「もう、28周も走ったんですね……」
スタートから4時間半程経ちました。
スタート直後は良いペースで走っていましたが、暑さと疲労でさすがに限界なのでしょう。
泉さんは疲労回復と暑さ対策を兼ねて、長めの休憩をとっています。
スタート直後は良いペースで走っていましたが、暑さと疲労でさすがに限界なのでしょう。
泉さんは疲労回復と暑さ対策を兼ねて、長めの休憩をとっています。
「前半のペースが良すぎただけに、残りが不安ね……」
「そうですね……無理をしなければいいんですけど……」
「そうですね……無理をしなければいいんですけど……」
さすがに、かがみさんも心配そうな表情です。
つかささんは、先程から泉さんの様子を見ているようですが……。
つかささんは、先程から泉さんの様子を見ているようですが……。
「あ……こなた、行くみたいね」
日もだいぶ傾いたとはいえ、まだ暑さは残っています。
少しでも距離を稼ごうと、泉さんは走り出していきました。
少しでも距離を稼ごうと、泉さんは走り出していきました。
「みゆきは、こなたのこと心配?」
「泉さんは、疲労困憊ですけどまだ大丈夫そうに見えます。むしろ……」
「むしろ?」
「はい、見ているつかささんの方が心配です」
「泉さんは、疲労困憊ですけどまだ大丈夫そうに見えます。むしろ……」
「むしろ?」
「はい、見ているつかささんの方が心配です」
つかささんの表情は、明らかにマイナスの方向へ向かいつつあります。
顔色も、心なしか青ざめて見えます。
顔色も、心なしか青ざめて見えます。
「そう? 私にはそれを見てるみゆきの方が辛そうに見えるけど」
「私……ですか?」
「実はね、みゆきを呼ぼうって言ったの、私なんだ……」
「私……ですか?」
「実はね、みゆきを呼ぼうって言ったの、私なんだ……」
そういえば、呼ばれたことに対する理由は聞いていませんでした。
かがみさんはゆっくりと話して下さいました。
まるで、自分の過去を独白するような、そんな視線で。
かがみさんはゆっくりと話して下さいました。
まるで、自分の過去を独白するような、そんな視線で。
「こなたは多分、いえ、なにがなんでも走りきるでしょうね」
「それは……そうですね」
「走りきったあと、二人の中には何かしらの気持ちというか、答えが出るはず」
「答え、ですか?」
「でも、答えが出るのが二人だけっていうのも不公平じゃない?」
「それは……そうですね」
「走りきったあと、二人の中には何かしらの気持ちというか、答えが出るはず」
「答え、ですか?」
「でも、答えが出るのが二人だけっていうのも不公平じゃない?」
はたして、それは不公平だろうか?
仮に泉さんがつかささんの想いを伝えるためにこの挑戦を始めたのなら。
二人だけにに答えか出て、それのどこが不公平になるのだろうか。
仮に泉さんがつかささんの想いを伝えるためにこの挑戦を始めたのなら。
二人だけにに答えか出て、それのどこが不公平になるのだろうか。
「私はね、みゆきにも答えを出してほしい。みゆきがそんな顔してるの、見過ごすなんてできないからさ」
「私、そんな顔をしてるでしょうか……」
「少なくとも、私にはそう見えた。だから、どうしてもほっとけなくて……さ」
「私、そんな顔をしてるでしょうか……」
「少なくとも、私にはそう見えた。だから、どうしてもほっとけなくて……さ」
『私ってば、やっぱりお節介かな?』
そんなふうに微笑むかがみさんを見て、思わず涙が流れそうになってしまいました。
そんなふうに微笑むかがみさんを見て、思わず涙が流れそうになってしまいました。
「ほら、みゆき。泣かないでよ」
「すいません……つかささんのことになってしまうと、どうしても……」
「二人の関係は確かにあるけど、その前に私たち4人で友達でしょ?」
「ともだち……」
「みゆき、前に言ったよね。ほんとの気持ちを伝えるのが怖いって」
「そんなことも……言いましたね」
「ほんとの気持ちを私が聞いても、まだこうして笑っていられるんだから。もう少し、胸張って笑お」
「すいません……つかささんのことになってしまうと、どうしても……」
「二人の関係は確かにあるけど、その前に私たち4人で友達でしょ?」
「ともだち……」
「みゆき、前に言ったよね。ほんとの気持ちを伝えるのが怖いって」
「そんなことも……言いましたね」
「ほんとの気持ちを私が聞いても、まだこうして笑っていられるんだから。もう少し、胸張って笑お」
かがみさんの笑顔には、何かしらの魔力でもあるのでしょうか。
不思議と私の心に染み入って、安心させてくれました。
不思議と私の心に染み入って、安心させてくれました。
やっぱり、かがみさんはずるいです。
そのタイミングで頭をポンポンって叩かれたら、ほんとに泣いちゃいます。
だから私、泣いちゃいました。
かがみさんが困るくらいに、思いっきり。
そのタイミングで頭をポンポンって叩かれたら、ほんとに泣いちゃいます。
だから私、泣いちゃいました。
かがみさんが困るくらいに、思いっきり。
そんなやり取りを知ってか知らずか、泉さんは30周目に入っていきました。