品詞は
名詞、
動詞、
形副詞、
純詞、
格詞、
接続詞、
関係詞、
時相詞、
感動詞の9種です。形副詞とは形容詞と副詞の混成です。
アルカでは語形の上で両者の区別がないのでこの名にしました。純詞は独立して文末文頭に現れ、文全体を修飾するものです。殆どが形副詞由来です。格詞は前置詞に当たるものですが、前置詞と違って純粋に名詞の動詞に対する格を表わします。尚、英語では接続詞なのにアルカでは格詞や純詞に分類される語があるので注意が要ります。
厳密にいえばこの9種という分類は大雑把です。アルカの研究用でなく、学習用として作られた分類にすぎません。たとえば動詞は
不定詞と時相詞がくっついたものなので、わざわざ立てる必要がありません。また、不定詞を立てるならいっそのこと名詞と形副詞も品詞として立てる必要がありません。
逆に、細かいことをいえば代名詞に当たる代詞は普通の名詞と違った形副詞的な用法を持つので独立して立てるべきです。更に、数詞は前置と後置があるので、これも形副詞から独立させるべきです。また、上記では説明の付かない雑多な小詞があるので、これも立てるべきです。が、それをやると学習が煩雑になるため、折り合いを付けた数が上記の9種です。
アルカの品詞の概説は下記のとおりです。あくまでこちらは研究用、言語作成用の覚書です。学習用には無用の長物ですので読み飛ばして構いません。むしろ読むと挫折したくなると思います。ただ、私たちが普段扱っている議論はこういった記事が素地になっています。
品詞
asinは更に格に焦点を当てずに行為全体を点的に捉えた非格名詞(アオリスト名詞、動名詞)と、特定の格に焦点を当てた格名詞とに分かれる。これらは順に
siol,
sielという。
siolは動名詞のことであり、その内訳は3種ある。
自然名詞は先天完了、後天完了、未完了の3種があり、順に
ona,
ono,
oneと呼ばれる。まず、
onaは元々自然名詞だったもので、
xon(食べられた物)、
sor(高いもの)などがそうで、接辞は付かない。
onoは
asaが転換動詞として働き、その動詞の行為を受けたものを指す。一旦動詞を経由しているので、後天的と呼ばれている。たとえば
beznはモップであるが、転換して
bezn-eにすると「モップがけする」という意味になる。そしてこの動詞を受けた床などのことを「モップがけされたもの」と呼ぶことができ、それを表わすのが
onoである。
onoは
orという接尾辞で表わす。したがって「モップがけされたもの」=
beznorである。
上記2つはどちらも行為が完了しているものであるが、
oneは未完了を表わす。
xonが食べ物でなく食べられた物になっていることに注意してほしい。実は
xonだと食べるという行為が完了しているため、残飯にしかならない。まだ食べられていないものと区別するために、未完了自然名詞がある。未完了は接尾辞
erを付けて表わす。したがって食べ物は
xonerである。
但し、一般的にいって残飯と食物では後者のほうが頻度が高い。そこで、日常のシーンでは
xonで
xonerの意味を表わすことが多い。つまり、日常言語において両者の区別は明瞭ではない。以上を図示するとこうなる。
さて、
asiは能動(
yuon)と受動(
yuen)に分かれる。
yuonの場合は能動コト語(
yuo)になる。よりわかりやすくいうとこれが動詞である。ただし、実際に動詞を作るには別記の時相詞がなければならない。
最終更新:2008年02月13日 17:26