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チケット あきらside

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だれでも歓迎! 編集
窓から見える街はキラキラ輝いてるけど、今のあたしはちょっぴりブルーモードでベッドに転がってる
事の発端は一通のファンレター
正確には、一緒に送られて来た遊園地のペアチケットだけど
別にそれ自体がイヤな訳じゃない。あたし程の超級らぶりーアイドルでもファンレターが届くのは嬉しいし、遊園地が嫌いってこともない。数年前に珍しく家族で行った時は身長制限にひっかかったりもしたけど、今はその難関もクリアしてるし
問題はこのチケットを使ってどうやってアイツを誘うかだ
素直に一緒に行きたいなんて言えるはずが無い、でも他の人と行くなんて考えられない
だいたいアイツと一緒じゃないと楽しいはずないのは自分が一番わかってる
一緒に歩いて回ってジェットコースター乗ってホラーハウスで騒いでレストランに行った後に観覧車で――
浮かんでくる妄想を慌てて両手で散らして、誰も見てるはずない事に気づいてなんだか恥ずかしくなった
「あぁもうっ!!」
抱き締めてたクッションをドアに投げつけてちょっぴり自己嫌悪する
なにやってんだあたし
きっとアイツはあたしが素直に誘えば喜んで一緒に行ってくれると思う
間抜けなクセに優しくて、どんなワガママ言っても許してくれて、いつも一緒に居てくれて
つい甘えてしまう
……そう言えばアイツがただのアシスタントから『特別な人』になっちゃったのはいつからなんだろう。最初はただのバカとしか思ってなかったのに。周りにたくさんいるエキストラみたいに思ってたのに
きっとあの頼りないようで、でも全部受け止めてくれる笑顔を見た時から――
「じゃなくてっ!!……コレどうしよ」
また広がりかけた妄想を振り払ってもう一度問題のチケットを見てみる
期限は一週間。それを過ぎたらただの紙きれになっちゃう
それまでに何とかしてアイツを誘わなきゃならないのはわかってる。わかってるんだけど……どうしたらいいんだろ
「うぅ……ロケとか言ってもすぐバレちゃうしなぁ。でも普通に誘うのはなぁ」
丸くなって唸ってみても良い考えは浮かばない
試しにベッドの上をゴロゴロ転がってみたけど、それでもアイデアの神様は来てくれなかった
「…………仕方ない。明日誘ってみるかぁ」
少しの不安はあるけどたぶん大丈夫
いつもみたいに勢いに任せてしまえばきっと何とかなるはずだ
無理矢理そう思い込んで、今日は早く寝てしまおうと頭から布団に潜り込む
明日早く起きてスケジュールの確認をしなきゃならないし、適当な言い訳も考える必要がある
そんな事を思いながら、リモコンで部屋の明かりを消した


いつか、素直に好きって言えたらいいな




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