやるよ~」
「ちょ!! まっ!! ふぁああぁぁああ!!」


 先ほどの二人の行為を覗き見た後
 少し小走りに昇降口に向かう二人
「そういえばノートいいの?」
「あんなところに入っていけるわけないでしょ……」
「それもそうか……いんや~それにしてもすさまじい光景だったね~」
「う、うん」
 漫画研究部の部室前にたどり着く。
「こ、こう先輩!? 落ち着いてくださいっス!!」
「「?」」
 部室の中からなにやら声が聞こえる。
 部室のドアをそっと開けて中を盗み見た。
「だからね? 最近ひよりんが煮詰まってるから私が、経験という名の情報を提供してあげようかと思ってね」
「だ、だからといってこんなことは!」
 仰向けに横たわるひよりちゃんの上に八坂さんがのしかかっている。
 ひよりのおなかの上におしりを乗せた体勢だ、腕も一緒に拘束されているためまともに動くのは顔と足だけ。
「取り合えず……この前ひよりんが描いた同人と同じことやろっか」
「うぇえ!? あ、あれをやるんっすか!?」
「うん」
「あ、あれは私には刺激がつよす…ふぁあぁああぁあ!?」
 八坂さんは右手を後ろに持っていくと
 スカートの中に手を突っ込み、もぞもぞと動かし始めた。
「ん~、ひよりん結構敏感だねぇ~」
「せ、せんぱ!!」
「え~と……次はなんだったっけかな?」
その左手にはひよりが描いた同人誌が握られていた
「んふふ、同人誌プレイってのもなんだか新鮮だねぇ」
「プ、プレイって……ふあ!」
 同人誌を閉じ、床に置くと
 左手をひよりの胸に持っていく。
「せんぱいぃ」
「小振りだねぇ~かわいいねぇ~♪」
 左手では乱暴に胸を揉みしだき
 右手ではひよりの秘所に指を入れぐちゃぐちゃと掻き回す。
「うぁあぁああぁあぁぁあああ!! せんぱ……いぃ……んあ!!」
「イきたいときにイっていいよ……ひよりん」
 両手を先ほどよりも激しく動かす八坂さん。
 ぐちゅ、むに、くちゃ、ちゅく
「う……ぁ……せんぱい。もう……」
「イきそう?」
「ふ、ふぁい」
 ひよりは素直にそう言った。
「素直なひよりんにご褒美をあげよう」
 八坂さんは秘所に入れている指を人差し指と中指から、中指と薬指に変更し
 抜き取った人差し指と親指で蕾をすりつぶす。
「くっはぁぁああぁあぁあああ!!」
 一瞬で絶頂に導かれてしまったひよりは、目を大きく見開き痙攣している。
 そしてそのまま……気を失ってしまった。
「……あれ? ひよりん? ……あっちゃ~気絶しちゃってるよ、少しやりすぎたか」


「……っ!!」
 私たちは走って逃げていた。
 あまりに衝撃的な映像の数々に体の火照りが収まらない。
 こなたもなんだか息が荒いし
 たぶん原因は走ったせいだけではないだろう。
「か、かがみ」
「なに……よ」
「今日はいったいなんなの?」
「私だってわかんないわよ……」
 分かるわけがないだろう……
「取り合えず…帰りましょう、今日はあんたのところ寄ってかなきゃいけないんだし」
 あ、そういえばこなたのところ寄って行くんだったっけ。
 自然と口から出た言葉に……改めて今日のイベントを認識。
「あ、そうだったね」
 こなたはいつもの表情に戻っていた。


 靴を履き替えて、こなたと一緒に昇降口を出る。
「……あれ?」
「どうかした、こなた?」
 突然、こなたが校舎裏に向かって歩き始めた。
「今変な声が……あ……」
 立ち止まるこなた。
 突然だったのでぶつかってしまい、バランスを失った私はしりもちをついてしまった。
「った~……急に立ち止まらないでよこな……た?」
 こなたはその場所から微動だにしない。
 どうしたんだろう、おしりについた砂をパンパンと払い落し
 こなたの肩越しに、瞳の見つめる先を見た……人一人いないはずの保健室。
 愛しあうみなみちゃんとゆたかちゃんの姿があった。
「みなみちゃん……私……ん!! ……イっちゃう!!」
「イってもいいよ……ゆたか……」
「ふぁああぁああぁぁあぁぁあああぁあ!!」
 ぐったりとベッドに横たわるゆたかちゃん。
「ゆたか……これで8回イったね」
 は……8回!? やりすぎだろあんた達!!
「うん……でもみなみちゃんぜんぜんイってないね……」
「私はいいよ……ゆたかが気持ちよければ……それでいい」
 そういうとみなみちゃんは、ゆたかちゃんの額にかかる髪を左手でかき上げ、おでこにキスをした。
 暑い……なんて暑いんだ。
「ん……みなみちゃん……唇にも……してほしい……」
「うん……ゆたか」
 濃厚なキス。
 くちゅくちゅとねちっこく絡み合う舌と舌。
 その音だけが、保健室に響く。
 くちゃ、ぴちゅ…ちゅ、ぷちゅ
 ちゅっ、むちゅ、ぴちゃ

 くちゅ、ぴちゃっ、ちゅぷ
 ……長い、長すぎる……どれだけキスしてるんだ……
 ギネスにでも挑戦するつもりなのだろうか……
「んは! ……はぁ」
「……ふぅ」
 ようやく唇が離れた。
「ゆたか……立てる?」
「……恥ずかしいんだけど……腰が抜けちゃって」
「そっか」
 ゆたかちゃんの顔に、あと数㍉でくっついてしまうくらいの距離まで顔を近づけるみなみちゃん。
「もう一回……する?」
「うん」
 二人は、第9ラウンドを始めようとしていた。


 今日は本当になにかがおかしい……
 みんなそこかしこで盛りすぎだ。
 便乗して私もこなたとやってしまおうかと思っていたが
 行為に見入ってしまってそんな暇もなかった。
「……」
 こなたはさっきから一言もしゃべらない。
「こなた?」
 ビクッ
「な、何?」
 ギギギっと錆びた金属のこすれる音が聞こえてくるように、恐る恐る私の方に首を向けるこなた。
「どうしたのよこなた、様子が変よ?」
「べ、別に何でも…」
 俯いて……また黙りこくってしまった。

「アイドルとは!!!!!!」
「アイドルとは!?!?!?」
「「!?」」
 突然どこからか叫び声が聞こえた。
「あそこからみたい…」
 こなたの指差した方を覗き込む。
 誰もいない公園に二人の女性が仁王立ちで立っていた。
 片方は白衣を着て、眼鏡をかけた女性だ……タバコを咥えている。
 そしてもう一人は……
「あれって……小神あきらじゃない!?」
 テレビにラジオに引っ張りだこで、今の日本じゃ知らない人はもぐりとさえ言われる
 まさに『売れっ子アイドル』の姿がそこにはあった。
「常に見られていることを意識して行動すべし!!」
「常に見られていることを……な、なるほど……」
 あきらはあんちょこらしきものを取り出し、白衣の人の一字一句を聞き漏らさんと
 激しく手を動かしつつ真剣な眼差しで聞き入っていた。
「そして、もっと大事なこと…それは…」
「そ、それは……?」
 白衣の女性はあきらにスッっと近づくと、その白く細い顎に人差し指と中指を添え
 くいっと持ち上げた……そして
 ……ちゅっ
「「「!?!?!?」」」
 キス……
「ひ、ひ、ひ……ひかるセンセ!?」
「んふふ」
 ひかる先生と呼ばれたその人は、いたずらチックな笑顔をのぞかせこう言った。
「どんな時でも冷静沈着でいること……ね」
「へ……」
「たとえいきなりキスされたとしても取り乱してはいけないのだよ2等兵」
「キ……キス……」
 あきらが顔を真っ赤にして両手を頬に添えている。
 ひかる先生はまたもや近づくと、あきらのスカートと上着の中に手を入れて弄り始めた。
「んは!? ひ、ひかるせん、んあ!?」
「冷静沈着、冷静沈着」
「れ、冷静……ちんちゃ、ふぁ!!」
「取り合えずこのままみんなに挨拶いってみよーか」
「みんな!?!?!?」
 あきらがあたりを顔が二つに見えるくらいのスピードで見渡す。
「あ~、そういうつもりでやんなさいって意味だよ」
「そ、そうですか……びっくりしました」
 大きな溜息をつくあきら。
「でもさ」
「はい?」
 ひかる先生の顔がにやりと歪む。
「今、締まったよね」
「へ?」
「見られてると思って……興奮した?」
「そ、そんなことは……あん!?」
 突然指を激しくばたつかせるひかる先生。
 ぐちゅ、くちゃ、ぷちゅ
 あきらの足はガクガクと痙攣し始め、その股の間からは垂れた蜜は
 スカートに染みこみ色を変え、地面には水溜りを作っていた。
「ほらほらぁ早く自己紹介」
「ん!! は、はい!! んはぁ!! お……おはらっんあぁあ!! らっきぃいぃいい!!」
「ふむふむ」
 グチュグチュグチュグチュグチュ
「んぇぃあぁあぁぁああ!! な、ナビ……ゲーターの……んは!! ……こ、が……み……はぁ!!!!」
 どさっ
 ひときわ大きく跳ね上がった後、膝を地面に付け荒い呼吸をするあきら。
 こちらからは表情が見えないが、背中は大きく上下し
 遠めに見ても「イった」ということが分かった。
「だめだねぇ~2等兵は」
「はぁ、はぁ……そ、そんなこと言われたって」
「取り合えず最後まで挨拶できるようになるまで終わらないから」
「ふぇえ!? そ、そんなぁああぁあぁあああ!!」


 日が落ち始めた道を、二人で並んで歩く。
 何百回と往復したその道は、目をつぶっていても……歩くことはさすがに出来ないだろう。
 前方にゆらゆら揺れる二つの影を見据えながら私は言う。
「はぁ……なんなのよ……今日はいったい……んっ……」
「私が聞きたいくらいさね」
 今日一日で幾つもの淫らな現場を目撃してしまった……
 体の疼きが止まらない……
「はぁはぁ……はぁ」
「かがみ? 大丈夫?」
 こなたがこちらを覗き込みながら心配そうな声で言う。
 胸がきゅんとなった気がした……
「だ……大丈夫よ」
 精一杯の笑顔でそう答える。
「そう?」
 こなたはぜんぜんいつもと変わらない。
 ……我慢というものがここまで辛いとは思わなかった。
「ねぇ、かがみ……」
「な、何?」
 お願いだからしゃべらないでくれ。
 声を聞くだけで――私――私――
「あの車揺れてる」
 ん? 車?
 前方を見ると、一般道路と歩道の間にパトカーが止まっていた。
 そのパトカーが小刻みに左右に揺れているのが分かる。
 二人で近寄って中を覗き見る。
「ほんまあかん子やなぁゆいは……旦那がおるのにうちとこないなこと」
「そ、そんなこと言ったってぇ」
 あんたらもですか……少しは自重しましょうよ。
 車の助手席と運転席を倒しゆいさんが下に、黒井先生が上に乗っかる体勢。
 いくらこの時間人が少ないからって、こんな目立つ場所で……
「旦那は長期で単身赴任だし……私も溜まってて……」
「そのはけ口をうちに向けられてもなぁ」
「な、ななこだって喜んでたじゃない!」
「まあ最初はなぁ……でも今思ったらこれ……浮気やし」
「む、ぐぅ~」
 ぐぅの音を言う成実さん。
「警察官が浮気なんかしていいんか?」
「ば、ばれなければ……」
「あんた中学生かいな」
 まあ確かに中学生みたいないい訳だ。
「そんな不良中学生はななこ先生がおしおきせなあかんなぁ」
「へ? お、おしおきってな……にぃぃいいぃいいいぃいいぃい!?」
 そう言うやいなや黒井先生は指を成実さんの秘部に突っ込む、しかも3本も。
「旦那に開発されすぎて、指が3本も入るようになってしもたようやな」
「は、ぁ……」
 成実さんは入れられただけで軽くイってしまったようだ。
「ゆいはなんかいやってもイきやすいの直らへんなぁ」
「はぁ、はぁ」
「……なにかいいなや」
 黒井先生はそういうと3本を巧みに動かし始めた、それこそ触手のように
「うわぁああぁ!! な……なこぉ~!!」
 あっという間に息があがっていくゆいさん。
 横のこなたを覗き見ると、こなたは内股をこすり合わせ息を荒げていた。
「イきそうなんか? ゆい……」
「うん!! うん!! イきそう」
「そうか……」
 そういうと、黒井先生は指を引き抜いた。
「あぅ!! ……な、なんで……」
 突然停止した快楽の波、その寂しさからその目じりには涙が浮かんでいた。
「ゆいだけ気持ちいいのはずるいやんか」
 黒井先生はいつの間にか下半身裸になっていた。
「最後は二人でイこか」
 弄ってもいないのに、黒井先生の秘所は愛液が足を伝って滴るほどに濡れそぼっていた。
 自分とゆいさんの秘部を密着させ、こすり合わせる。
「んは!! き、もちいいいよぉ……ななこぉ」
「ん……うちも気持ちいいで、ゆい……」
 激しく腰を動かす二人。
 そのこすれる音がクチュクチュと車内に響き、二人の耳に届く。
 それが更に二人の行為を加速させる。
 ぐちゅっぎちゅっぷちゅ
「ななこぉ!! イっちゃう!! イっちゃう!!」
「う、うちも限界や」
 いままで以上に激しくこすり合わせると
「「んぁあぁああぁあああぁあぁぁぁああ!!」」
 二人同時に絶頂に達した。


 今私たちはこなたの家に向かっている……気がする。
 私の我慢はすでに限界点を超え、いまにも理性が吹き飛んでしまいそうだ。
 こなたもかなり辛そうだ……大丈夫だよ、こなたの家についたら楽にしてあげるから
 ……ってなにを考えてるんだ私は!!
 頭をフルフルと振り、雑念妄想思念を振り払う。
 その時にふと路地裏に、なにかが蠢いていたのがわかった。
「ん?」
 なんだろう……その時好奇心に任せて行動しなければよかった、あとから思っても遅いけど。

 眼鏡をかけた女の人……たぶん私たちよりも年上だろう。
 ……と、もう一人は小学生くらいにしか見えない女の子 。
 眼鏡の女性はしゃがみこむとその幼女の唇に口付けをしていた。
「ちょ!!」
 思わず声をあげてまった、あの二人には聞こえなかったようだ。
 これはとめた方がいいんじゃないか? そういう思念と
 見ていたい……という思念がごちゃ混ぜになって
 頭がパニック状態だ……するとその幼女が口を開いた。
「お姉……ちゃん……」
 ――え……姉妹?
「ふふふ♪ ひかげちゃんはかわいいわね♪」
 ひかげちゃんと呼ばれた女の子は、赤くなってそっぽを向いた。
 私の横でこなたが
「むふー、あの女の子はかがみと同じタイプだね」
 とか言った気がするが華麗にスルーした。
「も、もういいでしょ? お姉ちゃん、キス……終わったし……」
「まだ終わりじゃないわよひかげちゃん、同人誌捨てたこと償ってもらわなきゃ」
「あ、あれはお姉ちゃん怒ってないっていったじゃない!!」
「怒ってないけど、恨んではいるわよ♪」
「そ、そっちの方が怖いよお姉ちゃん!!」
 幼女が後ずさる、が狭い路地なのですぐに止まる。
 それを微笑ましく見守る姉。
 その笑顔からは何を考えているのか知ることは出来ない。
「取り合えず始めましょうか、ひかげちゃん」
「ひっ!」
 お姉さん……妹さん怯えてますよ。
「まずはあ~んしよっか」
「ふぇ? あ…あ~ん」
 ひかげちゃんは言われた通りに小さな口を開けた無垢だなぁ。
 するとお姉さんは即座に近づき、唇を押し付けると
 口内に舌を入れ激しく犯し始めた
「んっぷぁ!? んぐ、んにゅ……ちゅ」
「んふふ♪ ……くちゅ、んはぁ、ちゅぱ」
 ひかげちゃんはお姉さんに抱きしめられ逃げることもできない。
 大人の女性と幼女のキスが、こんなにもアンバランスで淫乱なものだとは思わなかった。
「んっはぁ……ふふふ♪」
「は、ぁ……はぁはぁ」
 たっぷりと妹の口内を味わい尽くした後
 お姉さんは唇を離し、自らの唇をペロッと舐めた……エロい。
「ひかげちゃんの口の中……甘くておいしかったわよ」
「ふぁ……ん……」
 ディープキスは初めてだったのだろうか、まあ小学生じゃ当たり前か。
 焦点の合わない瞳で姉をみつめるひかげちゃん。
 お姉さんは意識の朦朧としているひかげちゃんを抱きかかえると
 スカートを捲りパンツの中の女の子へと指を入れた。
「んあ!!」
 短く高い声を上げると、ひかげちゃんの瞳が大きく見開かれた。
「お、お姉ちゃん!?」
「何?」
「何じゃないよ!! なにして……んぁう!!」
 体温を感じながら指をくにくにと動かす。
「小指なら大丈夫みたいね……ひかげちゃん」
「んあぁああ!? ふあ!! やぁあ!!」
「ふふ♪ 少ししか動かしていないのに、こんなに感じてくれるなんて……」
 クチュクチュクチュクチュ
「んあぅ、せめてやるなら家で……ん! やろうよぉ……」
 やるのはいいんだ。
「それだとおしおきにならないじゃない♪」
「やっぱり怒ってるじゃないぃ~……ふぁ!!」
 お姉さんはラストスパートとばかりに激しく小指を動かす。
「あっあっあっあっあっ!!」
「はい」
 小指を少しだけ深く差し込みクルリと回転させる。
「ふぇあぁああぁあぁぁあああぁあ!!」
 ……イったみたいだ
「さて……続きはおうちに帰ってからしようか」
「……まだ……やるの?」
「うん、ひかげちゃんかわいいんだもの♪」
 そう言い放ち、姉妹(お姉さんがひかげちゃんをお姫様抱っこして)は路地の向こう側へと消えていった。



花(2)

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